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2024年11月 | 派遣会社 厳選3社
【要チェック】看護師・単発派遣でおすすめの派遣会社
看護助手とは
看護助手とは、名前の通り、看護師の助手として業務を行う仕事です。
具体的な仕事内容としては病院やクリニック内の備品や器具の確認、清掃、ベッドシーツの交換、患者の介助などが挙げられます。その他の業務として、看護助手は患者と接する機会が比較的多くなるため、患者が抱える不安や相談などの聞き手になることも多々あるでしょう。
病院によっては、「ナースエイド」や「病棟ケアワーカー」などと呼ばれることもあります。勤務先としては、一般病棟のほか、手術室や外来など、医療機関が中心となります。
仕事内容が似ているため、介護経験を活かして転職することも可能です。
医療現場では、常に人手不足であることが多く、未経験でも働けるとして幅広い年齢層の看護助手がいます。
看護助手として働くメリット
看護助手として働くメリットとしては、仕事の幅が広がる点が挙げられます。
医療現場で働くため、基本的な医療知識や、独特な専門用語を覚えることも可能です。また、患者の介助を行う必要があるため、自然と介護の知識も身につくでしょう。
要件を満たした勤務先であれば、実務経験3年で「介護福祉士」という国家資格を受験する資格も得られます。その結果、将来的には看護師だけではなく、介護士としての道も目指せます。仕事の幅が広がりやすく、先々転職をする場合でも有利に行えるでしょう。
看護助手として働く注意点では、イメージと異なった仕事を任せられる可能性もあります。
看護助手の注意点
看護助手とはいえ、仕事内容は主に患者の介助が多く、オムツ交換や食事介助、シーツ交換などを行うこともあります。そのため、医療関係の仕事だと思ったのに、ほぼ介護関係の仕事内容しか任せてもらえない、などの場合もあるのです。対策としては、しっかりと求人情報で仕事内容を確認しておくこと、面接時の逆質問などでも詳細な業務内容を聞いておくことが大切です。
看護助手の仕事について詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ。
看護助手は資格なくてもOK
看護師と違い、看護助手として働くなら、特別な資格は必須ではありません。求人情報に載っている応募条件さえ満たしていれば、未経験からでも働くことが可能です。
未経験から働けるため、学生や主婦、違う業種からの転職者など、幅広い人たちが活躍している職種です。
ただ、医療を行う資格をもっていなければ、注射や採血などを含む医療行為を行うことはできません。将来、看護師を目指している場合にはやや物足りないかもしれませんが、実際の現場や技術を見て学ぶことは可能です。
看護助手の資格を取る前に、勉強として、先に実務経験を積んでしまうのもありです。
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看護助手の民間資格は主に2種類
看護助手の民間資格として代表的なものは、「メディカルケアワーカー」と「看護助手実務能力試験」の2つが挙げられます。それぞれの合格率や試験内容など、具体的に説明します。取得を検討する際は、参考にしてみてください。
メディカルケアワーカー
メディカルケアワーカーの資格には、1級と2級があります。
メディカルケアワーカー2級の概要
・合格率:67.4%
・試験内容:学科20問、800文字程度の文章作成
・試験実施回数:年4回
メディカルケアワーカー1級の概要
・合格率:63.7%
・試験内容:学科25問、800文字程度の文章作成
・試験実施回数:年3回
メディカルワーカーの資格を取得すると、「看護補助」と「福祉介護業務に関わる看護助手職」に必要な能力を身に付けている、と証明することができます。
2級と1級があり、2級の受験資格は「実務経験通年1年以上または、指定されている教育機関の講座の受講終了をしているのどちらか一方を満たしていること」です。2級に合格していれば、1級を受験することが可能になります。
合格率は、2級が平均67.4%、1級は平均63.7%であり、難易度もさほど高くありません。
試験内容は、2級が学科20問と800字程度の文章作成、1級は学科25問と800字程度の文章作成です。
出題科目も、医療薬科学や病院環境衛生学、基礎心理学、実技緒論などから出題され、基礎的な内容が主となります。ターミナルケアなどの専門知識が必要となりますので、十分な学習計画が必要です。
自分が納得できるよう、数カ月単位での学習を進めましょう。試験は年に数回行われており、2級は年4回、1級は年3回行われているため、合格のチャンスが多くなります。
看護助手実務能力認定試験
看護助手実務能力認定試験とは、医療現場において、看護助手として即戦力になるかどうかを判断するための試験です。メディカルワーカーのように1級・2級などの制度はなく、受験資格もありませんので、誰でも受験することが可能です。
看護助手実務能力認定試験の概要
・合格率:60~80%(正答率6割以上で合格)
・試験内容:マークシート式25問、記述問題5問
・試験実施回数:年2回
試験内容はマークシート式の学科が25問、記述問題が5問の計30問が出題されます。
合格基準としては、例外があるものの、原則6割以上の正当率で合格となります。合格率はおおむね60%から80%と、こちらも難易度は高くありません。
試験は年2回行われるため、学習期間に合わせた試験日を選ぶことが可能です。公式のテキストや推奨書籍もありますので、そちらを参考にし、計画的な学習予定を立てましょう。
「シカトル」というサイトでは、医療系の資格講座をまとめて資料請求することができます。通信講座もあるので、働きながらでも資格取得を目指せます。
看護助手として資格を取るメリット
看護助手として資格を取る、具体的なメリットを説明します。取得を検討している人は、参考にしてみてください。
知識や技術が身につく
メリットの1つ目は、知識や技術が身につくことです。
医療現場では、専門用語や医療器械の知識を必要とする場面が多くあります。資格を取得するために覚えた知識があれば、とっさのシーンでも役に立つ可能性が高くなるでしょう。その結果、資格を取得していない人よりも、看護助手としての仕事が比較的スムーズに行えることが期待できます。
看護助手としての仕事の幅が広がる
看護助手経験者によると、資格を取得した場合では、実際に仕事の幅が広がるといいます。資格を取得していない人は、仕事に慣れるまで、3カ月から6カ月ほどかかります。
そのため、毎日同じ作業の繰り返しをしていることが多くありました。しかし、資格を取得して即戦力だと認めてもらえれば、早い時期から多くの業務を経験することが可能です。
医療現場は専門用語を多用する特殊な環境なので、まずそれに慣れることから始めなければなりません。資格試験の勉強を事前知識として備えていれば、周囲の指示もスムーズに理解できるようになります。
採用選考で有利になる
3つ目のメリットは、採用選考で有利になる可能性がある点です。
メディカルワーカーの資格は、看護助手職に必要な能力を身につけている、と証明できる資格です。一方の看護助手実務能力認定試験は、医療現場において、看護助手が即戦力になるかどうかを判断するための試験です。
そのため、どちらか一方でも資格を取得していれば、看護助手として働く基本的なスキルが身についている、と証明できます。履歴書などの段階でそれらの能力を証明することができれば、内定もスムーズにもらえるでしょう。
そのため、看護助手を目指す場合、資格を取得してから就職活動を行えば、採用選考が有利に進みやすくなります。
看護助手の採用選考では、経験が重要視されています。未経験の人が応募した場合、資格を取得することで、採用される可能性を高められるのです。
介護業界の仕事にも生かせる
看護助手の仕事は、介護の仕事に似ているので、「介護福祉士」や「ホームヘルパー」など、介護関係の仕事に就職したい際にも、メディカルケアワーカーや看護助手実務能力認定試験などの資格があると有利になります。
看護助手として活躍するためのおすすめのステップ
看護助手として活躍するにはどのタイミングで資格を取ればよいのでしょうか?おすすめのステップをご紹介します。
1. 派遣会社に登録する
派遣会社に登録すると、あなたの希望条件に合った看護助手の求人を担当の人からもらうことができます。
自分の状況などを相談しながら決めることができるので、まずは派遣会社に登録することをおすすめします。
看護助手おすすめの派遣会社
2. 求人に応募する
看護助手は、未経験でもなれる職種なので、まずは応募してみましょう。資格の勉強をするにも、実務をしながら勉強したほうが理解も早いですし、学んだことをすぐに生かすことができ、勉強のモチベーション維持にもなります。
派遣の求人は、就業前に勤務時間がしっかり決まっているのが特徴です。条件面で、「残業あり/残業なし」を選ぶことも可能です。
正社員だと、急な残業をさせられたり、サービス残業になることもあるかもしれませんが、派遣は残業が発生しづらい勤務形態なので安心して働くことができます。
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派遣が残業が少ない理由が知りたい方はこちら。
3. 働きながら資格の勉強をする
「看護助手としてステップアップしたい」「給料をもっと上げたい」と考えている方は、派遣のお仕事をしながら同時並行で資格の勉強をすることをおすすめします。
通信講座などを活用し、先ほど紹介した「メディカルケアワーカー」と「看護助手実務能力認定試験」の勉強をしましょう。
看護助手の資格の勉強期間は、1か月~6か月と言われています。
一般的な派遣の契約期間である、3か月を目安に、派遣の資格取得に向けて勉強を進めると良いでしょう。
4. 資格を取得し、新たな道へ
無事合格して、資格を取得できたら、最初の派遣契約よりもさらにステップアップした道へ進めるようになっていると思います。
資格だけでなく、実務経験もあるので、他の応募者よりも一歩リードしていることでしょう。
もういちど派遣でさらに時給の高い求人に応募するもよし、看護助手として正社員を目指すもよし、看護師や介護士など新たな職種にチャレンジすることもできます。
自身のキャリアプランに合わせて、看護助手の資格と実務経験を生かしてステップアップしましょう。
積極的に資格をとって看護助手として活躍しよう
看護助手は、資格が無くても未経験で働くことが可能です。しかし、資格を取得することで、仕事をスムーズに行えたり、採用選考時に有利になったりする可能性があります。余裕があれば、積極的に資格取得を検討してみてください。