派遣社員が結婚できないと言われる理由って何?派遣社員の結婚事情について

派遣社員が結婚できないと言われる理由って何?派遣社員の結婚事情について

昔から一般的に、「派遣社員は結婚できない」とよくいわれています。しかし実際には、「派遣社員だから結婚できない」というのは偏見に過ぎません。なぜなら派遣社員の結婚事情について、まだ十分に明らかにされていないからです。では、どうして派遣社員は結婚することができないといわれているのでしょうか。今回は、派遣社員の結婚事情の実態について詳しく紹介してきます。

1. 派遣社員だから結婚できないということはない

世間では、「派遣社員だから結婚できない」という声をよく聞きます。パートナーや家庭によっては、たしかにそのような価値観をもつ人もいるかもしれません。ですが、必ずしも派遣社員であることが結婚できない理由になるわけではないのです。なぜなら、仕事は理想的な結婚相手がもつ条件の1つに過ぎないからです。人によっては仕事以外にも人柄や価値観など多面的な側面から、その人が一生をともにするパートナーとしてふさわしいのかの判断をすることもあるでしょう。したがって、世の中の主観的な声を盲信的に信じるのではなく、客観的な立場から派遣社員の結婚について知ることが大切です。次から具体的に派遣社員の結婚の実態について、データをもとにみていきます。

そもそも結婚したいと思う人が減っている

社会問題として取りあげられるほど、日本の生涯未婚率は上昇しています。とりわけ1970年代をピークにして婚姻件数は右肩下がりになっているのです。しかも20〜30代といった若年層だけではなく、50歳時点で結婚したことのない人を指す生涯未婚率も年々上昇しています。このような背景は、派遣社員にのみ当てはまるものではありません。正社員であっても派遣社員であっても未婚のままという日本の現状が存在するのです。以上のことから、派遣社員であることが理由で結婚できないとすることは筋違いであることがわかります。

雇用形態で未婚率が異なるというデータもある

先述したとおり、派遣社員であることが原因で結婚できないというのは事実ではありません。しかし、雇用形態によって未婚率が異なるというデータがあることも忘れてはいけません。厚生労働省の調査によると正社員の男性が結婚している割合は、非正規雇用と比べて2倍以上であるということが明らかになりました。この調査でカテゴライズされている「非正規雇用」とは、派遣社員だけでなく契約社員やアルバイトも含みますが、雇用形態によってこうしたデータがあることも心に留めておく必要があるかもしれません。

2. 派遣社員が結婚できないと言われる理由

派遣社員では結婚できないという事実がないのにもかかわらず、どうしてこのようなことが世間的にいわれてきたのでしょうか。派遣社員が結婚できないといわれる3つのネガティヴな理由について分析していきます。

収入面で心配

派遣社員のデメリットとして「収入面」をあげる声は少なくありません。実際に、派遣社員は収入面で多くの不安があります。たとえば、派遣社員はアルバイトのような時給制なので、高時給ではあるものの月給制の多い正社員に比べるとどうしても給料面で劣ってしまうという印象があるのです。スキルのある派遣社員は働けば働くだけ賃金は増えますが、それは逆にいうと働かなければ給料ゼロもあり得るということです。つまり派遣社員は安定して月給をもらうことのできる正社員と比べると、より結果の求められる雇用形態ともいえます。加えて、正社員であればたいていもらうことができる交通費や賞与が、派遣社員にはないということも多くあります。正社員と同じだけ働いているのに派遣社員であるというだけでボーナスがもらえないことに不満を感じる人もいるでしょう。

ただし、収入面において派遣社員であることはデメリットばかりではありません。たとえば、正社員はみなし残業代が給与に含まれている場合が多いのですが、派遣社員はきちんと残業代をもらうことができます。また、派遣社員であってもスキルや資格があると時給は高くなることがあるので、実際は収入面においてマイナスであるとは一概にはいえません。

雇用が不安定

実際、派遣社員は契約期間の労働を前提としており、契約が更新されなければ事実上のクビの扱いを受けます。また正社員は1度入社すると基本的には定年まで働き続けることができますが、派遣社員は同じ職場で3年までしか働くことができません。このように、いつ仕事が無くなるか分からない不安定な状況から、なかなか結婚に踏み出せないというケースが多くあります。たとえ結婚する本人同士が雇用形態を重視していなくても、家族や親戚といった周囲が反対することも少なくありません。残念ながら、とりわけ男性の場合は派遣社員であることが結婚の対象外とみなされる原因になることがあるようです。ただし正社員であっても会社の事情で安定しているとはいえないケースも増えました。また、政府の取り組みでさまざまな面で正社員と派遣社員の格差は埋まりつつあります。

将来性がない

これは収入や雇用の不安定さと同様に心配される問題です。今現在、正社員並みの収入を得ていて雇用も継続して働いている派遣社員であっても、結婚するとなると派遣社員では将来性が心配という人は多くいます。今までは自分1人が満足して生活していければよかったものが、家族が増えることによりそうではなくなるため、大きな責任がともなうからです。

実際、派遣社員は契約した時給が支払われるだけで、その後の昇給や出世を期待することはできません。また、退職金もまだ万全とはいえないので、派遣社員であり続けることは老後への懸念事項となってくるでしょう。しかし、政府の決めた、派遣3年ルールが適用されるようになったことにより、派遣先によっては将来的に正規雇用されるチャンスも高まっています。また、派遣先で身に付けたスキルをもって独立するなどの選択肢も考えることができることが一般的になりました。したがって、派遣社員であることが必ずしも将来性への不安につながるとは限らないといえるでしょう。

3. 派遣社員だからこそのメリットもある

いまだに派遣社員は結婚について世間からあまり良いイメージを得られていません。しかし実は、派遣社員だからこそ得られるメリットもあるのです。今回は主にその3つのメリットについて焦点をあてながらみていきます。

派遣は出会いのチャンスが多い

派遣社員はさまざまな勤務先を転々とすることもあり、職場ごとに出会いがあります。したがって、職場が男性ばかりだった、もしくは女性ばかりだったということで出会いがないと嘆いたり将来を悲観したりする必要はありません。また、正社員に比べて派遣社員は労働時間が厳しくないケースが多いので、勤務時間以外の時間を活かして積極的にパーティや飲み会に参加することができます。つまり、派遣社員は出会いのチャンスが多いのです。せっかく安定した正社員というポジションであっても、婚活や出会いのための時間を確保できないという悩みは尽きません。派遣社員の場合は時間が調整をしやすく、婚活やお見合いパーティー後へつなげる絶好の場面でも、デートの予定をストレスなく柔軟に組むことができるのです。

様々な事情に合わせて働きやすい

派遣は正社員に比べると柔軟に働きやすく、勤務先の要望や勤務時間の要望を出しやすいので、パートナーの働きかたに合わせやすいというメリットがあります。たとえ夫婦共働きであっても、夫婦のどちらかは家事と派遣の両立をすることも可能です。正社員であったらなかなか難しいことであっても、派遣社員であれば育児や介護などを見越しながら、結婚後のライフスタイルに合わせて働きやすい形態で仕事を続けることができるのです。たとえば、パートナーの転勤があった場合、派遣として家の近くで職場を探すことができますし、子どもに何かあった場合でもすぐに駆けつけることができます。

やりがいがあり生活が充実する

もし専業主婦としてずっと家にいるとなると、社会から隔絶される孤立感や孤独感を覚える原因となることがあります。一方で外に出て働くことは、人との触れ合いを通してやりがいが生まれ、精神的にもよい影響を与えるといわれています。それがたとえ派遣社員という働きかたであっても、スキルや資格を活かして働くことのできる機会が多いので、社会的な承認欲求を満たすこともできます。

加えて、派遣は生活にメリハリをもって仕事とプライベートの時間を正しく管理することができるので、生活を充実させやすいという利点もあります。正社員と違って残業に振り回されることがないので、自由に自分の時間を満喫できることも派遣社員の特権です。婚活パーティーや友人との約束など、好きな時間に予定をあわせて楽しむことができます。

4. 安定性を求めるなら派遣からの脱却も

派遣社員であるからこそ得られる独自のメリットもあるとはいえ、将来のことを考えて「派遣社員から脱却したい」と考えている人もいるでしょう。次からは「紹介予定派遣」と「常用型派遣」という2つのスタイルをみながら、できる対策を紹介していきます。

紹介予定派遣

「紹介予定派遣」とは正社員になることを前提に最長半年間派遣を経験し、その後双方の合意の上で正社員になるという働き方のことです。いずれは正社員になることを前提として、試用期間を派遣として過ごすことになるので、雇用者も被雇用者もお互いを時間をかけてみることができるというメリットがあります。派遣の中でも、この「紹介予定派遣」は高い人気があるので、派遣会社を選ぶ際にはいくつもチェックして応募するとよいでしょう。紹介予定派遣については、こちらのコラムもおすすめです。

常用型派遣

「常用型派遣」とは、派遣会社の正社員となって、常駐先の企業に派遣されて働く方法のことです。派遣会社の社員なので、福利厚生や昇給、ボーナスなども期待できます。また、登録型派遣と比べると安定性が高いので、結婚を意識するならこういった働き方も視野に入れると良いでしょう。

5. 派遣が結婚した場合の手続き

派遣社員という雇用形態にある者が結婚した場合、何かしなければならない特別な流れや手続きはあるのでしょうか。

契約書や保険の手続きがあるので早めに会社に伝える

派遣社員が結婚した場合、契約書・給与明細・社会保険料などの変更手続きが必要となります。したがって、結婚すると決まったら早めに雇用主である派遣元企業に伝えるようにしましょう。派遣元企業に連絡する流れで、上司や同僚などにも結婚についてお知らせするとベストです。また、入籍だけの場合は1~2カ月前、式を行う場合は3カ月前には会社に伝えておくようにしましょう。

手当や休暇などは無いことが普通

結婚手当や結婚休暇といった福利厚生を用意している会社も世の中にはありますが、派遣社員はこれらは無いと考えておきましょう。組合などに加入している場合には結婚祝い金が出されるケースもありますが、原則として派遣社員にはありません。また結婚休暇に限らず、忌引き休暇などもないことが一般的で、新婚旅行などは有給か欠勤扱いとなるので長期休暇となる場合には周囲への配慮が不可欠です。せっかくのお祝いごとですから、長期休暇が原因で周囲から白い目でみられることは避けたいものです。雇用先の繁忙期にあたることのないように、自分のスケジュールやパートナーとの予定を十分すり合わせたり、前もって周囲に予定を伝えたりすることで理解をしっかりと得るようにしましょう。

退職するかどうかは自分が納得する形で

結婚を機に派遣社員を辞めるという判断をする人もいます。派遣社員を辞めることで、多くのメリットが得られるからです。たとえば家事やパートナーのサポートに専念することができたり、2人との時間をたくさんもつことができたりします。もし子どもが生まれた場合にも、出産や育児に専念できるという利点もあります。共働きの家庭とは違い、子どもが入園できる保育園がなかなか見つからなくて不安やストレスを抱えるといった心配も必要ありません。また、結婚すると退職後もパートナーの扶養に入ることができるので、節税にもなります。

退職するかどうかは自分の納得する形ですることが重要です。もし退職を決断した場合には、2~3カ月前に「結婚を理由に退職する」とはっきりと雇用先に伝えるのが良いでしょう。ただし、派遣社員は契約期間中の解除は好まれないので、契約終了のタイミングで退職するのがベストでしょう。退職するタイミングを考えて引き継ぎの準備をしっかりすることで、雇用先に退職を伝えた後も円満な関係を保つことができます。

派遣の結婚事情を知り納得のいく働き方を選択しよう!

一般的に「派遣社員は結婚できない」といわれがちです。しかし実は、「派遣社員だから結婚できないというわけではない」ということがわかりました。たしかに派遣社員は正社員よりも不安定な雇用形態なので経済面で心配があります。しかし同時に、派遣ならではのメリットや正社員へのステップアップがあるということも忘れてはいけません。派遣社員の結婚事情について理解し、将来設計にあわせた働き方を選択していきましょう。 

こちらの記事では、派遣会社の選び方から職種別の求人数まで、理想の派遣会社に出会うための情報満載なので、こちらも合わせて読んでみてくださいね。 派遣サーチでは毎月、派遣会社の求人数を調べています。派遣会社を選ぶ時は、職種別求人数も参考にしてみてください!
派遣会社名 求人数 事務の求人数 工場の求人数 ITの求人数 営業の求人数 介護の求人数 保育の求人数 看護の求人数 紹介予定
スタッフサービス 116,681 9,759 5,876 18,782 1,803 48,609 - 16,652 6,212
テンプスタッフ 18,234 7,929 2,013 4,220 2,758 33 86 - 2,188
リクルートスタッフィング 3,178 1,536 - 1,348 550 - - - 482
パソナの人材派遣 5,240 2,134 161 640 319 1,061 152 196 745
アデコ人材派遣 4,535 2,054 2,913 1,109 740 21 - 944 3,605
ランスタッド 2,688 1,890 - - - - - - -

この記事を書いた人

派遣サーチ運営事務局

2014年から派遣の情報を発信、おすすめの派遣会社を独自調査し続けている、老舗派遣メディア。派遣サーチ以外にも、転職など複数のサイトを運営。読者に分かりやすい情報提供をモットーにサイトを運営しています。

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