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2024年12月 | 派遣会社 厳選3社
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サクッと読める!ポイントまとめ
◆例外的に堅調な介護・看護の分野は、不況に強く、将来的にも有望と見られる
◆不況下でも、状況を鑑みつつ前向きに転職活動を行うべし
◆介護職は無資格・未経験でも始めやすいが、他の職種以上に体力が求められる仕事
◆同一労働同一賃金が、派遣労働者の待遇アップにつながる可能性は高い
コロナ禍による不況で、派遣求人が減少中
新型コロナウイルスの影響で、経済は世界的に大きな打撃を受けています。
派遣業界ももちろん同様となり、2020年4月に派遣サーチが行った調査においても、不況の傾向はあらわになりました。
調査では4月時点までのデータを集計していますが、その後も状況は回復していません。
2020年9月時点で、大手派遣会社6者の求人数合計は148,570件となり、4月の174,689件と比べ、さらに落ち込んでいることが分かります。
職種別に見ても、特に大きく落ち込んでいる事務職をはじめ、IT、工場、営業・販売と、求人数は軒並み減少し、先行きは依然として不透明です。
コロナ前までの数年は求人倍率が上昇し続け「空前の売り手市場」などとも言われていましたが、今や激変した世の中でしなやかに対応していく能力が、企業にも各個人にも求められています。
介護・看護は堅調。将来的にも有望な介護職は転職先にもおすすめ
このように、ほとんどの職種で求人が低迷している中、例外的に伸びているのが「介護」と「看護」の分野です。
コロナ対応により医療現場がひっ迫していることが目下の理由ですが、これらの分野に関しては、コロナ禍に限らず、今後も安定が見込まれます。
少子高齢化に歯止めがかからない日本では、需要が減ることはないと考えられるためです。
介護・看護は将来的に有望で不況にも強い職種なのです。
そして、この不況で職を失ったり将来に不安を感じている人に、転職先として特におすすめなのが介護職です。
なぜなら、介護の仕事は、需要が多いだけではなく、働く側にとっても門戸の広い仕事だからです。
多くの職場では無資格・未経験から始めることができることに加え、他の職種に比べ年齢的にも幅広く、中高年の採用も珍しくありません。
「不況で仕事を解雇されそうだけど、資格もキャリアもないし、この年齢からでは次の仕事も見つからない」などという悩める状況の人にこそ、ぜひチェックしてみてほしい職種ということができます。
不況下でも転職を勧める理由
しかし、そもそも不況下において転職活動をすること自体がリスクでは?と思われるかもしれません。
これは各個人が置かれている状況にもよりますので100%ではありませんが、不況であってもあえて転職を控える必要はないでしょう。
「転職は不況が去って落ち着いてから…」という声も聞かれますが、コロナ禍終息の見通しが立たないのに加え、今の日本にはオリンピック開催をめぐる問題もあります。
延期されているオリンピックが中止になれば、その準備に投じられた巨額の資金は回収不可能となり、見込まれたインバウンド消費ももちろん消えてしまいます。
そして仮に開催されたとしても規模の縮小は必至であるため経済効果は限定的と考えられ、どちらにしても大幅な経済損失は避けられないという見方が強まっています。
このような状況で「いつになったら落ち着くか」を予想するのは、非常に難しいのではないでしょうか。
また、不況だからといって現在の勤め先にじっとしていれば安全とは限りません。
直接的な打撃の大きい中小企業だけでなく、大手企業であっても、業績の悪化による減給や人員の見直しのためのリストラなど、思わぬ形で影響が降ってかかる可能性があるからです。
そうであれば、状況に振り回されるよりも、自分から行動を起こす方が賢明とも考えられます。
現在の逆風を「自分のキャリアを見つめ直し、この先の人生に新たな道をつけるチャンス」と捉える人こそが、これからの時代の「勝ち組」になると思われてなりません。
介護職の仕事内容と特徴
では、介護職とはどのような仕事でしょうか。
メリットとデメリットも踏まえつつ、仕事の内容と特徴について説明していきます。
働く場所と業務内容
まず、働く場所としては大きく分けて以下の3つがあります。
「通所型」 デイサービスなど
「訪問介護」 利用者の自宅へ赴いて生活の援助を行う
業務の内容は、施設によっても異なりますが、食事・入浴・排泄といった身の回りのお世話や介助が中心です。
利用者の様子や体調の記録業務、施設の清掃や食事の配膳などといった周辺業務が含まれることもあります。
未経験でも始めやすく、長く続けられる仕事
介護の仕事は無資格・未経験でも採用されやすいということが大きなメリットです。
また40代や50代といった、働き口が見つけにくくなる年齢からでも始めることができ、心身が健康であれば長く現役として勤められる職業といえます。
さらに、経験を積み資格などを取得すれば、キャリアアップの道も開けます。
「プライベートと両立しながらゆるやかに長く働く」ことも「スキルを磨いたり資格をとったりしてキャリアアップを目指す」ことも、自分のライフスタイルに合わせて選択しやすいというのが特徴です。
女性が中心の職場だが男性職員も歓迎される
介護職は、女性が多く活躍している分野です。
親の介護や育児など、生活の中で主に女性が担い、培ってきた経験が生きる職場であるためでしょう。
とはいえ、男性に向かない仕事というわけではありません。
むしろ、介護の現場では力仕事も多いので重宝されたり、同性の介助がスムーズであるといったメリットもあります。
他の職種に比べ体力の必要な仕事
介護職は他の職種に比べ、特に体力が求められる仕事であり、人によってはこの点がデメリットになるかもしれません。
業務には、施設利用者の移動や入浴の介助などの力仕事に加え、中腰での作業も多く、膝や腰を痛めやすいといった実情もあります。
こういった問題に対し、介護者の体に負担のかかりにくい技術を取り入れるなど、働きやすい環境づくりに力を入れている施設もありますが、やはり自分でも何らかの対策を考えていくのが賢明です。
同一労働同一賃金制度が派遣の介護職に追い風
2020年4月、「働き方改革関連法」の一環である「同一労働同一賃金」の適用が開始されました。
厚生労働省のホームページによると、
同一企業内における正規雇用労働者と非正規雇用労働者の間の不合理な待遇差の解消の取組を通じて、どのような雇用形態を選択しても納得が得られる処遇を受けられ、多様な働き方を自由に選択できるようにします。
というのがその概要であり、ごく簡単に言うと「正社員と派遣社員(契約社員、パート)を同様の待遇にする」ということです。
介護職に限ったことではありませんが、派遣社員として働くうえで正社員との待遇差は悩みのタネになりがちです。
「同じ仕事をしているのに正社員の方がお給料が高い」「交通費が支給されないのは損をしている気がする」などと感じたことはないでしょうか。
この同一労働同一賃金の適用によって、そういった格差が是正されることが期待できます。
さらに、賃金面だけでなく、社員食堂や更衣室などの施設も正社員と同様に使えるようになり、また、スキルアップのための研修なども受けられるようになります。
こういったことによって仕事へのモチベーションも上がり、スキルアップのチャンスも増えるでしょう。
不況にも強い介護職。転職は「守りつつ攻める」姿勢で
経済の情勢が暗い現代、「不況で今の勤め先も心配だから転職を考えたい。でも不況だから、転職先も見つからない」と、八方ふさがりになっている人も少なくありません。
このような時、まず大切なのは冷静に状況を分析して足場を固めていくことです。
それぞれの職種の現状と将来性、自分の希望と経験やスキルの分析を、ぜひ行ってみてください。
そしてこの不況下にあって、現在だけでなく将来的にも安定が見込まれる介護職は、新たなチャレンジをしたい人に、ぜひ検討してほしい職種です。
まずは派遣会社で話を聞いてみるなど、一歩を踏み出すことで活路を見いだせるかもしれません。