目次
2024年12月 | 派遣会社 厳選3社
【要チェック】おすすめの大手派遣会社
1. 派遣の仕事を辞める前に考えておきたいこと
派遣の仕事を辞める前に考えてほしいことがあります。まず、派遣の仕事の条件に不満がある場合は、派遣会社に連絡をして交渉してみるようにしましょう。場合によっては、不満が解消されて辞めたい理由がなくなることもあります。交渉の際は、何が不満なのかを整理しておくようにします。たとえば、同じ業務の派遣社員よりも時給が低いなどの具体的な理由があれば、派遣会社のほうもどうすればよいのかわかり、問題解決しやすくなるでしょう。
次に、自分自身が優先したい条件を明らかにします。待遇面や人間関係など、すべてが整っている仕事はありません。すべての条件に満足できる派遣先を求めていると、どこに行っても同じ理由で辞めてしまう可能性があります。たとえば、時給が高ければ職場の雰囲気が厳しくてもよい、逆に職場の雰囲気が楽しければ時給はそこそこでもよいなど、何を優先しているかを考えてみましょう。優先順位がはっきりすれば、派遣の仕事も続きやすくなります。
また、派遣の仕事で疲れていて辞めたい気持ちになっているのかもしれません。派遣社員でも半年以上継続して働いていると、有給休暇を取得することが可能です。たとえば、旅行をするなどの気分転換をしてみると、気持ちがすっきりして、また頑張ろうという気持ちが湧いてくれるかもしれません。旅行が無理な場合は、スイーツなどちょっとした自分へのご褒美を購入してモチベーションをアップさせるのもおすすめです。
このほか、派遣先を辞めてからどうするのかも決めておくようにしましょう。たとえば、派遣社員として次の派遣先を探すのか、それとも働き方を変えてパートやアルバイトまたは正社員として働くのかなどです。見通しを立てずに一時の感情だけで辞めてしまうと、生活が立ち行かなくなってしまう可能性があるのです。
2. 辞める理由を伝えるときにはルールもある!
派遣の仕事を辞めることを伝える際には守ってほしいルールがあります。まず、前提として派遣社員は契約した期間は働くことになっています。これは民法によって定められていることです。辞めるにはタイミングがあるのです。契約更新の時期になると、派遣会社から継続するのかどうかを質問されます。そのときに更新しない、つまり辞めるということを伝えるのです。この辞め方が一番スムーズです。
しかし、契約期間内に辞めたいということもあるでしょう。辞めるときは、派遣先の上司ではなく、まずは派遣会社の担当者に相談します。派遣会社から指示があるまでは派遣先には何も話してはいけません。また、辞めたい理由に関しても派遣会社には本当のことを話してもかまいませんが、派遣先には悪い印象を与えないように当たり障りのない理由を伝えるようにしましょう。ただし、契約期間内の場合は、引き止められることもあります。
3. 派遣の仕事を辞める理由で多いものは?
一口に派遣の仕事を辞めるといっても、その理由はさまざまです。辞める理由で多いものを紹介していきましょう。
仕事について
派遣の仕事を辞める理由の中でも多い、仕事に関する理由には何があるのかを挙げていきます。
契約と違う
仕事に関する辞めたい理由の1つ目は、契約と違うことです。契約では、派遣先でどのような仕事をするのかが決められています。しかし、場合によっては、契約と実際の業務とでは違うこともあるのです。たとえば、契約にない仕事をするように頼まれたり、残業なしのはずが実際には残業が当たり前だったりする場合などです。原因としては「派遣先の担当者が現場の仕事を把握しておらず、きちんと伝えていなかった」「派遣会社の営業の人が仕事を取るために無理な要求を受け入れていた」などが考えられます。派遣の仕事をスタートする前は、契約書をよく読むようにします。そして派遣先の仕事と異なっていた場合は派遣会社に連絡し、相談するようにしましょう。
ミスマッチ
仕事に関する辞めたい理由の2つ目は、ミスマッチです。派遣の仕事を開始してから、自分自身のスキルや経験不足で指示された仕事や、やりたい仕事ができないことに気づくケースがあります。派遣の仕事の時給が高めに設定されているのは、ある程度の経験やスキルを持った人物を求めているからなのです。ミスマッチを防ぐためには、派遣の仕事に就く前に派遣会社に仕事内容に関して、きちんと確認しておくことが大切になります。たとえば、「どのようなスキルを必要としているのか」「未経験でも可能なのか、また経験者が必要ということであればどの程度のものを求めているのか」などです。
人間関係について
派遣の仕事を辞める理由の中でも多い、人間関係についての理由には何があるのかを挙げていきます。
雰囲気が悪い
人間関係で辞めたい理由の1つ目は、雰囲気が悪いことです。たとえば、派遣社員同士の仲が悪かったり、派遣先の上司の指示があいまいで信頼できなかったりすると雰囲気が悪くなります。また、派遣先の正社員の対応も職場の雰囲気を左右します。たとえば、派遣社員ということで見下した態度を取ったり、パワハラやいじめを行ったりする正社員がいる場合は、派遣会社に連絡するようにしましょう。正社員ではなく派遣社員という働き方を選ぶ理由として多いのが、人間関係で悩みたくないからです。そのため、人間関係に問題があると、我慢して続けようとはせず辞めたいと考える派遣社員は多い傾向にあります。
距離感の取りかたで悩む
人間関係で辞めたい理由の2つ目は、距離感の取りかたで悩む場合です。たとえば、仕事以外の昼食や飲み会で、他の正社員や派遣社員とどういう距離感で接すればよいのかを悩む人は多いものです。女性が多い派遣先の場合、休憩中にその場にいない人の陰口が出るケースがあります。そのとき、安易に同調してしまうと派閥争いに巻き込まれる可能性があるので気をつけるようにしましょう。深入りせずに一定の距離を保つことが大切です。人間関係の場合、派遣会社に相談しても解決しにくいものです。どういう距離感で接するのがよいのかを探りながら、仕事に集中するようにしましょう。
待遇面の理由
派遣の仕事を辞める理由の中でも多い、待遇面に関する理由には何があるのかを挙げていきます。
給料
待遇に関する辞めたい理由の1つ目は、給料です。たとえば、同じ派遣先で同じ仕事をしていても、派遣会社ごとに時給が異なることがあります。他の派遣社員よりも時給が低い場合は不満の原因になります。派遣会社に給料を上げてもらうように相談してみるようにしましょう。また、自分自身が持っているスキルに対して給料が低いと、きちんと評価されていないと感じ、辞めたいと思いがちになります。さらに、派遣社員はいくら経験を積んだり、スキルを身につけたりしても正社員のように給料は上がりません。こうした不満も辞める理由になります。
不安定
待遇に関する辞めたい理由の2つ目は、不安定であることです。派遣社員は期限のある雇用契約です。派遣会社との契約を更新し続けても、派遣社員の場合は3年以内と区切られています。また、派遣会社の場合、派遣先の経営が悪化すると、契約の更新を打ち切られる可能性が高いといえます。将来のことを考えたとき、派遣社員という働き方に不安を持ってしまいやすいのです。そして、それが辞める理由にもなります。こうした不安を解消するためには、派遣社員から正社員を目指す、どこにいっても通用する人材になるためにスキルアップにつながる資格を取得するなどの方法があるでしょう。
4. 派遣会社を辞めるときの理由
派遣会社を辞める場合は、2通りの辞め方があります。1つ目は、契約期間が満了してから辞める方法です。通常は契約期間が満了になる前に、再契約することで契約期間は続いていきます。ただし、契約期間はどれほど延長されても3年以内です。派遣会社から再契約の申し出があったときに、契約を更新しなければ、契約期間終了後にスムーズに辞めることができます。
2つ目は、契約期間の途中で辞める方法です。この場合、派遣会社や派遣先にも迷惑をかけることになります。辞める理由を伝える際には、相手に悪い印象を与えないように気をつけるようにしましょう。仕事が楽しくないなどの理由であれば、そのまま伝えるのはよくありません。派遣会社から引き留められることもあるでしょう。両親の介護や自分自身の体調不良など、やむを得ない理由を伝えるのがベストです。
5. 派遣の仕事を辞めるときの注意点!
辞める理由を告げて、派遣の仕事を辞めるときは次の点に注意するようにしましょう。まず、辞めるときは派遣先ではなく派遣会社に伝えるようにします。なぜならば、派遣先とは雇用契約はないからです。派遣先のほうに先に相談して、派遣会社には事後報告という形を取った場合、後で問題になることもあります。次に、一時の感情的な理由で辞めるのは避けるようにしましょう。落ち着いて辞める理由を検討することが大切です。
また、派遣先が悪いといった理由の場合、派遣会社としては職場環境の改善のために派遣先に対して調査を行うかもしれません。早く辞めたいあまりに、オーバーに話してしまったり、噓をついてしまったりすると、派遣会社と派遣先の両方に迷惑をかけてしまうかもしれないのです。派遣社員は辞めてしまえば、派遣先との関係も途切れてしまいます。しかし、派遣会社は派遣先とこれからも付き合い続けていかなくてはなりません。派遣先のことを非難するときは注意が必要です。一般的に辞める理由として多いのが、自分自身の体調不良という理由です。派遣会社にも派遣先にも迷惑をかけない無難な理由であるといえます。ただし、脚色しすぎて噓がバレないように気をつけましょう。
6. 派遣社員が仕事を辞めた後はどうするのも考えよう!
派遣先の仕事を辞めた後に悔やむことがないように、前もって今後の計画を立てておくことが重要です。そこで、辞めた後にどうするかについて、2パターン紹介しましょう。
派遣社員として
派遣先は辞めたものの、働き方の形態としては派遣社員のままでいたい場合もあります。この場合は、派遣会社から新しい派遣先を紹介してもらうようにしましょう。その場合、現在の派遣会社を続けるのか、または新しい派遣会社を探すのか、2通りの方法があります。
現在の派遣会社から継続して派遣先を紹介してもらう場合は、きちんとした理由でトラブルを起こさずに辞めるようにしましょう。辞め方が悪いと、新しい派遣先を紹介してもらえません。なぜならば、また同じことを派遣先で繰り返され、迷惑をかけられてしまうと思われてしまうからです。新しい派遣会社を探す場合には複数の派遣会社を比べて、自分に合う派遣先を探すようにするとよいでしょう。どこの派遣会社に紹介してもらうにしても、何が原因で派遣先を辞めたのかを自分自身でよく認識することが大切です。そうしないと、また同じような理由で辞めてしまう可能性が出てくるからです。
正社員として
正社員として働きたい場合、「紹介予定派遣」を選ぶ方法もあります。「紹介予定派遣」は、同じ派遣でも正社員への道も開けているというものです。ただし、必ず正社員になれるわけではありません。試用期間満了後、打ち切りになってしまう場合もあるのです。さらに、「紹介予定派遣」の求人は、すべての派遣の求人のなかでも1割程度しかありません。
最初から正社員を目指すのであれば、面接や自己アピールなどのポイントを絞って、対策を立てるようにしましょう。その際、気をつけたいことが派遣と正社員とでは、転職活動の仕方が違うということです。不安な人は転職エージェントを利用することをおすすめします。なぜならば、フォロー体制が万全だからです。なかには登録や利用料金が無料の転職エージェントもあります。正社員になるにしても、派遣社員としての経験を生かすことはできます。キャリアアップをするためには、辞めた理由を自分なりに分析してみましょう。
派遣の仕事を辞めるときの理由には注意!将来も見据えよう!
派遣の仕事を辞める理由は、人によってさまざまです。ただし、辞めるときには派遣会社や派遣先に迷惑をかけないように注意します。そして、将来もよく考えたうえで、辞めるという決断を下すようにします。派遣先を辞めた後も、派遣社員を続けるのであれば、今回の経験を生かすようにしましょう。