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2024年10月 | 派遣会社 厳選3社
保育補助について
保育補助とはどのような仕事なのか気になっている人のために、まずは保育補助の概要や保育士との違いを説明します。
保育補助とは
保育補助とはその名の通り、保育士を補助するための業務を行う人のことです。
保育士として働くためには国家資格を取得しなければいけませんが、保育補助に資格は必要ありません。
「子育て支援員」とも呼ばれ、各自治体により定められている研修などを受ければ、すぐに現場で働くことができます。
研修の内容や研修時間は自治体により異なりますが、20~30時間が目安です。
保育施設の需要は増加傾向にあり、延長保育や夜間保育を行う保育施設も増えつつあります。
現代、保育の現場で深刻な問題となっているのが、慢性的な保育士不足です。
保育補助は、保育士の負担を軽減し、人材不足を解消する可能性がある仕事として、急速に注目を集めています。
保育補助の賃金の一部を自治体が補助する仕組みもあることから、保育業界だけではなく、社会的にも期待が寄せられている仕事であることは明らかです。
保育士との大きな違いは資格の有無のみ
保育士と保育補助の大きな違いは、資格が必要かという点です。
保育士と異なり、保育補助として働くために特別な資格は必要ありません。
とはいえ、業務上は保育士と保育補助に大きな違いはなく、たとえ保育補助であっても、保育士の補助という立ち位置であれば、ほとんどの業務に携わることができます。
ただし、クラスの担任や、保護者との窓口としての役割を務めるなど、保育士でなければ対応しづらい業務を任されることはありません。
保育補助の業務内容は?
保育補助を目指すなら、どのような仕事をするのかを知っておくことも大切です。
ここからは保育補助の基本的な業務内容について紹介します。
基本的には保育士の業務内容に準ずる
保育補助は保育士を補助する立場ではあるものの、業務内容そのものは保育士とほとんど変わりません。
主な業務は昼食やおやつなどの食事の世話、排泄の補助、施設内の片付け、散歩の引率など、保育士の補助です。
子どもと接するだけではなく、朝や夕方の送迎時や、電話があったときの対応など、保護者とコミュニケーションをとる場面もあります。
さらに、ダンスやゲームなどの室内活動や制作遊びの準備などの業務をこなさなければいけません。
勤務先となるのは認可保育園(保育所)や認可外保育園といった、保育施設全般です。
その施設によって業務内容に若干の違いはあるものの、保育士だけではなかなか手が回らない部分を幅広くフォローするのが、保育補助の基本的な仕事です。
施設によってはサポートに徹する場合も
保育補助の業務内容は、勤務先の施設で保育補助がどのような位置づけになっているかという点にも左右されます。
たとえば、小さい規模の施設であれば、保育士資格なしの保育補助であっても保育士とほぼ同等レベルの業務が求められる可能性もあります。
子どもとも、より積極的に関わることになるでしょう。
一方、規模が大きい施設では、保育士と保育補助の仕事ははっきりと分けられていることが多い傾向です。
その場合、保育補助は保育士のサポートに徹し、準備や雑務が主な業務となることもあります。
保育補助の勤務時間
勤務時間は施設によって異なるため、一概にはいえません。
ただし、正規の保育士よりも融通が利くことが多く、派遣社員や大学生、パートタイマーの主婦などが保育補助として働いていることもあります。
応募する際は募集要項を細かくチェックし、自分の希望に合っているかを慎重に確認しましょう。
求人を見ただけではわからないときは直接問い合わせたり、面接時に質問したりして、なるべく疑問や不安な点を残さないことが大切です。
保育補助として働くメリット
保育補助は保育士を目指している人や、子どもと触れ合う仕事をしてみたい人にぴったりの仕事です。
ここからは保育補助として働くメリットについて紹介します。
保育現場での実務経験が積める
保育補助は資格なくても働けるというのが大きな特徴です。
そのため「保育士の仕事に興味はあるけれど資格を持っていない」という人でも実務経験を積むことができます。
将来的に保育士になろうと考えている人なら、保育補助として実務経験を重ねつつ、通信講座で保育士の資格を取得するのも一つの方法です。
さらに、実際に資格を持っている保育士と一緒に働けるので、アドバイスや助言をもらうこともできるでしょう。
子供と接する仕事ができる
子どもと接しながら働けることは、特に子どもが好きな人にとっては、保育補助の仕事の大きな魅力です。
子どもと触れ合う仕事に憧れがあっても、家庭環境や経済面など、さまざまな理由で保育士の資格を取得できなかったという人もいるでしょう。
保育補助なら保育士資格なしでも始めることができ、業務内容も保育士と大きく変わらないため、子どもと接する機会は十分にあります。
時間的な融通が利く
正規の保育士と比べ時間の融通が利くのも、保育補助として働くメリットの一つです。
施設によっては短時間勤務が可能だったり、週3日程度から働けたりする場合もあります。
家庭の事情に合わせて勤務時間を調整しやすく、育児や介護、学業とも両立しやすいのが特徴です。
そのため、正社員のようにフルタイムでの勤務を希望する人だけではなく、パートやアルバイト、派遣社員として働きたい人からも人気を集めています。
保育補助として働くデメリット
保育補助はメリットの多い仕事ではありますが、デメリットが全くないわけではありません。
保育補助として働くことを検討する前に、デメリットについても知っておきましょう。
希望した業務に携われない場合がある
保育補助の業務内容は、保育施設の規模や方針に左右されます。
そのため、勤務先によっては、自分がやりたいと思っていた業務に携われない可能性があることを考慮しなければいけません。
たとえば、子どもと触れ合いたくて保育補助の仕事についたものの、実際に業務が始まってみると、保育士のサポートに回るばかりで、思ったよりも子どもと接する機会が少ないというケースもあります。
仕事を始めた後にガッカリすることがないよう、応募の際は必ず募集要項をよく読み、細かい点まで念入りにチェックしましょう。
保育士と比べて賃金は低め
保育補助は有資格者である保育士に比べて、賃金の水準が低い傾向にあります。
株式会社リクルートジョブズが発表した「2017年6月度 アルバイト・パート募集時平均時給調査」によると、首都圏と東海地方、関西地方の三大都市圏において、保育士のアルバイトおよびパートの平均時給は1042円という結果でした。
保育補助としてパートやアルバイトの仕事に就く場合、施設によって金額に違いはあるものの、保育士よりも時給が数百円少ないということも珍しくありません。
なお、派遣社員であれば、パートやアルバイトより時給が高く設定されているケースもあります。
「保育士でなく保育補助として働きたいけれど、パートでは希望する収入に届かない」という方は、派遣として働くというのも1つの方法です。
保育補助に必要なスキル
保育補助として働くうえで、特別な資格や技術は必要ありません。
保育士はピアノが弾けないといけないというイメージがありますが、保育補助は楽器が弾けない人でも、問題なく働けます。
しかし、無資格であっても、基本的に保育士と同じ業務を行うことに変わりはありません。
そのため、前提として、保育や育児に関してのある程度の知識は必要と考えられます。
「子育て支援員研修」でも最低限の知識やスキルを身につけることができますので、興味のある方は自治体の研修コース受講を検討してみてください。
子育て支援員研修は、大きく分けて基本研修と専門研修の2段階で構成されており、さらに、専門研修は4種類のコースから選択可能です。
基礎研修では子どもの発達や保育に関する基礎知識だけではなく、子育て世帯の現状や子どもの障がい、虐待などの社会問題について学ぶこともできます。
専門研修では地域保育コースと地域子育て支援コース、放課後児童コース、社会的養護コースの中から、自分が就業したい分野を選択しなければいけません。
子育て支援員研修の体系(東京都の場合)
地域保育コースは、一時預かりや事業所内保育、家庭的保育など、地域に根差した保育や少人数の子どもの保育を行う人に向けたコースです。
地域子育て支援コースでは、地域の子育て支援拠点や、子育てひろばなどの利用者支援事業で働きたい人に対する研修を行います。
放課後児童コースは、学童クラブで放課後児童支援員の補助として働きたい人が受講するコースです。
社会的養護コースでは、乳児院や児童養護施設など、子どもたちの支援を行う施設で、サポートとして働きたい人のための研修を行います。
なお、コースの名称や研修時間は、自治体によって異なる場合もあるので、研修を受ける際は問い合わせて詳細を確認してみると良いでしょう。
そのほか、作業療法士や養護教諭など、子どもに関わる特別な資格を持っていたり、資格がなくても保育士を目指している旨を伝えたりすると、転職や選考の際に有利な条件として働く可能性があります。
保育補助に向いている人の特徴
保育補助の仕事に興味があるものの、子どもと接する仕事をしたことがなく、自分が本当に保育補助として働けるかわからないという人もいるでしょう。
そこで、保育補助に向いている人の特徴について紹介します。
保育士を目指している人
保育補助の仕事は、将来保育士になりたい人にぴったりです。
保育士を目指している人にとって、実務経験を積める機会は非常に貴重です。
資格取得のために勉強した内容は、そのまま現場に活かせるとは限りません。
どれだけ知識が頭に入っていても、実際に子どもと向き合ってみると、うまく対処できないこともあるでしょう。
その点、保育補助として働けば、知識だけではなく実践的な感覚も身につきます。
実際に保育士として働いている人の対応を間近で見られるのも大きなメリットです。
現場で身につけた知識や経験は、保育士試験の場でも活かせるでしょう。
さらに、保育補助の経験があれば、実際に保育士として働き始めた後も必要以上に緊張することなく、落ち着いた対応ができます。
また、保育施設によっては早朝保育や24時間保育を行っている場所もあり、勤務時間をある程度自由に選べるところも多いです。
たとえば、休日保育に対応している施設であれば、平日に勉強をして、週末は保育補助として働くというように、勉強と仕事を両立することもできます。
子供と接するのが好きな人・子育ての経験がある人
当然ながら、保育園や託児所などの保育施設は、子どもが好きな人にとって働きやすい環境であることは間違いありません。
もちろん、保育補助の仕事は、子どもに接するだけではなく、保護者や先生など大人同士のコミュニケーションも求められますが、「子どもが好き」「子どもの笑顔に囲まれていると幸せ」という気持ちは、仕事に向きあう何よりのモチベーションとなるはずです。
また、子育てをしたことがある人なら、おむつの交換や食事の補助などの経験を十分に活かせます。
出産や育児のために離職したものの、子どもたちが成長して生活が落ち着いてきた頃に、もう一度仕事を始めたいと考える人もいるでしょう。
子育ての経験があれば、子どもの行動にもある程度予想がつけられるので、落ち着いた対処が可能です。
パートやアルバイトなら、扶養の範囲内で働いたり、曜日や時間帯を選んで働いたりするなど、自分の都合に合わせて働き方を調整できます。
保育士や保育補助に求められる適性は、子どもたちについていけるだけの体力や、保護者から好感を得られるようなコミュニケーション能力などさまざまです。
子どもが好きという気持ちだけで続けられるか不安という人もいるでしょう。
しかし、子どもが好きでなければ長続きしないことも事実です。
保育士に求められる適性を全て満たしていなかったとしても、働き続けるうちに克服したり、後天的に身につけたりすることも可能です。
まずは実際の現場に立って、先輩の保育士の対応を手本にしながら、経験を積んでいくのも良いのではないでしょうか。
保育補助になるには
保育補助として働くためには、パートやアルバイトとして求人に応募するなど、さまざまなルートが考えられます。
中でも、できるだけ時給が高く柔軟に働ける環境を探しているのであれば、派遣社員として働くのがおすすめです。
派遣社員であれば、働き方の面で、正社員の保育士と比べても大きなメリットがあります。
それは、残業や持ち帰りの業務が少ないという点です。
保育の現場はどこも多忙で、正社員の保育士は残業や仕事の持ち帰りが常態化しているという現実があります。
しかし派遣社員は時給での雇用になるため、時間外の業務を任されることは少なくなりますし、残業があった場合には必ずその分の報酬が支払われ、サービス残業の心配はありません。
派遣社員としての保育補助の仕事は、一般の派遣会社でも、保育士専門の派遣会社でも探すことができます。
一般の派遣会社では、保育補助以外の求人も多数扱われているため、途中で他の仕事に興味が出てきた場合などにも臨機応変に対応してもらえます。
一方で保育士専門の派遣会社の場合、探せる仕事は保育関連に限られますが、一般に公開されていない求人が多かったりサポートが手厚かったりという特徴があります。
いずれにしても、派遣社員として働くには、まずは派遣会社に登録して希望条件にマッチする求人を探す必要があります。
より希望に近い内容の求人を見つけるためにも、最初から一つの派遣会社に絞るより、複数の派遣会社に登録したほうが良いでしょう。
派遣での保育補助の仕事は、関東圏のほか、大阪や京都など関西圏でも多くの求人があります。(※2020年4月現在)
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保育補助について知って興味が出たらチャレンジしてみよう!
保育補助は特別な資格がなくても始めることができ、特に、子どもが好きな人や保育士を目指している人に向いている仕事です。
保育補助の仕事はパートやアルバイトでも探せますが、派遣社員なら時間の融通も利きやすく、学業や育児と両立させることも可能です。
さらに、パートなどよりも高めの時給が期待できますので、興味がある人は派遣会社に登録して、保育補助として働きたい旨を相談してみましょう。
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派遣会社名 | 求人数 | 事務の求人数 | 工場の求人数 | ITの求人数 | 営業の求人数 | 介護の求人数 | 保育の求人数 | 看護の求人数 | 紹介予定 |
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スタッフサービス | 131,447 | 13,944 | 9,083 | 22,922 | 2,249 | 49,181 | - | 17,592 | 6,860 |
テンプスタッフ | 24,301 | 12,608 | 2,960 | 4,918 | 2,648 | 29 | 46 | - | 3,105 |
PASONA(パソナ) | 6,598 | 2,915 | 164 | 835 | 451 | 1,161 | 163 | 291 | 881 |
Adecco(アデコ) | 4,905 | 2,430 | 361 | 1,160 | 693 | 10 | - | 10 | 995 |
リクルートスタッフィング | 3,899 | 1,971 | - | 1,650 | 605 | - | - | - | 657 |
ランスタッド | 3,280 | 2,390 | - | - | - | - | - | - | - |