目次
2024年11月 | 派遣会社 厳選3社
ダブルワークとは?副業や兼業との違い
ここでは、まずダブルワークの定義についておさらいしましょう。
副業とダブルワークはほとんど同じ意味で使われていますが、厳密には意味が異なります。
ダブルワークとは?
ダブルワークとは、2カ所以上の場所から給料を得ることですが、厳密には2つ以上の仕事を掛け持ちしている状態を指す言葉です。
ただ、正社員に対してダブルワークという言葉を使うことはありません。
基本的には、派遣社員やアルバイトなどが複数の仕事をするときにダブルワークというのです。
正社員として働く雇用形態ではなく、パートやアルバイトなどの非正規雇用で働くことです。
複数の仕事を行う際に、かける時間やもらう給料などがどちらも同じくらいの場合は「ダブルワーク」といわれます。
複数の仕事を意味する言葉として他にも「副業」や「兼業」というものもありますが、ダブルワークと同じ意味ではありません。
最近は、同様の意味で「複業」や「パラレルワーク」とも言ったりします。
副業とは?
副業とは、明確な本業があり、空き時間や休日を利用して仕事をする場合をいいます。
本業の他に空いた時間で別の仕事を行うといった意味合いが強く、ある企業で雇用されている人に別の収入口がある場合を指します。
たとえば、正社員として働きながら、定時後や休日にアルバイトをする場合は副業になります。
休日限定のアルバイト以外にも、投資や不動産経営なども、副業に含まれます。
副業の場合は、本業と比較して仕事にかける時間や得られる収入は少ないのが特徴です。
つまり、投資やネットオークションでの収入のように雇用されない形で副収入を得る場合には、副業ではあるもののダブルワークではない、ということになります。
兼業とは?
兼業は、2つ以上の仕事を並行して行うことを意味します。
兼業のほうはダブルワークとほぼ同義であり、どちらも本業として仕事を行っているときに使われるものです。
兼業は、ダブルワークと似た意味合いで使われますが、「兼業農家」という言葉でも言い表されるように、平日は会社員、週末は農業と、曜日によって違う仕事を行う場合に用いられる言葉です。
派遣でダブルワークをしたい際には、「リクルートスタッフィング」がおすすめです。
労働時間さえ守れば、ダブルワークをして良いという就業規則になっています。
ダブルワークの基本パターン
収入は増える、時間が効率的に使えるというメリットのあるダブルワーク。まずは、ダブルワークにはどういったパターンがあるのか見ていきましょう。
パターン①昼間+夜間
サービス業などのお仕事は、昼がメインになる仕事と夜がメインになる仕事があります。
例えば、お昼まではパン屋さんで働き、夜は居酒屋で働くといったワークスタイルです。オフィスワークも朝~夕方の仕事がメインになるので、夜は違う職種の仕事を行うことができます。
このパターンで働く人は、体力があり短期でお金を稼ぎたいという人に多い働き方です。また、昼間の仕事がパートやアルバイトでシフトが安定しない人も、収入を安定させるためにダブルワークをするケースがあります。
パターン②平日+休日
平日にオフィスワークなどの時間が決まっているお仕事、土日などの休日に空き時間で副業的に別のお仕事をする働き方です。
平日の仕事をメインとして、休日は副収入やスキルアップなどを目的に、インターネットを使って稼げる仕事をしたり、イベントスタッフなど普段の仕事ではできないことをするといったものがあります。
平日は正社員として働いている人も、副業としてこうした働き方をしている人が増えてきています。
実際に派遣とイベントスタッフを両立している人もいるので、参考にしてみてください。
ダブルワークの注意点~ルール・法律編~
ダブルワークを行う際には、1つの仕事だけをしているときとは違った注意点があるものです。この注意点を抑えたうえで、ダブルワークを始めましょう。
規則違反で揉めないように就業規則を確認しよう
ダブルワークは会社によって、禁止しているところもあります。
そのため、ダブルワークを行いたいときは事前に会社の担当者に確認するようにしましょう。
とはいえ、労働基準法などの法律では労働者が副業やダブルワークすることを禁止する規定は存在しません。
厚生労働省が定める「副業・兼業の促進に関するガイドライン」の中では、従業員の希望に応じて幅広く副業や兼業をしやすい環境を整備すべきという内容があるため、企業が無条件に副業・ダブルワークを禁止することはできません。
しかしながら、「法律上の定めがないのだから就業規則で禁止されていても大丈夫」と思うのは早計です。
労働時間の観点から副業やダブルワークを嫌う企業も存在するのは事実なのです。
労働基準法などの法律は、労働者の立場を守るための最低限の内容を規定しているに過ぎず、記載のない項目については就業規則に記載されたものが優先されます。
そのため、会社ごとに決められている就業規則で副業やダブルワークが禁止されている場合には、それらの行為は雇用契約違反となってしまうので注意が必要です。
会社が独自に定める就業規則によって、ダブルワークの可否が変わってきますので、現在会社に勤めていて、その仕事とは別に副業やダブルワークをしたいという人は、まず働いている会社の就業規則を確認することが大切です。
また、これは当然のことですが、違法薬物を販売するなどの行為は仮に就業規則で副業やダブルワークが認められていたとしても法律違反です。
こうした場合、企業がダブルワークによって会社の利益損失につながる事由があると社会通念上みなされるからです。
もし勤めている会社の就業規則に明確な記載がない場合だとしても、勝手にダブルワークを始めてしまうよりは、人事や上司に相談して許可を得ておいたほうが安全です。
どのような形態であれ、雇用されるということは就業規則を守る契約をするということです。
規則で認められていないのに副業やダブルワークをすると、雇用先の企業ともめることになるでしょう。
手続きをすることなく副業をしていることが発覚した場合、意図的に隠蔽していたと見なされ、トラブルになった場合に不利になってしまうこともありますので気を付けましょう。
法律上は、本業への影響が出ない範囲であれば副業やダブルワークを会社が制限することはできません。
しかし、長時間勤務や同業他社でのダブルワークなど、副業の影響が本業に出ていると判断された場合、そのことを理由に会社が解雇という判断をしても有効である、という裁判所の判例があります。
解雇にまでは至らなくても、減給や出勤停止などの処分が下されることもあるので注意が必要です。
派遣でダブルワークをしたい際には、「リクルートスタッフィング」がおすすめです。
労働時間さえ守れば、ダブルワークをして良いという就業規則になっています。
ダブルワークは会社にバレる?
もしも本業で働いている会社の就業規則で副業やダブルワークが禁止されているような場合には、黙ってダブルワークをすれば会社にバレることはないのでしょうか?
「たとえダブルワークが本業の会社で禁止されているとしても、勤務外時間のことだし、会社に隠していればバレないだろう」と思う人も多いかもしれません。
ところが、こちらから言わなければバレないと思っていても、副業やダブルワークは住民税などの面から会社にバレてしまうことは多いです。
なぜなら、住民税は申告した所得の総額に対してかかってくるものだからです。
そして住民税は、基本的にはメインとなる会社の給与から天引きされます。
ここで、もしも本業の収入に対して明らかに住民税の額が大きすぎるとしたら、そのことを本業の会社の経理担当者に怪しまれることになるわけです。
そのため、そうした事態を防ぎたいという人は、住民税を確定申告する際に「自分で納付」という欄を選択するとよいでしょう。
そうすると住民税が天引きではなくなります。
とはいうものの、マイナンバーの普及などによってそうした対策を打っていても会社にバレてしまう恐れはあります。
結局のところ、本業の会社とのトラブルを防ぐためにも、就業規則に則った立ち回りをすることが重要です。
副業やダブルワークを検討している人は、必ず就業規則を確認しましょう。
その上で、上司などに意見を仰ぐことができればより望ましいです。
こうした考え方は、派遣の仕事を複数掛け持ちする場合も、正社員と派遣の仕事を掛け持ちする場合も同じです。
どちらか一方がダブルワークを許可していても、もう一方が許可していない場合にはダブルワークはできませんので、両方の就業規則を必ず確認しましょう。
情報漏洩などに注意する
派遣でダブルワークをする際、とりわけ気を付けたいのが情報漏洩です。
業務上知り得た情報は他に漏らしてはいけない、というルールはどの会社にもあります。
当然、そのことはそれぞれ就業規則でも定められています。
ダブルワーク先で得た情報を本業で転用したり活かしたりするのはルール違反です。
そうした行為が発覚した場合、解雇につながる恐れもあるので気を付けましょう。
また、副業やダブルワークを禁止していない会社であっても、本業の勤務先のイメージダウンにつながる副業やダブルワークは禁止しているケースもあります。
同業他社でのダブルワークが禁じられていることも多いです。
稼ぎすぎに注意しよう
今、扶養に入ることで、所得税の控除や配偶者控除を受けている人は注意が必要です。
ダブルワークにより、収入が増えると、税金控除の恩恵が受けられなくなる可能性があります。
たとえば、ダブルワークをする際に、複数の職場からもらう年間所得の合計が103万円を超えると所得税の対象となり、100万円を超えると住民税の対象となります。
所得税を徴収されないようにするためには、年間所得を103万円以下に抑えなければなりません。
また、主婦や主夫で配偶者控除を受けている人は、103万円を超えると配偶者控除が受けられなくなるため注意が必要です。
住民税を徴収されないようにするためには年間所得を100万円以下に抑える必要があります。
税金対策を考えるなら、仕事をする際に100万円あるいは103万円の枠を超えないように計算することが必要です。
また、106万円を超えると、場合によって社会保険料を支払うことになります。
せっかく収入を増やしても手取りが減ってしまうということもあり得るので、ダブルワークをする場合は新たな税金が発生する基準を超えないかどうかチェックしましょう。
それぞれの基準についてはこちらの記事で解説しました。
ダブルワークをするときは年末調整に注意!
ダブルワークをする人が注意しなくてはならないのが税金の計算です。
所得税や住民税などの税金は、企業で働いていれば毎月の給料から自動的に天引き(源泉徴収)されているため問題はないと考えがちですが、源泉徴収の仕組み上、ダブルワークをしている人は年末調整に注意しなければなりません。
源泉徴収では所得額をもとに企業が従業員ひとりひとりの納付すべき税金額を算出し、毎月の給料から天引きして預かり、本人の代わりに納税してくれています。
企業は従業員の毎月の給与収入に関する情報をもっているため、税計算に必要なその他の収入や税金の控除に関係する項目を調査するために年末調整を行っています。
ダブルワークにおける年末調整のやり方を徹底解説!
副業やダブルワークする人にとって、心配なのは年末調整をどうすればよいのか、ということではないでしょうか。
そこでここでは、年末調整の方法について具体的に説明します。
年末調整は1か所でしかできない
年末調整とは、会社が労働者の給与から源泉徴収していた場合に、1年間の所得額を決定したタイミングで納めるべき所得税額を再計算して調整することです。
この制度があるので、会社勤めの労働者は会社が所得税の計算をすべてやってくれることになります。
つまり、一カ所だけで働いている人は会社が所得税の申告を代わりにやってくれるので、自分で所得税を納めるための申請をする必要はない、というわけです。
勤め先が複数になってしまうと、他企業での給与収入に関する情報が無いため正しい税計算ができません。
また、それぞれの会社で年末調整を行ってしまうと、その他の収入や税控除に関する情報が重複して計算されてしまうため、納税額が正しく計算できなくなってしまいます。
たとえば、アルバイトをしたときにもらう給与は、税金分が源泉徴収されています。
複数の職場で仕事をしている場合、それぞれの職場で源泉徴収が行われているのが一般的です。
その結果、年間所得を計算して、所得税が徴収されない収入の103万円以内に抑えておいたとしても、それぞれの職場で源泉徴収された税金が納め過ぎの状態になってしまう可能性があります。
このようなズレをなくすため、2カ所以上で働いている人は両者の給与所得を合計し、自分で確定申告を行わなければなりません。
ダブルワークをしている人は本業はもちろんのこと、副業の源泉徴収票も確定申告までしっかり保存しておきましょう。
確定申告は、毎年2月中旬から3月中旬までの間です。
指定された期間内に確定申告を行うことを忘れないようにしましょう。
正しく納税するために確定申告をきちんと行う
ダブルワークで2カ所以上から給与所得を得ている場合には、自分で確定申告をして正しい納税額を納める必要があります。
そもそも確定申告とは、毎年1月1日から12月31日までの1年間の所得を算出し、所得税や住民税などの納めるべき税金を申告することです。確定申告書は毎年2~3月頃の一定期間に税務署に提出します。
この確定申告のため、ダブルワークをしている人は本業と副業の源泉徴収票を大切に保管しておかなければなりません。
確定申告は自分で行いますが、どうすればいいか分からない、という人は税理士に依頼することもできます。
とはいうものの、税理士に依頼すると報酬を支払わなければなりません。
申告書の作成は、たとえ無償であっても税理士の資格を持たない人は代行できないので注意が必要です。
自分で申告書を作成できないけれど、税理士に依頼するのは嫌だ、という人もいるかもれません。
そのような人は、期間中に税務署や市町村役場などで相談窓口が設けられるので、そこを利用しましょう。
その場合には無償で申告書作成の手ほどきをしてもらえます。
確定申告をしないとペナルティがある
確定申告を行わないと、さまざまなペナルティが科せられます。
たとえば、期限内までに申告しなかった場合には無申告加算税が課せられます。
無申告加算税の割合は、本来納めるべき税額に対して50万円までは15%、50万円を超える部分は20%です。
また、期限内までに納めるべき所得税を納税しなかった場合には延滞税が課せられます。
延滞税は納付期限日から2カ月以内に納付した場合、本来納めるべき税額に対して年率7.3%か、もしくは特例基準割合+1%のどちらか低い方となります。
2カ月を超えて延滞した場合、年率14.6%もしくは特例基準割合+7.3%のどちらか低い方が日割りで適用されます。
さらに、意図して確定申告や納税をしなかった場合には脱税とみなされます。
脱税は悪質なケースだと刑事罰の対象になることもあるので、軽く見てはいけません。
ダブルワークにおける確定申告のやり方図解
ダブルワークをしている人は、年末調整を勤め先のうちの1つで行い、年末調整をしなかったもう一方の勤務先からの所得は、自分で計算して確定申告をしなくてはなりません。
ダブルワークの場合、給与所得が多い方の勤務先で年末調整を行うのが一般的です。
収入の多いほうを本業として、収入の少ないほうを副業として考え、本業の勤め先で年末調整、副業収入では確定申告を行いましょう。
ただし、副業の収入が20万円以内であれば所得税の申告は必要ありません。
確定申告は、毎年2月16日から3月15日にかけて、前年の1月1日から12月31日までの所得などの情報をまとめ、所得税や住民税の申告を行う手続きです。
確定申告手続きでは、作成して提出する確定申告書だけではなく、源泉徴収書や支払給与証明書などの書類も求められます。事前に勤め先からもらっておいたり、給与明細などと一緒に発行されていれば確定申告までしっかり保管しておきましょう。
税務署や税理士による確定申告書作成の無料サポートもありますので、上手く活用してください。
確定申告により、税金が還付されるか追加納付が生じるかは給与額や家族構成など個人の状況によって異なります。
どちらになるとしても、税計算が正しく行われていない状態はリスクが大きいため、確定申告を確実に行うようにしましょう。
確定申告の注意点
・1つの勤務先からの給与収入が2000万円を超過するような場合は、本業・副業の収入状況に関係なく確定申告が必要。
参考記事
【副業】副業で得た収入は確定申告は必要?基礎情報を紹介!
ダブルワークをすると社会保険や雇用保険はどうなる?
サラリーマンは、基本的に社会保険や雇用保険を就業先の会社に委託していますが、ダブルワークで就業先が増えるとどうなるのでしょうか?
社会保険は両方の企業に申請が必要
社会保険は本業と副業のどちらの会社でも、社会保険の要件(一般には年間の給料の合計額が106万円以上)を満たす場合には申請をしなければなりません。
もしも両方の会社で要件を満たしているのであれば、両社に申請をする必要があるわけです。
ただし、その場合、交付される健康保険証はどちらか1社のみとなります。
一方、片方の会社のみが社会保険の要件を満たしている、という場合には、満たしている方の会社でのみ社会保険の申請を行います。
雇用保険はどちらか1社のみ
雇用保険の場合は、仮に両方の会社で条件を満たしている場合でも、どちらか1社でしか加入できません。
原則としては、給料額の多いメインの賃金を得ている会社で加入します。
これは、給与が多い方の会社の雇用保険に加入しておいた方が、失業保険が給付される際により多く給付されるためです。
ダブルワークをしている人は、雇用保険に加入しないもう一社の方にはその旨を伝えておく必要があります。
そうしないと、二重で雇用保険料を支払うことになります。
ダブルワークの注意点~自己管理編~
ダブルワークを行ううえで、就業規則や税金の問題をクリアしたとしても、実際の仕事がしっかりできなければトラブルになってしまいます。
ダブルワークをする場合に、自己管理として気を付けたいことをまとめました。
スケジュール管理をしっかりしよう
第一に、スケジュール管理をしっかり行うことが大切です。
ダブルワークをすると、仕事のスケジュール管理が難しくなります。
それぞれの仕事のスケジュールを組み立てて、他の仕事に影響が出ないようにしなければなりません。
掛け持ちをしている場合、同じ時間帯に複数の仕事を入れることは不可能なため、曜日や時間調整をする必要があります。
また、仕事が急に入る場合や残業になる場合もあるため、ギリギリのスケジュールを組んでいるとどちらもおろそかになってしまい、職場に迷惑をかけてしまうことになりかねません。
そのため、時間的な余裕を持ってスケジュールを組む必要があります。
1日のうちに2つの仕事を入れる場合は、どちらの仕事にも支障が出ないように働く時間帯の選び方にも注意が必要です。
仕事によっては納期が定められているものもあるため、納期を厳守できるように他の仕事のスケジュールを調整しなければなりません。
仕事によっては突発的に残業が発生する場合がありますし、また業務や研修などのために普段の事業所とは離れた場所に行くことになる場合もあります。
こういった仕方のない理由であっても、もう一方の仕事に遅刻してしまえば勤務先に迷惑をかけ、評価を下げることになりかねません。
繰り返すようなら、本人は一生懸命頑張っていても、勤務態度が悪い人だとみなされてしまうこともあります。
スケジュール管理をしっかり行い、遅れる予定がある場合は事前に連絡を入れるなどできる限りの対応を行いましょう。
それでも難しい場合は、勤務時間を変更してもらうか、出勤日や時間に負担の少ない仕事に変えるなど検討するのも賢い方法です。
短時間の派遣のお仕事を選ぶと調整しやすいかもしれませんね!
体調管理をしっかりしよう
ダブルワークにおける懸念事項として健康の問題は常につきまといます。
ダブルワークをすると、体調管理が難しくなります。
仕事を1つだけしているときと比べて、ダブルワークをすると仕事の量や時間は増加しがちです。
その結果、疲労やストレスがたまりやすくなります。疲労やストレスが原因となって体調不良になってしまうことも少なくありません。
また、働く時間が長くなることから、休息する時間は減ってしまいます。
2つの仕事の繁忙期が重なると時間に追われて仕事をしなければならず、好きなときに休めなくなる場合もあるでしょう。
休みの日や時間が減ってしまうと体調を崩しやすくなってしまうため、注意が必要です。
体調を崩してしまうと両方の仕事に差しさわりが出てしまうため、体調を良好に保たなければなりません。
そのためには、仕事のスケジュールをあまり詰め込みすぎないようにすることも大切になってきます。
働き過ぎによって健康に悪影響が出てしまったり、仕事上のパフォーマンスが落ちてしまうようであれば、評価も下がりますし、ダブルワークをやめるように勧告されるかもしれません。
仕事を詰め込みすぎて休みが全然取れないことがないように注意し、また食事や睡眠の時間を過度に削る生活にならないように注意しましょう。
働いているうちに、勤め先からさまざまなお願いをされることもありますが、できないことは「ノー」とはっきり断る姿勢も大切です。
ダブルワークをする人は、人一倍健康管理に気をつけ、両方の仕事をきちんと遂行できるように最大限努力しましょう。
勤め先の信頼を失わないようにしよう
ダブルワークでは勤める先にも注意したり、また業務上得た情報を他の企業に漏らさないようにしたりと、モラルの面でも気を付けなければなりません。
副業は可能だとしても、ライバル企業に勤めてしまい、あとで発覚して問題になる場合もあります。
また、他の企業に取引先情報や企業の機密ノウハウを流出させてしまわないよう些細な言動にも注意を払わなければなりません。
勤め先の理解あってのダブルワークですので、企業に不利益をもたらし、信頼を失うことがないよう注意しましょう。
これは秘密保持に関する契約の有無にかかわらず、社会人としての当然の義務です。
派遣でダブルワークをしたい際には、「リクルートスタッフィング」がおすすめです。
労働時間さえ守れば、ダブルワークをして良いという就業規則になっています。
派遣はダブルワークできる?
派遣は雇用形態が特殊な面もあるため、ダブルワークをして良いのか疑問に思う人もいるかもしれません。
結論からいうと、派遣でもダブルワークをして問題ありません。
より厳密にいえば「派遣会社・仕事の内容によっては可能」です。
実際、派遣だからダブルワーク禁止といった法律上の規定もないのです。
ただ、他の雇用形態と同様、働いている会社の規則に従う必要はあります。
派遣社員が守らなければならない就業規則は、派遣会社に依存します。
就業先である派遣先企業ではない点に注意しましょう。
ダブルワークを禁止している就業規則の会社で違反した場合、減給や解雇の対象になります。
派遣会社では、それぞれダブルワークについてのガイドラインを設けているはずなので、自分が使っている派遣会社に一度問い合わせてみましょう。
ダブルワークをする前に就業規則を確認したり、社内担当者の了承を得られると良いでしょう。
多くの派遣会社では、「雇用関係が発生するフルタイムのお仕事はNG」「在宅ワークやアフィリエイトなど業務委託の仕事や自営業・フリーランスの仕事はOK」という回答になると思います。
派遣でダブルワークをしたい際には、「リクルートスタッフィング」がおすすめです。
労働時間さえ守れば、ダブルワークをして良いという就業規則になっています。
派遣会社も、派遣社員それぞれの給与計算を行い年末調整をする義務があるため、他の会社で雇用関係を結んで仕事をされると、税金が分からなくなるリスクがあります。
また、勤務時間についても、週の勤務時間の上限や休みの数などが規定されているので、それを超えて働くリスクをかんがみて、ダブルワークNGとしているところもあります。
当然ながら、両方の職場でダブルワークが認められていなければならないことについても注意が必要です。
会社によっては、ダブルワークを社内の規則で禁止しているところもあります。
つまり、片方の仕事で認められていても、もう片方の仕事で禁止されていたら、ダブルワークは行えないことになります。
派遣がダブルワークするときの注意点
ここでは、派遣がダブルワークするときの注意点をいくつか紹介します。
まずは派遣会社に相談してみる
ダブルワークするときは派遣先の就業規則の確認も大事ですが、派遣会社に相談することも同様に大事になります。
派遣会社に相談することで、どのような働き方が良いのかアドバイスをもらえることもあるからです。
両方派遣という、派遣同士でのダブルワークは禁止されていないので、上手な働き方を提案してくれるケースもあります。
また、派遣先企業の就業規則で禁止されていなくても、派遣会社に相談せずに始めるとトラブルの原因になることもあります。
そのため、ダブルワークを考えているときは、派遣先と派遣会社の両方に確認すると良いのです。
どちらの業務にも支障が出ないようにする
本業が派遣の仕事であれば、副業やダブルワークをしても何の問題もありません。
ただし、その場合にはどちらの業務にも支障が出ないようにすることが大切です。
たとえば、休日をとらずに働くなど体力的な面や時間管理の面をおざなりにすれば、業務に支障をきたす恐れがあります。
派遣労働者は自由度が高い分、正社員のような保証がありません。
仕事でミスを何度も繰り返すと、解雇につながる恐れもあります。
ダブルワークをしたことが契約解除につながらないように気をつけましょう。
自分自身の体調や負荷をしっかり考え、どちらの仕事にも倫理的な責任感を持って取り組まなければなりません。
確定申告を行う必要がある
派遣がダブルワークをしてある程度の収入がある場合、確定申告も必要になります。
なぜ、確定申告が必要なのかというと、複数の仕事をしているときはメインの収入があるところでしか年末調整が行われないからです。
したがって、収入全体で所得税を確定するためには、自分自身で確定申告を行う必要性が生じるということです。
具体的な金額としては、副業収入が20万円を超える場合に確定申告が必要になります。
もし、意図的でないにしても納税を忘れた場合には、延滞税を取られるなどのペナルティもあります。
そのため、条件に当てはまるときは忘れずに、確定申告をするようにしましょう。
最初は慣れなくてとっつきにくいかもしれませんが、仕組みが分かってくれば問題なくできるはずです。
内部情報を外に漏らさないようにする
最後は派遣というよりも社会人としての基本ですが、自分が働いている会社で業務上知り得た情報は外部に漏らしてはいけません。
これについては、どの勤務先でも就業規則に記載があるはずです。
また、この規則は業種が同じなら良いというわけではなく、同じ業種同士でも禁止されています。
そのため、同じ業種の一方の会社で知った内部情報をもう一方の会社で話したり、知らせたりすることも規則違反となるので注意が必要です。
特に社内に親しい人ができると話したくなるものですが、ダブルワークが原因で会社とトラブルになることは避けるようにしましょう。
もし、トラブルを起こして最悪の展開になった場合には、損害賠償を請求される恐れもあるからです。
派遣でダブルワークをしたい際には、「リクルートスタッフィング」がおすすめです。
労働時間さえ守れば、ダブルワークをして良いという就業規則になっています。
派遣会社にダブルワークについて聞いてみた
派遣でダブルワークをする場合、派遣会社がOKと言っていないとダブルワークはできないので、派遣サーチで紹介している派遣会社にダブルワーク・副業の可否について聞いてみました。
スタッフサービス
テンプスタッフ
リクルートスタッフィング
パソナ
アデコ
どの派遣会社も、条件付きでOKという回答でした。実際に派遣でダブルワークをしたい場合は、自分でも問い合わせてみましょう。
ダブルワークをする場合は必ず確定申告を行わなければならない。
派遣社員がダブルワークをする場合、就業規則を確認すべき相手はどっち?
ダブルワークは収入をアップさせるために有効な手段ですが、就業規則に従う必要がある他、スケジュール管理や確定申告などの負担も増える方法です。
そのため、メリットとデメリットの両方を理解して行う必要があります。
また、派遣として実際にダブルワークをしたい場合には就業規則を確認したうえで、派遣会社に相談してみるのが良いでしょう。
ダブルワークのメリット
仕事を1つだけしている場合と比べてダブルワークにはメリットが多いです。
それでは、労働者が副業やダブルワークをするメリットにはどのようなものがあるのかをご紹介しましょう。
収入が増えて生活が安定する
副業やダブルワークをするメリットとしてまず挙げられるのは、収入が増えるということです。
実際、ダブルワークをする人の多くは、金銭面の理由から行っていることが多いのです。
当然のことながら、副業やダブルワークは2つ以上の仕事を掛け持ちすることになります。
ダブルワークをすることによって、1つだけの仕事をしているときと比べて働く時間が増えるため、収入もそれに連動して増えます。
2つの仕事の比重が同じではなく、メインになる仕事とサブの仕事という位置づけであったとしても、現実的に手にする収入は多くなるでしょう。
たとえば、1つの仕事だけでは収入が足りない場合でも、空き時間にもう1つの仕事をすることで総合的な収入アップを目指せます。
もちろん、1つの仕事やスキルを極めて収入アップを狙う方法もありますが、一般的には時間のかかる方法です。
そのため、短時間で収入アップを目指す場合には、ダブルワークを行うことが有効な選択肢となるのです。
収入が増えれば生活レベルを向上させることもでき、金銭的な余裕ができれば貯蓄に回せる金額も増え、精神面でもゆとりが生まれます。
たとえ月に1万円程度の副業だったとしても、年間では12万円になりますから、その分生活水準を上げられるでしょう。
ただし、所得が上がるということは、その分所得税も上がってしまうということになります。
そのため、副業やダブルワークをしたいという人は所得税の仕組みについてよく理解しておくことが大切です。
収入源が複数になる
ダブルワークには、収入源が増加するメリットもあります。
複数の収入源があるということは、当然収入自体も増えることになりますが、リスクヘッジにもなります。
片方の会社が、経営不振などに陥った場合に、別の会社からの収入があれば精神的にも安心できます。
急なリストラや派遣切りなどにも、ある程度対策できるでしょう。
アルバイトやパートの場合は、職場の事情や都合によって仕事を辞めざるを得ない状況になる可能性はゼロではありません。
そうしたときに、1つだけしか仕事をしていなければ、翌日から生活に困ってしまいます。
しかし、ダブルワークをしていれば、1つの仕事は辞めてしまったとしても他の仕事は継続できるため、しばらくの間は安定した生活をしていくことが可能です。
スキルや経験を得られる
収入面以外にも、ダブルワークにはメリットがあります。
それは、2つ以上の仕事に携わることで、それぞれの経験を積むことができ、新たなスキルが得られるということです。
特に異なる業種で働く場合には、この特徴が顕著になります。
副業やダブルワークで本業以外の仕事をすれば、それだけ経験の幅が広がります。
そうした経験を自分自身が成長できる機会に変えることができるでしょう。
そのため、しっかりとした目的意識を持って行えば、それぞれの仕事で違ったスキルを身に付けることも可能です。
他の職場でも通用するスキルが複数身に付けば、転職を希望したときに有利になることもあるでしょう。
もちろん、それぞれの業種で必要となるスキルは、資格取得などを通して自分で身に付けることができるものもあります。ただ、実際の現場経験を通して身に付けたスキルというのは、実用的で客観的にも評価されやすいものなのです
一言で副業やダブルワークといってもさまざまな形があります。
趣味を活かすケースもあれば、本業と似た業種で仕事をするケースもあります。
本業に似た仕事をするのであれば、その経験は本業の効率化につながるでしょう。
あるいは将来的に今とは違った仕事したいという人は、副業やダブルワークで得たスキルや経験が自分に適した仕事を探すいいきっかけとなります。
幅広い知識を得ることができ、視野が広がる
1つの仕事だけを行っている場合、その仕事に対するスキルは身に付きますが、他の仕事に関する知識や経験値を増やすことはできませんが、ダブルワークを行えばさまざまな仕事を経験できるため、幅広い知識を身に付けることができます。
まったく違う分野の仕事を複数行うことにより、価値観も広がり多面的な見方もできるようになるでしょう。
また、キャリアアップを視野に入れた働き方も可能です。
1つの仕事では収入を得るために働き、別の仕事で自分がやりたいことに向けてキャリア形成をしていく生き方もできます。
さまざまな経験を積むことが仕事を行う上でプラスになったり、役立ったりすることも少なくありません。
そして、複数の仕事を両立させながらこなしていくことによって、自己管理能力や精神力など人間的にも成長することができます。
シフトを入れやすい
1つのアルバイトやパートしかしていない場合、入れられるシフトには限界があります。
職場や同僚の都合によってシフトは決まるため、必ずしも自分が希望した日に働くことができるとは限りません。
そのため、仕事をしたいと思ってもできない日が出てくる可能性があります。
働きたい気持ちがあって時間もあるのに仕事が入れられないのはとても残念です。
しかし、ダブルワークをしていれば、自分が働きたいと思った日に仕事を入れられる可能性が高くなるでしょう。
職場が長期休暇のタイミングや時間が急にできたときなどにも仕事が入れられるなど、空き時間を有効活用できます。
派遣でダブルワークをしたい際には、「リクルートスタッフィング」がおすすめです。
労働時間さえ守れば、ダブルワークをして良いという就業規則になっています。
ダブルワークのデメリット
一方、副業やダブルワークをする際にはいくつか気をつけておくべきポイントがあります。そこで、ここではそうしたデメリットについて紹介します。
体調面での負荷がかかる
まず気をつけるべきポイントは、体力的な問題です。
体調面で負担がかかることは、ダブルワークのデメリットです。
副業やダブルワークをすれば収入に余裕ができるでしょう。
その一方、長時間労働になるため、体力的な面で不安が出てきます。
具体的には、ダブルワークを行うと、片方の仕事以外の時間でもう片方の仕事に従事することになります。
このようなケースでは、休日返上をして働くことも珍しくありません。
休日返上して働くということは、充分に休むことができず、体への負担が大きくなることを意味するのです。
本来であればしっかり休息するはずの休日を他の仕事に捧げてしまうことになるのですから、体調悪化などのリスクがあることを忘れてはなりません。
その結果、体調を崩すようなことがあれば、もう片方の仕事にまで支障が出て本末転倒になることもあります。
短期間なら何とか乗り切れるかもしれませんが、長期間のダブルワークは肉体的にも精神的にも自信がないと難しいでしょう。
体調不良で本業に支障が出てしまっては元も子もないのです。
そうしたことから、副業やダブルワークを始める際には、必ず体力的な面を考慮に入れることが大切です。
そのためにも、普段から体調管理をしっかり行いましょう。
スケジュール管理が大変
スケジュール管理が大変なことも、ダブルワークのデメリットです。
ダブルワークは2つ以上の仕事を行うので、スケジュール管理がとても重要になります。
それぞれの勤務時間が被ってはいけない、残業によってもう片方の仕事に影響を及ぼしてはいけないなど、気を使う部分が多くあります。
そのため、煩雑なスケジュール管理がストレスになる人もいるでしょう。
仕事を掛け持ちする場合、それぞれの仕事がバッティングしてしまうかもしれません。
ただ労働時間が被らなければいい、ということでもありません。
体力的な問題を考えれば、二つの仕事をこなしながら正しく休息できるか、睡眠時間を確保できるか、といったことも意識する必要があります。
また、副業やダブルワークをすることによって時間の余裕がなくなってしまう、というケースも多いです。
労働時間が増えるため、プライベートの時間も持ちづらくなるでしょう。
特に残業についてはこちらでコントロールできないこともあるため、その時間も見込んで管理しなければいけません。
残業した翌日に別の仕事があるのも肉体的には辛く、しっかりと体調面も含めて管理しておかないとどちらの仕事も中途半端になってしまいます。
長く続けていくためには、仕事量を増やしても生活スタイルを守れるようなスケジュール管理が不可欠です。
派遣でダブルワークをしたい際には、「リクルートスタッフィング」がおすすめです。
労働時間さえ守れば、ダブルワークをして良いという就業規則になっています。
ダブルワークをするなら就業規則と税金に気を付けよう
派遣の副業やダブルワークは収入や経験の面でメリットが多いものの、体力的な問題やスケジュール調整といったデメリットもあります。
さらに、年末調整や確定申告の仕組み、保険などについても理解を深めておかなければなりません。
ダブルワークを始める際は、それらの注意点をよく踏まえ、本業に支障が出ないよう気をつけましょう。
また、ダブルワークが可能かどうかは、会社によって異なるため、そもそも副業やダブルワークが就業規則で認められていない、といったケースも多いです。
ダブルワークの可否は、就業規則を見ればおおよそわかりますので、両方の勤め先の就業規則を確認してみましょう。
わからない場合や記載がない場合は、人事や上司に確認するようにしてください。
ダブルワークが可能な会社を選ぶこと、税金の申告にも注意して働くことを意識しましょう。
ダブルワークを行うと仕事を1つだけしているときよりも収入は多くなります。
一方、年間の収入が合算して103万円を超えると所得税を支払う必要があったり配偶者控除が受けられなくなったりするため注意が必要です。
ダブルワークの注意点を理解したうえで自分のライフスタイルに合う働き方ができれば、より充実した生活が送ることができ、キャリアアップにもつながります。
ダブルワークをすることに迷っている人は、思い切って始めてみてはいかがでしょうか。
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