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2024年11月 | 派遣会社 厳選3社
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派遣の仕事は途中で辞めることができるの?
派遣社員は、民法で「やむを得ない事由がない限り契約期間中に退職することはできない」と定められています。ただし、正当な理由があれば契約期間中でも辞めることは可能です。自分が辞めたいと思う理由が正当かどうか、一度振り返って考えてみましょう。たとえば、契約外の仕事をむりやりやらされているような場合であれば、派遣会社に相談することで対応してくれることがあります。
派遣社員が辞める場合、紹介した責任を派遣先から問われることになるため、派遣会社に大きな迷惑をかけることになります。
身勝手な理由で辞める、急に辞めるといった場合は、派遣会社への信用を失うことになり、今後、派遣会社からいい求人を紹介してもらうのが難しくなります。
ただし、労働基準法により、辞めることで派遣会社から損害賠償を請求されることはありません。
元派遣担当者にインタビューした記事で、派遣社員が突然辞めると派遣会社にどんな迷惑がかかるのかを聞いたことがありますので、気になる方は見てみてください。
契約途中で辞めることは、派遣会社にとってもあなたにとっても大きなリスクになります。
しかし、残りの契約期間は辛抱して契約満了し、その後の契約更新をしないという方法をとれば、ノーリスクで穏便に辞めることができます。
突然辞めることで発生するリスクを考慮したうえで、それでも辞めるのか、それとももう少し我慢できるのか、自分の心に問いかけましょう。
「派遣を辞めたい」よくある理由
派遣の仕事を辞めたいと思う理由としてどのようなものがあるのでしょうか?よくある理由を4つ紹介します。
職場の雰囲気が合わない
まず、派遣は短期の契約になりやすいため、職場の雰囲気に慣れにくいという理由があります。職場の雰囲気そのものがよくないということもあるでしょう。働くうえで人間関係や職場環境はとても重要なものです。派遣という立場上、つらい思いをしたり、やりにくいと感じたりすることがないとは言い切れません。人間関係で派遣ならではの苦労を感じたとき、辞めたいと感じてしまうことがあるでしょう。派遣先と派遣社員の人間関係については、派遣会社の担当者に相談すれば、間に入って解決に向けて動いてくれます。一人で悩まずに、まずは担当者に相談しましょう。
契約以外の仕事をさせられる
派遣先で契約以外の仕事を任されてしまった場合にも、辞めたいと感じることがあります。派遣会社の知らないところで契約外の仕事を頼まれてしまうと、その場ではどうしても断れないこともあるでしょう。しかし契約外の仕事をしても、時給に反映されなければもやもやした気持ちを抱えながら仕事をすることになります。契約外のことを求めてくる派遣先に当たってしまった場合、辞めたいと思ってしまうことがあります。契約以外の仕事をするのは、派遣先の契約違反ですので、派遣会社の担当に正直に事象を話すのが得策でしょう。
正社員を目指したい
派遣の仕事を続けていくことに不安を感じ、正社員を目指すために辞めたくなることもあります。派遣という期限付きの仕事よりも、安定した正社員として働きたいと思う人も当然いるでしょう。派遣先で自分と正社員の待遇の差を感じると、正社員になりたいと思うきっかけになることもあります。辞めたいと思ったときは、派遣社員の働き方について、短期で働く意味や自分の目的を確認するとよいでしょう。このまま派遣社員を続けていけるのか、辞めるのかをよく考えることが大切です。
給料・待遇に不満
実際に働いてみると、想像していた仕事内容とのギャップがあり、仕事の重さと契約で決まった派遣の時給が見合わないということもあるかもしれません。生活が苦しくなると、時給が高い他の求人に目が行ってしまうということもありますよね。
そういうときは、正直に派遣会社に相談しましょう。派遣会社が派遣先に交渉して、仕事内容や時給が改善されるかもしれません。
派遣の仕事を辞めるときにやむを得ないとされる理由は?
先ほど、「やむを得ない理由」であれば、契約途中で派遣の仕事を辞めることは可能というお話をしました。どのような理由であれば、「やむを得ない理由」といえるのでしょうか。派遣社員が辞めるときに、一般的に「やむを得ない理由」とされているものをいくつか紹介します。
体調不良・病気
まず、病気で契約期間が満了するまで続けることが困難になった場合です。病気は本人のせいではないうえ、治療の進め方も担当医の方針に左右されます。病気の人を無理して働かせることはできないため、このような場合はやむを得ない理由とされるでしょう。
急な引っ越し
家族の転勤や、ほかの都合で遠方に転居することになった場合も、やむを得ない理由とされるでしょう。転居のタイミングも自分で決められるわけではないため、転居のタイミングで通勤が不可能になります。
家族の病気
家族の病気や高齢化で介護が必要になった場合も、このまま働くことが不可能になるので、契約期間中でも辞める理由として認められることが多いでしょう。
派遣を辞める理由については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
派遣を辞められた事例集
「やむを得ない理由」以外に、派遣を辞めるにはどういう伝え方をすればいいのでしょうか?事例を3つ紹介します。
医者に診断書を書いてもらう
体調不良などの病気が理由の場合は、「医師から休養を勧められた」と伝えましょう。医師の判断であれば、やむを得ない理由として処理してくれるでしょう。場合によっては診断書を求められることがあります。もし求められたら、医師に依頼して診断書を書いてもらいましょう。自分では病気とは思っていなくても、「眠れない」「食欲がない」「頭が痛い」など、ストレスからくる身体への影響があれば、心の病として認められ、診断書を書いてもらえることがあります。どうしても辛くてやめたい場合はあきらめずに、精神科に行ってみるのも手です。
スキル不足を理由にする
自分のスキルが足りないと感じている場合は、「スキル不足で派遣先に迷惑がかかっている」などと伝えるとよいです。実際に、スキル不足について現場の社員に言われた言葉をメモしておくと良いでしょう。
派遣先もスキル不足と判断すれば、辞める方向に進むと考えられます。
パワハラを理由にする
理不尽に罵られるといったパワハラが原因で辞めたい場合は、「毎日、社員から罵られているため、体調へも影響している」など、具体的な内容を伝えます。こちらも、言われた言葉をメモして証拠を残しておくと、派遣会社へ伝わりやすいです。
病気などどうしようもない自己都合以外の理由では、引き止められる場合が多くなると考えておきましょう。スキル不足やパワハラを理由にする場合は、「ほかの派遣先を探すから残ってほしい」というように、派遣の登録は残してほしいと言われることもあります。派遣の仕事を辞めたいと思っている場合は、このように引き止められたときにもきちんと辞めたいという意思を伝えられるよう、心の準備をしておきましょう。
辞めるまでの期間はどのくらい?ベストなタイミングはいつ?
派遣の仕事を辞めたいと申し出る期間やタイミングについても、重要です。
民法では、正社員は辞める意思を2週間前に伝えることで、辞めることができると定められています。
一方派遣社員は、原則として契約期間中には辞めることができません。やむを得ない理由がある場合は、派遣会社との契約に沿って辞めることができます。
契約書には、辞める場合に申し出る期間が記載されていることが多いので、契約書を確認してみましょう。
基本的には、辞めたあとの人員確保や引き継ぎなどの対応に必要な「1ヶ月前」を目安に、辞める意思を伝えるようにします。
派遣の仕事を辞めるときに行う手続きの方法
ここでは、派遣の仕事を辞めるための具体的な方法について紹介します。
辞めるときの伝え方
まず、前提として辞める意思の伝え方ですが、派遣会社の営業担当者に直接会って辞める理由を伝えるほうがよいです。電話やメールでは意思が伝わりにくい面もあるため、身勝手な印象を与えたり、誤解されてしまったりする可能性もあります。直接会うことが難しい場合は、メールよりも電話のほうが声を聞く分、気持ちが伝わりやすいでしょう。
辞める理由を聞かれた際、派遣先の印象が悪くなるような伝え方をするのは、あまりよくありません。そのような伝え方をすると、「不満があるなら改善するから辞めないでほしい」などと引き止められる可能性があります。本当に辞めたいと思っている場合は、自分の意思を明確に伝えましょう。
引き止められないように、自分のやむを得ない事情を理由にしたいと思うかもしれませんが、覚悟は必要になります。
1. 派遣会社に辞めたい旨を伝える
派遣の仕事を辞めたい場合には、はじめに派遣会社へ連絡をします。雇用しているのは派遣会社のため、派遣会社を通さずに派遣先へ直接辞める意思を伝えてはいけません。派遣会社に仕事を辞めたい理由を相談し、了承が得られれば辞めることができます。
2. 派遣会社が辞める手続きを進める
辞める手続きはすべて派遣会社が行うため、自分から周囲に辞める旨を話す必要はありません。派遣会社から連絡があるまでは、これまで通り仕事をして待ちましょう。
3. 派遣先へ辞める旨を伝える
派遣会社からの指示があれば、派遣先へ辞める旨を伝えます。この段階では、進め方の順序を間違えないことがとても重要です。派遣先にお世話になった上司などがいる場合には、派遣会社と相談してタイミングを合わせて自分の口から報告すると、失礼がないでしょう。
先に派遣先に伝えてしまうと、派遣会社の信用にも関わります。辞める場合に限らず、何か派遣先で困ったことがあったり悩みごとができたりしたときには、まず派遣会社の営業担当者に相談するようにしましょう。
派遣の仕事を辞めるときに必ず守るべき注意点
ここでは、派遣の仕事を辞めるときの注意点を紹介します。
必ず派遣会社を通して手続きを行う
まず、自分ひとりで解決しようと、勝手に派遣先に辞めることを伝えると事態が混乱します。辞めるときの進め方の順序を間違えないようにしましょう。
あくまでも自分は派遣会社に所属する人間のため、派遣会社を通さずに派遣先とやりとりを進めると、派遣先を混乱させるうえに派遣会社とのやりとりなどで手間をかけさせることになります。
嘘の理由や体調不良を大げさに言うのも避けるようにしましょう。派遣会社への信頼を失うことになり、迷惑をかけてしまうこともあります。辞める理由は正直に伝えるようにすることが大切です。
手続きの手順をしっかり踏む
辞めたいという気持ちを派遣先で態度や言葉に出したり、突然連絡もなしに無断欠勤するようなことも、もちろんしてはいけません。社会人としてのマナーは最後まで守って働きましょう。
自分が派遣先に迷惑をかけるような辞め方をしてしまうと、派遣会社の信用にかかわります。次に派遣される人の肩身が狭くなってしまうこともあるかもしれません。
どんなに辞めたいと思っても、段取りと順番がおかしな辞め方をしないよう、派遣会社と調整して退職の手続きを進めるようにしましょう。
派遣の仕事を辞めるときに大切なポイント
派遣の仕事を辞めるときに、大切なポイントを紹介します。いざ仕事を辞めるとなったときには、以下のことを意識して行動するようにしましょう。
周囲への影響も考える
人がひとり辞めることは、周囲に大きな影響を与えます。自分が辞めることで周囲に与える影響を考えることが、辞めるときに大切なポイントです。社会人として、自分が辞めることで派遣先の業務に影響を与えるということを忘れてはいけません。
タイミングによっては、中途半端なところで次の人に引き継ぐことになることもあるでしょう。やむを得ない理由があることは派遣先も理解してくれるはずですが、それが当然という態度でいてはいけません。
人手が不足したことで予定の業務が進まないなどの迷惑を受けた派遣先では、派遣会社への信頼も低下します。派遣会社への信頼が低下すると、次の人材はほかの派遣会社から雇う、ということにもなりかねません。
そうなると、派遣会社に大きな迷惑をかけることになります。辞める理由や辞め方については慎重に検討し、無責任な辞め方をしないことが大切です。お世話になった派遣会社のためにも、良識のある行動を心がけましょう。
穏便に辞める
辞めるときは穏便に進めることも、大切なポイントです。派遣先の企業を悪く言うことは避けましょう。事実を述べる際には、なるべく悪口ばかりにならないような伝え方をすることが大切です。
パワハラなどが原因で辞める場合でも、冷静に事実を述べるほうが感情的になるよりもよく伝わるはずです。派遣先の企業は派遣会社の大切な取引相手のため、悪いところばかり述べられると対処しにくいという事情もあります。
なるべく、言い方を選んで穏便に伝えて辞めるほうが望ましいでしょう。
次の仕事を見つける
お金で困ることのないように、辞める前から準備しておくことも大切です。辞めたあとの生活のために、普段から少なくとも1カ月程度は暮らすことができるように貯金をしておくと安心です。次の仕事がすぐに決まるとも限りません。家賃や食費、光熱費など、生活をするうえでお金は欠かせません。しばらく仕事が見つからなくても大丈夫なように、しっかり貯金しておきましょう。
派遣の仕事を辞めるときは、できれば次の仕事を見つけてから辞めるのが理想的でしょう。契約期間中に派遣先の仕事を辞めたいと感じたら、次の仕事についてもリサーチしておくとスムーズに次の仕事に移ることができます。リサーチした結果、現在のほうが条件がよいということもあるかもしれません。
勢いで簡単に今の仕事を辞めてしまうのはリスクがあるということも、きちんと認識しておくべきです。
また、正当な理由なく辞めた場合、派遣会社とのやりとりで必要以上に労力を使ってしまい、疲れて次の仕事ができなくなってしまうこともあります。
派遣の仕事を辞めた後のことをポジティブに考えておこう!
派遣の仕事を辞めたいときには、ポジティブ思考が大切です。派遣会社へ辞めたいと相談することで、辞めないで済む場合もあります。派遣会社から派遣先へ連絡することで、待遇や仕事内容など不満に思っていた部分が改善に向かうこともあるのです。
辞めたい理由が解消すれば、労力をかけて仕事を辞める必要はありません。
自分が辞めた経緯を分析し、今後を考える機会にしてもよいでしょう。次の仕事が見つかるまでの間、自分が本当にやりたいことはなんなのかを見つめ直す時間を設けてもよいかもしれません。正社員への転職を目指す方向性も視野に入れるなど、ポジティブ思考で将来を考えることが大切です。
仕事を辞めたことでネガティブな考え方にとらわれてしまうと、次の仕事もうまくいかなくなってしまいます。ポジティブ思考でいることは、次の仕事で成功するためにも大切なことです。
派遣会社を変えてみるのもひとつの手
契約途中で辞めた場合、ほかの派遣会社へ登録し新たな気持ちで再出発するという方法もあります。大手の派遣会社など、評判のよい会社を選ぶことも重要です。
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研修制度も充実しているので、新しいスキルを身に付けて、可能性の幅を広げることもできます。
派遣会社名 | 求人数 | 事務の求人数 | 工場の求人数 | ITの求人数 | 営業の求人数 | 介護の求人数 | 保育の求人数 | 看護の求人数 | 紹介予定 |
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スタッフサービス | 131,447 | 13,944 | 9,083 | 22,922 | 2,249 | 49,181 | - | 17,592 | 6,860 |
テンプスタッフ | 24,301 | 12,608 | 2,960 | 4,918 | 2,648 | 29 | 46 | - | 3,105 |
PASONA(パソナ) | 6,598 | 2,915 | 164 | 835 | 451 | 1,161 | 163 | 291 | 881 |
Adecco(アデコ) | 4,905 | 2,430 | 361 | 1,160 | 693 | 10 | - | 10 | 995 |
リクルートスタッフィング | 3,899 | 1,971 | - | 1,650 | 605 | - | - | - | 657 |
ランスタッド | 3,280 | 2,390 | - | - | - | - | - | - | - |
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