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2024年12月 | 派遣会社 厳選3社
若い世代と比べると、40代の派遣社員が仕事を探すのは難しい側面も出てきます。
それでも、希望条件を緩和したり登録先を増やしたりすれば採用の確率を高めることも可能です。
また、自分のスキルや適性を振り返ってみるのも仕事を紹介してもらえるきっかけになります。
40代に突入しても就職をあきらめず、年齢の壁を乗り越えていきましょう。
50代を取り巻く派遣の仕事事情
一般的に派遣での仕事は若い世代のほうが有利と思われがちです。
50代になると派遣の仕事を探すのは難しいと考えている人も多いでしょう。
しかし、中高年を取り巻く仕事事情を正しく把握していくことにより、50代になっても派遣の仕事が見つかりやすくなります。
ここでは50代の派遣の需要と仕事の選び方、探し方について説明します。
50代の特徴を生かした仕事を選ぶ必要がある
50代で派遣の仕事を見つけていくためには、スキルや経験といった自分の特徴を生かした仕事を選んでいく必要があります。
企業が求めるスキルや経験を持っていれば、即戦力として雇ってもらえる可能性が高くなるからです。
企業側にとって派遣社員を雇うメリットは、人件費のコントロールが柔軟に行いやすいといった面があげられます。
人手が必要な忙しい時期にだけ派遣社員を雇えば、正社員を雇うよりも人件費を節約できるというわけです。
そのため、中高年にも即戦力としての需要があるのです。
業種や職種によって派遣の需要に違いはあるものの、繁忙期には多くの人材を必要とする企業もあります。
たとえば、経理職といった専門職であれば、決算期に多くの事務作業が必要となり、経験豊富な派遣社員が求められます。
ITやコンピューター関連では、システム開発の終盤に即戦力となる経験者を大量に募集するケースもよくあります。
そうした企業側のニーズに対応していくことで、中高年でも派遣の仕事に採用される確率が高くなるのです。
派遣先のニーズとマッチングさせることが大切
50代で派遣の仕事に採用されるには、仕事に対する意欲や体力面をアピールすることも必要ですが、若い年齢層と競っていくのは苦労をしてしまう面もあります。
それよりも、50代ならではの経験やスキルを生かしていくほうが大事です。
管理職として部下を率いた経験があったり、専門性の高いスキルを身に付けていたりするならば、その経験や実績をアピールするほうが、採用につながりやすくなります。
そのためには、派遣の仕事を見つけようとする前にしっかりと自己分析を行って、自分の強み(資格、経験、実績、特技など)をできるだけ多く洗い出しておくことが大切です。
仕事を探すときには派遣先企業のニーズと、自分の強みがマッチングしているかどうかを確認していくことで、効率の良い仕事探しが可能になります。
気に入った仕事が見つかり、応募する際にはマッチングした強みを重点的にアピールすることで、採用される確率も高くなります。
派遣の仕事を探す際の6つのポイント
50代でもスムーズに派遣の仕事を見つけるためには、ポイントを押さえて活動をしていく必要があります。
ここでは、必ず押さえておきたい6つのポイントについて説明します。
1. 年齢の壁を意識しておくことは必要
50代でも派遣の仕事はありますが、年齢の壁を意識しておくことは必要です。
特別なスキルを持っていないと、どうしても採用される確率は低くなってしまいます。
その理由のひとつに、企業側で仕事を指示する人のほうが年下になるという事情があげられます。
企業側でも年上の派遣社員は扱いにくいという懸念があるために敬遠されやすいのです。
そのような事情もあるので、自分が希望する条件にこだわり過ぎると、思うように仕事を見つけられない恐れがでてきます。
50代の仕事探しは柔軟な姿勢で行う必要があるのです。
派遣会社に登録した場合、経験豊富で特定の分野に精通している人材であれば、年齢に関わらず仕事を紹介してもらえる可能性は高くなります。
しかし、業界での仕事が未経験であったり、特殊な技能や能力がなかったりする場合には、なかなか仕事を紹介してもらえないこともあります。
人気のある職種ばかりにこだわらずに、希望条件を緩和して50代でも採用されやすい業種や職種に目を向けていくことが大切です。
興味のなかった分野や未経験の分野であっても「やってみたら意外と向いていた」「楽しく働けた」というケースは少なくありません。
仕事を紹介されたというのは縁があったということです。
前向きに捉え、チャレンジしていく旺盛さが50代の成功を握ります。
2. 勤務地が郊外の案件も選択肢に入れる
勤務地が郊外の案件も選択肢に入れておきましょう。
通勤時間を考えると交通の便が良いに越したことはありませんが、勤務エリアにこだわると仕事を紹介される可能性が低くなってしまいます。
勤務地が郊外の案件は人気が低く応募する人が少ないので、50代でも採用される可能性が高くなります。
多少、通勤時間が長くなっても、時給などの待遇面で問題がなければ、こうした案件も視野に入れておくほうが、仕事を紹介してもらいやすくなります。
勤務地以外の条件についても、仕事を得ることを優先するのであれば、派遣会社に登録を行う際にあまり条件をつけないほうが、スムーズに話が進みやすく、仕事も見つかりやすくなります。
3. 中小企業の案件も選択肢に入れる
50代の仕事探しは経験のない業種や職種は不利になりますが、経験がなくても人手不足の業種や中小企業は狙い目です。
人材が集まりにくい業種や中小企業であれば、人手不足解消のために、50代でもスムーズに採用が決まるケースがよくあります。
大手企業と比べて人員が不足しているところが多く、採用される可能性が高い中小企業で働くことも視野に入れてみましょう。
4. 人手不足の業界を狙う
人手不足のため採用されやすい業種としては、介護や運輸、飲食業などがあげられます。
慢性的に人手が足りない状況が続いているので、比較的に採用されやすい業種といえます。
コールセンターや工場の生産ライン、清掃業なども若い人には人気がなく、中高年でも採用されやすい仕事です。
座り仕事ならばコールセンターが向いています。
コールセンターは大きく分けて電話を受ける仕事とかける仕事があり、初心者は受ける仕事の方がマニュアル通りに対応すればいい分、楽なのでおすすめです。
人間関係もドライな傾向にあります。
体力は必要ですが、運転が得意ならば運送業、人と接するのが好きならば飲食店を検討してみましょう。
清掃業は慣れればある程度自分のペースで仕事を進めることができます。
主婦経験を活かしましょう。
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5. 短期単発の案件で派遣会社との信頼関係を築く
派遣会社に仕事を紹介してもらいやすくするためには、派遣会社との信頼関係を築くことが大事です。
なかなか仕事が見つからないときには、短期・単発の案件を積極的に受けてみましょう。
その理由は、派遣会社でも人材紹介に苦労している案件が多いからです。
短期・単発の仕事では安定した収入を得るのが難しく、新しい仕事を覚えるのが大変という面があります。
そのため一般的に人気が低く、50代でも採用される確率は高くなります。
そのような仕事を積極的にこなしていくことにより、実績ができて派遣会社の印象や評価も高くなります。
仕事上の実績がない人は年齢だけで判断されてしまいやすくなります。
まずは細かな案件をこなして実績を積んでいきましょう。
地道に実績を積み上げることで派遣会社との信頼関係を築いていくことができます。
そうすれば、長期の案件も紹介してもらいやすくなります。
6. 無期雇用派遣(常用型派遣)も検討する
通常の派遣は一部の例外を除き、3年以上続けて同じ職場にはいられません。
50代の場合、3年後にさらに別の派遣先を見つけなければならないのをプレッシャーに感じる人も多いでしょう。
しかし、無期雇用派遣の場合は名前の通り期限を定めずに契約ができます。
形態としては、派遣社員に「登録」ではなく「就職」するようなイメージです。
通常の派遣社員のように派遣先や仕事をする期間を選ぶような自由さはありませんが、安定した仕事と収入が得られます。
派遣切りなどの心配も少ないです。
ただし、誰でも希望すれば無期雇用派遣になれるわけではありません。
派遣に登録するよりも厳しめ採用選考があり、働く意欲やスキルなどをみられます。
登録する派遣会社の特徴を押さえよう!
派遣会社はどれも同じように見えてもそれぞれ特徴があります。
自分に合った仕事を見つけるためには、派遣会社ごとの強みを押さえておく必要があります。
ここでは、派遣会社の得意分野を見極めるポイントについて説明します。
派遣会社の得意分野を見極める
派遣会社には金融、IT・コンピューター関連、事務、介護、運輸、飲食、清掃、警備・ビル管理など、それぞれの会社が得意とする分野を持っています。
したがって、自分が求めている求人の業種と、登録した派遣会社の得意な業種との間にズレがある場合には、条件に合う求人が少なくて、なかなか仕事を紹介してもらえないといったケースがでてきます。
派遣登録を行う前に、登録しようとする会社が得意とする分野を、ホームページなどで確認しておくことが大事です。
口コミの評判の良さや、大手企業の求人数の多さだけではなく、自分が希望する業種の求人が多いかどうかをしっかりと見極めておきましょう。
当然ながら、中高年向きの求人が多いかどうかも大きなポイントになります。
ただし、求人だけ見ても中高年向きなのかどうかわかりにくい案件もあるので、中高年やシニア向けの求人サイトを優先的に確認することをおすすめします。
官公庁関係の案件に強い派遣会社もある
派遣会社の求人案件は民間企業のものばかりではなく、役所や公立病院、公立学校などの官公庁関係の仕事を紹介しているところもあります。
官公庁の派遣の仕事は安定していることが魅力で、簡単な女性向けのオフィスワークなど、中高年の未経験者での採用も多くあります。
仕事内容はOA事務やデータ入力など、パソコン操作が必須の案件が多いのが特徴です。
学校などの教育機関で事務員や試験監督、用務員として働く案件などさまざまなものがあります。
比較的簡単な仕事が多くスキルが身に付きにくいといったデメリットもありますが、公的機関で働いているという満足感から人気のある仕事です。
仕事を紹介してもらいやすくする2つのコツ
派遣会社に登録して仕事を紹介してもらいやすくするためには、以下に説明する2つのコツを押さえておく必要があります。
1. 複数の派遣会社に登録を行う
派遣会社への登録は基本的に無料で行えるので、複数の会社に登録することをおすすめします。
複数の派遣会社に登録すれば、より多くの求人の中から自分に合った仕事を選ぶことができます。
そのほうが、1つの派遣会社で仕事を探すよりも効率が良くなり、採用される確率も高くなります。
また、同じ職種であっても派遣会社によって時給に差があったり、福利厚生などの待遇面で違いがあったりすることもあります。
複数の派遣会社に登録しておけば、それぞれの案件を比較することができるので、希望に沿った最適な仕事や、少しでも条件の良い仕事を選びやすくなるというメリットもあります。
ただし、あまり多くの派遣会社に登録してしまうと、派遣会社の管理や対応に負担がかかったり、混乱してトラブルが発生したりする可能性もあります。
登録する派遣会社は3社程度、多くても5社までに絞ったほうが良いでしょう。
地域や登録したタイミングなどにもよりますが、登録してから1週間で1件も仕事の紹介がなかった場合、相性の良い派遣会社とは言えません。
見切りをつけて他の派遣会社の利用を検討しましょう。
派遣サーチで50代歓迎の仕事を探す
2. アピールポイントを明確にしておく
派遣会社に登録して良い案件が紹介される確率を上げていくためには、登録のための書類の作成や面接対策をしっかりとしておく必要があります。
面接は限られた時間のなかで行われるので、事前準備として自己分析を行い、自分の強みや経験、実績などのアピールポイントを整理しておくことが大切です。
アピールポイントが明確になっていれば、面接の際にあわてずにしっかりと自分の強みをアピールすることができ、面接官へも好印象を与えることができます。
派遣会社に登録する際にはスキルチェックが行われる場合がほとんどです。
パソコン操作としてワード・エクセルの操作や、タイピング、ビジネスマナー、簡単な計算問題などの課題が与えられます。
英語を使う仕事ならば英語のテスト、検品などの仕事ならば細かい作業を行い、集中力を見られることもあるでしょう。
スキルチェックの課題は派遣会社によってさまざまなので、事前に内容を確認して準備をしておくことも必要です。
また、スキルチェック以前の問題として、服装や振る舞い、言動などは50代にふさわしいものを心がけましょう。
清潔感があり若々しくみえるきちんとした服装、正しい敬語、基本的なマナーなどは欠かせません。
即戦力となるスキルや人間性を磨く重要性
50代で派遣の仕事を見つけるには、企業が求めているスキルや人間性を踏まえて仕事探しを行うことも大切です。
ここでは、即戦力となるスキルや人間性を磨く重要性について説明します。
企業側から歓迎されやすいスキルや能力
企業側から歓迎されやすいスキルや能力とはどのようなものでしょうか。
50代では単に資格を持っているというだけでは評価されにくく、その資格を生かしてどのような経験をしてきたかが評価されます。
例えば、簿記や英検の資格を持っているだけではなく、経理事務の経験があるとか、海外赴任の経験があるといった実績のほうが評価されやすいとうことです。
多くの企業が中高年に対して求めている能力としては「人材育成やマネジメント能力」「語学力やコミュニケーション能力」「パソコン操作などのスキル」といった点があげられます。
能力やスキルに足りない部分があると感じるときには、仕事探しの前に必要な部分を補うことも大切です。
50代に求められやすい人間性
企業側が50代の派遣社員に望む人間性は柔軟性と協調性と謙虚さです。
50代は考えが固定化しやすいと捉えられがちです。
頭が固いと仕事や職場環境に順応できない可能性がでてきます。
そういった印象を与えないためには、新しいことにも意欲的に取り組んでいける姿勢を示すと良いでしょう。
また、どのような職種であっても、同僚や上司との連携が仕事を進めるうえでは大事になってきます。
職場の人間関係を良好に保つための協調性があることもアピールする必要があります。
そして、謙虚さも必要です。
50代になると上司が年下という場合が多くなります。
相手の年齢に関係なく、いちから仕事を教えてもらうといった謙虚さがとても重要になってきます。
年下の上司のほうでも、年上の部下は扱いにくいと思っているはずです。
上司が年下の場合には、むしろ、積極的にコミュニケーションをとっていきましょう。
気軽に話し合えるような関係になることができれば、仕事もスムーズに進み、評価が高くなることも期待できます。
年下に偉そうにされるなんて我慢ならないという考えを持っているといつまでも職場になじめず、無能の烙印を押されてしまうでしょう。
50代の強み・魅力
50代だからこその強みや期待されている点もあります。
年齢の壁があるのは事実ですが、不安になり過ぎる必要はありませんよ。
安定して働いてくれる
20代・30代で小さい子どもを育てている派遣社員は子どもの用事で急に休まざるえない人が少なくありません。
その点、50代だと子どもはもう小さくないのでそれほど頻繁に急に休むような事はないだろうと期待されます。
真面目に熱心に働いてくれる
50代の派遣社員の現実が厳しいものであるのは派遣先も知っています。
次の職場を探すのに苦労するだろうから真面目に熱心に働いてくれるであろうことを期待しているのです。
いわゆるバイトテロのように不祥事や機密事項をSNSやブログに安易に載せるような事もないだろうという信頼もあります。
50代だからといって悲観し過ぎは禁物!
50代の現実が厳しいのは事実です。
だからといって「働かせてくれるだけでありがたい」と自分を卑下し過ぎるのは禁物です。
50代が職探しをする場合、条件を緩めた方が良いのは事実です。
しかし、サービス残業が当たり前になっていたりセクハラやパワハラがまかり通っていたりするような職場で我慢し続ける必要は全くありません。
好条件の求人は難しくても、居心地の良い職場はたくさんあります!
理不尽な目にあったら遠慮なく派遣スタッフに相談しましょう。
我慢し過ぎて心身の健康を損ねてしまうとそれこそ、次の仕事を探すのに苦労してしまいます。
人生経験やスキルを生かして派遣の仕事を見つけてみよう!
一般的に派遣の仕事は若い年齢層が有利と思われがちですが、50代は人生経験が豊富でビジネスマナーなどもしっかりと身に付いているという強みがあります。
派遣社員を雇う企業側でもそのような人材を求めている場合があり、条件面を緩和して仕事を探していけば、スムーズに派遣先を紹介してもらえる可能性も高くなります。
50代の強みを生かして派遣の仕事を見つけていきましょう。