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2025年2月 | 派遣会社 厳選3社


【要チェック】おすすめの大手派遣会社
人材派遣会社の営業の仕事とは?
人材派遣会社の営業(派遣営業マン)の仕事とは、派遣先企業と契約を結んだり、すでに契約している企業に就業中の派遣社員のフォローをしたりすることです。
人材派遣会社と派遣先企業、そして派遣社員をつなぐ重要な役割を担っているといえます。
一般的に営業職は男性が多い中、人材派遣会社の営業担当は女性が多いという特徴があります。
これは派遣社員に女性が多く、その気持ちを理解したりきめ細かくフォローすることが求められるためでしょう。
業務内容は多岐にわたりますが、その中で主なものを6つほど紹介します。
書類作成
書類作成はさまざまな場面で必要な仕事で、実際の業務としてかなり長い時間を費やすことになるでしょう。
たとえば、派遣先に提案する資料やプレゼンなどの書類、あるいは社内に提出する報告書などの作成です。
また、営業をするにあたって、会社が用意している資料とは別に、営業担当者個人が独自で工夫した値段表やキャンペーン書類などを作るケースも多くあります。
派遣先に示すサービス内容と価格は非常に重要な資料なので、営業担当としては、より使い勝手の良いものがほしいと考えるからです。
もっとも、すべての派遣会社の営業がこうした書類作成の事務まで行うわけではありません。
業務のボリュームが大きいために、派遣会社によっては「営業事務」や「営業アシスタント」といった職種の社員が書類作成を行う場合もあります。
電話営業
電話営業(テレアポ)は主に、新規顧客獲得を目指して、さまざまな企業に電話をかけ、派遣社員が必要ないかを提案する業務です。
最近では電話の代わりに、資料などを添付したメールで初回のアプローチをする方法も見られます。
飛び込み営業よりも手軽にできるので、たくさんの会社に問い合わせられる点はメリットだといえます。
その反面、相手の顔が見えない状態で話すことになるのでコミュニケーションがとりづらく、顧客の獲得にすぐにはつながらないケースも少なくありません。
電話をかける際には、先方企業の基本的な情報の他、自社と過去に関わりがないかなどを入念にチェックすることが必要です。
そのうえで、リストを作成したり電話をかける時間帯を工夫したりして、少しでも成功率を高める方法を探すことになります。
ちなみに、営業は多くの場合、チームや部署全体で売上の数字を追いかけるため、上司や同僚との情報・ノウハウの共有が非常に重要です。
ほとんどの職場では日報やミーティングで、各人の営業進捗について報告しあうようになっています。
飛び込み営業
飛び込み営業は、電話営業と同じように新規顧客を獲得する方法の1つです。
ただし、あらかじめ電話をかけて対象となる企業のニーズなどを聞き出す電話営業に対して、アポを取らない状態で直接企業に出向くのが飛び込み営業の特徴だと言えます。
直接足を運ぶため、電話営業に比べ距離感の近いアプローチができます。
とは言っても、最初からトントン拍子に商談につながるケースはほとんどなく、先方の担当者に会うことすらできないことも珍しくありません。
まずは挨拶がてら、自社のパンフレットや名刺を渡して名前を覚えてもらい、訪問回数を重ねて徐々に信頼を得るという方法が定番です。
また、飛び込み営業のなかには、あらかじめ電話で手ごたえのある企業を絞り込んでおいて、その後具体的な説明をするために訪問するというケースもあります。
二段階のステップを踏むことにはなりますが、完全に「はじめまして」という状態の飛び込みに比べ、話を聞いてもらいやすくなることが期待できます。
マッチング
マッチングは、派遣社員を希望する企業に出向いて、日程や人数、値段などの相談を行って適した案を提案する業務です。
つまり、電話や飛び込み営業で、派遣のニーズがある企業と実際の派遣の内容について調整する業務だといえます。
派遣先の要望に沿った内容を提案できるかどうかが、実際に契約を結べるかどうかを左右するため、非常に重要な仕事です。
基本的には派遣先の要望を聞いて、それに応える形ですが、なかにはこちらから派遣社員をマッチングして提案するケースもあります。
電話や飛び込み営業とは異なり、直接的な契約に結びつく業務なので「商談」とも呼ばれ、より丁寧な対応が求められる仕事です。
派遣社員のフォロー
マッチングが成立し、無事に派遣社員を企業に紹介できたとしても、派遣会社の営業の仕事は、それで終わりではありません。
気持ちよく働いてもらえるように、派遣した社員と継続的なコミュニケーションをとるのが一般的です。
ときには、派遣社員の意見を吸い上げて派遣先企業に提案することもあります。
働き方に疑問や不満を抱いている派遣社員の話をよく聞いてみると、派遣法で禁止されている業務などをさせられていることが判明するケースもあるのです。
派遣したスタッフから職場環境や働いた感想などをヒアリングして、改善提案につなげたり今後の業務に活かしたりすることで、派遣先の職場環境の改善にも貢献できます。
場合によっては派遣先と派遣社員との相性が合わず、トラブルが発生するケースがあるのも事実です。
そうした場合にも、派遣営業マンがトラブルの仲裁に入ることが求められます。
派遣社員のフォローを担当した元派遣営業のインタビュー記事も読んでみてくださいね。
派遣先企業へのフォロー
派遣社員のフォローだけでなく、派遣先企業側とのコミュニケーションを密にすることも、大切な仕事です。
具体的には派遣している社員の状況を確認したり、人員の追加が必要ないかを提案したりといった内容です。
派遣社員と派遣先企業の両方の話を聞くことで、実際の職場の様子をより立体的に知ることができますし、企業のニーズを引き出すことができれば、さらなる派遣社員の増員にもつながるでしょう。
逆に、派遣社員を送り込んだきり営業マンがアフターフォローに来ないようでは、企業に不信感を抱かせる可能性もあります。
派遣先企業へのフォローは、新規開拓と違ってすでに契約している企業への営業になります。
そのため、顔見知りの担当者と話す機会が多く、比較的対応しやすいのがメリットです。
一般の営業における「既存営業」「ルート営業」と同じような業務だといえます。
派遣営業として働くメリット
派遣営業の仕事は幅広く、大変そうに感じられるかもしれません。
確かに、多くの場合営業は忙しい仕事であり、体力的にも精神的にも楽とは言い難いでしょう。
しかし、幅広い業務を行う営業だからこそ感じられるメリットがあるのも事実です。
そこで、営業として働くメリットを3つ紹介します。
やりがいや達成感がある
営業の最も大きな目的は、「新規顧客を獲得すること」です。
新規顧客を獲得することで売り上げが上がり、会社全体の業績に貢献できます。
そのため、まずは契約を取ることが大きな目標になるのです。
営業の方法は、働く会社によってある程度のパターンはありますが、最終的には営業マン個人の努力とアイデアにかかっています。
新規の案件を獲得するために努力したり、工夫したりするのは、定型業務が多い職種では味わえないやりがいを感じられるでしょう。
また、営業は仕事の成果が数字に表れやすい業務です。
実際に自分の営業スタイルで新たな契約を取れたときは非常に大きな達成感を感じられますし、自分自身の成長も実感することができるでしょう。
営業の仕事は、基本的に特別な資格などは不要で、先方とコミュニケーションを取りながらニーズに応えていく能力が何よりも大切になります。
そのため、「人と話すのが好き」という人や「人の期待にこたえることに喜びを感じる」という人には天職となるかもしれません。
人脈が広がる
派遣会社で営業をすると、派遣先企業側の担当者は主に人事担当者や管理職クラスの社員となります。
こういった人々は、他の企業と会議や打ち合わせを行うケースも多く、社内だけでなく社外にも、幅広い人脈を持っていることがあります。
派遣営業の仕事を通して先方担当者と親しくなれば、その周囲のたくさんの人と関わりを持つこともできるかもしれません。
会社内のコミュニケーションだけにとどまらずに人脈の輪を広げられるのは、営業の特権だといえます。
人脈が広がるということは、新しい出会いが増えて仕事の幅が広がるということです。
多くの人と知り合って話をすれば、知識や知見を吸収していくことができます。
困っている顧客の相談にも乗りやすくなり、さらに関係性を深めていくことができるでしょう。
そうして先方の信頼を得ることができれば、新規顧客を紹介してもらえるなど、営業成績が向上する好循環が生まれる可能性もあります。
社会人としてのマナーが磨かれる
あらゆる職種に共通することですが、仕事をする上では社会人としてのマナーが大切です。
社外の人と多く関わる営業職では特にそれが重要となるため、営業として経験を積んでいくことは、同時に社会人マナーを磨いていくことにもなるでしょう。
マナーは、営業活動をスムーズに行うためのスキルの1つになるとも言えます。
基本的なところでは、まず<身だしなみ>と<言葉遣い>が挙げられます。
人と接するうえで、相手に与える印象というのは想像以上に大きな影響力を持ち、場合によっては担当者の印象1つで、商談の成立・不成立を左右することもあります。
また<名刺の渡し方>や<相手の話を聞く態度>などにも、その担当者の経験値や仕事に対する姿勢は表れます。
これらのマナーは、もちろん意識して身につけるべきものではありますが、人を相手にする営業職では、仕事をするうちに自然に磨かれていくということがメリットです。
中でも派遣営業の場合は、先方も人事担当者など「人を見ること」を仕事にしている人です。
そうした人の視線や反応を意識して仕事をしていれば、マナーは大いに鍛えられるでしょう。
営業の仕事を通して得た社会人マナーは、今後別の会社に移ったり、営業以外の仕事に転職をしたとしても役に立つ、自分の大きな武器になります。
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派遣営業として働くデメリット
営業の仕事にはメリットもありますが、デメリットがまったくないわけではありません。
そこで、営業のデメリットとして主なものを2つ紹介します。
契約が取れないと精神的にきつい
営業のデメリットとしては、「精神的なプレッシャーがほかの業務よりも大きい」点が挙げられます。
営業は契約を取ることを第一目的として仕事をこなしていく面があり、会社の業績に大きく貢献できる仕事です。
その反面、営業成績が悪いと業績も悪化してしまうためプレッシャーとなることも多く、契約が思うように取れない時は精神的に辛いと感じることもあるでしょう。
企業によってはノルマや目標があらかじめ設定され、ほかの営業マンと比較されてしまうことも珍しくありません。
特に、メンタル面に自信のない人にとっては、これらのことが仕事を続けていく上で致命的となってしまう可能性も考えられます。
営業として働くからには、常に自分のスキルや営業スタイルを見直して成長していこうとする向上心とともに、プレッシャーや逆風にめげない強い精神力が必要です。
人間関係のストレスが大きい
営業は基本的に社外の人間とコミュニケーションを取りながら商談を進めていきます。
そのため、「人間関係のストレス」を感じやすいことがデメリットです。
営業は業務の内容上、常に矢面に立たされるので、商談を進めるときだけでなく、派遣先などからのクレーム対応を行わなければいけない場合もあります。
仕事といえど、やはり他人から怒られるというのは楽しいものではありません。
特に派遣営業とは、派遣先の担当者と派遣している社員をつなぐ仕事であるため、両者の板挟みにもなりがちです。
高いコミュニケーション能力が必要になるのは言うまでもなく、その能力があったとしても、複数の人が絡む人間関係を良好に維持していくのは大変なことなのです。
また、契約が取れないことによる上司からのプレッシャーや同じ営業マンとのライバル関係などが悩みの種となることもあります。
もちろん、雰囲気の良い職場や取引先関係に恵まれることもありますが、他の職種に比べて人間関係によるストレスを感じやすい業務だということは認識しておいた方がよいでしょう。
派遣営業の収入の相場は?
人材派遣業の平均年収はおおむね400~500万円ほどです。
ただし、あくまでも平均年収なので、給料の高い企業では600万円を超えるケースもあります。
比較的給与の幅が広いのは、営業職では契約数に応じた歩合(インセンティブ)や上乗せが設定されていることが多いからです。
多額の契約を取り、会社の業績に多大な功績をもたらした営業マンであれば、年齢に関わらず1000万円を超えている人もいます。
また、業績に応じて基本給でなく賞与が増えるという給与体系を採用している企業もあり、年度によって収入が大きく上下するというパターンもあります。
いずれにせよ、年功序列ではなく、自分が頑張れば頑張っただけ給与に反映されるというのは、働くうえでの大きなモチベーションとなることでしょう。
派遣営業の仕事が向いている人の特徴
ここまで人材派遣会社の営業の仕事内容や、メリット・デメリット、収入の相場などについて説明してきました。
これらを踏まえて、人材派遣会社の営業に向いている人の特徴を説明していきますので、参考にしてみてください。
人と話すのが好きな人
派遣営業の仕事は、電話営業から商談、派遣社員や派遣先企業のフォローまで、人と接する業務がほとんどです。
そのため、人と話をするのが好きな人に特に向いている職種であると言えるでしょう。
高いコミュニケーションスキルやトーク力を持っていたり、聞き上手だったりする人も適しています。
一方で、人と話をするのが苦手だったり、下手だったりする場合には苦労するかもしれません。
特に、派遣営業は仕事として、派遣先企業に自社の魅力を最大限アピールしていかなくてはいけないため、自分から積極的に「売り込む」ことに抵抗感がある人は、克服する努力が必要です。
とはいえ、コミュニケーションスキルやトーク力は、営業の仕事そのものを通して向上していくこともありますし、何かのきっかけでコツを掴んで一気に伸びることもあります。
結局のところ、あきらめずに挑戦していく前向きな気持ちが、何より大切と言えます。
目標があると仕事を頑張れる人
営業の仕事は契約の獲得という、はっきりと目に見える目標があります。
実際に目標数字を達成したときの喜びは、ほかの業務ではなかなか味わえない、営業ならではものです。
目標・ノルマなどがあったほうが自分を鼓舞して頑張れるという人や、目標を達成するため戦略を立てて努力することが得意な人に向いている仕事と言えるでしょう。
反対に、こうした目標がかえってプレッシャーになってしまい、萎縮するような人には営業はあまり向いていないといえます。
とはいうものの、人間は難しい状況を乗り越えることで、成長していくのも事実です。
厳しい環境かもしれませんが、あまり身構えすぎず、思い切って飛び込んでみることで得るものも多くあるでしょう。
「派遣社員」として営業の仕事をする魅力
「営業の仕事をしてみたいけれど、自分にできるか自信がない」という人におすすめなのが、派遣社員として営業の仕事を探すことです。
派遣社員で営業職につく場合には、正社員などと比べ、ハードルの下がる点がいくつかあります。
具体的に見ていきましょう。
数字に追われるプレッシャーが低め
営業の仕事で一番大変な点は、やはり目標やノルマの数字に追われることでしょう。
人によっては、家にいるときや休みの日にもそのことが頭から離れず、気が休まる時間がないということもあるようです。
その点、派遣社員の場合は時間単位での契約で、ある意味「割り切った」働き方ができます。
職場によって、目標が設定されている場合はありますが、あくまでも時給制で働き、残業があれば残業代が支給されます。
正社員の営業職では、顧客の営業日に合わせて、自分が休日であっても連絡や訪問をせざるを得ないケースもありますが、派遣社員にはそういった心配もありません。
派遣会社の担当者によるフォローがある
営業職では人間関係のストレスがかかりやすいことは前述しましたが、派遣社員には派遣会社のスタッフという頼もしい味方がいます。
特に職場内の人間関係については、同じ社内の人には本音を言いづらいこともあるでしょう。
そんな時に、派遣会社の担当者が面談に来てくれるというのは心強いものです。
自分ひとりで考え込んで「自分はこの職場に合っていない」と否定的になったり、あるいは衝動的に「辞めたい」と思ってしまうことも、避けられるかもしれません。
段階的に正社員を目指すことができる
派遣社員としての営業の仕事には、未経験から応募できるものがたくさんあります。
また、派遣社員として一定期間働いた後、雇用形態が正社員に変更になることを前提とする「紹介予定派遣」の案件も多くあります。
紹介予定派遣では、派遣社員と派遣先企業、双方の合意があってはじめて正社員化が成立するので、もしもその職場に「合わない」と感じれば、断ることも可能です。
このことは「まずは過度なプレッシャーのない派遣社員で様子を見て、いずれは正社員を目指したい」という人には、うってつけではないでしょうか。
営業職には離職率が高いという側面もありますが、派遣からのスタートであれば、職場や業務内容との相性を確認しながら進んでいけるため、不本意な離職に陥ることも少なそうです。
なお参考までに、紹介予定派遣の場合は、採用までのプロセスが一般の派遣とは異なります。
一般の派遣では、派遣会社内の選考の後、派遣先の職場見学や顔合わせを経て就業となりますが、紹介予定派遣では就業先による面接が行われ、職務経歴書などの提出も求められます。
興味があれば派遣会社の営業にチャレンジしてみよう!
人材派遣会社の営業マンは、契約獲得のため、また派遣社員に気持ちよく仕事をしてもらうために、さまざまな業務をこなしています。
オフィス内での書類作成や電話営業から、客先への訪問などと忙しく、体力的にも精神的にもタフさが必須となることは間違いないでしょう。
しかしその分やりがいは大きく、自分自身の頑張りに応じて給与もアップするという点も魅力的です。
営業の仕事に興味があり、仕事を通して成長していきたいと思う人はぜひ挑戦してみましょう。
「興味はあるけれど、やはりハードルが高い…」という人には派遣でのスタートがおすすめです。
派遣会社での面談の際に「派遣のみで営業職をしたい」なのか「いずれは正社員を目指したい」なのかを伝えれば、中長期的な視点でのアドバイスや就業先の紹介もしてもらえます。
まだ派遣会社に登録をしていないという人は、評判の良い会社を探して登録するところから始めてみましょう。