目次
2024年12月 | 派遣会社 厳選3社
【要チェック】おすすめの大手派遣会社
1. 派遣の仕事を断ってもよいのか
優しい人や真面目な人に多いのですが、紹介された仕事を断ると、失礼になるのではないかと感じてしまうことがあります。また、1度仕事を断ってしまうと、新しい仕事を紹介してもらえないのではないか、と不安にもなってしまいます。しかし、自分には合わない、無理だと感じた仕事は、基本的に断っても問題ありません。そもそも、自分に合わない仕事を無理に引き受けても、心身ともにつらくなり、すぐに辞めてしまう可能性もあります。もし短期間で辞めてしまうと、自分の信用だけではなく、派遣会社の信用も落とすことになってしまうでしょう。
失礼ではないかと気にするよりも、無理に引き受けることで派遣会社や派遣先に無用な迷惑をかけてしまいます。そのため、合わなそうだと感じたら、事前にはっきり断った方が良いのです。
2. 派遣の仕事を断るタイミング
もし、紹介された仕事を断りたいのなら、できるだけ早い段階で断るべきでしょう。派遣会社は、他の派遣会社に仕事をとられないよう、早く人材を派遣したいと考えています。早めに断ることで、派遣会社がすぐに他の人を探せるため、無駄に時間がかかるなどの迷惑がかかりません。派遣先との面談や、職場見学などを行った後でも断ることは可能です。具体的な仕事内容や職場の様子を実際に確認しなければ、本当に自分に合わないかどうかはわかりません。思っていたものと違った、といったケースも十分あり得るため、そうした食い違いを理由に断ることは、失礼なことではありません。
ただ、曖昧な態度でいると、派遣の話はどんどん先へ進んでしまいます。現場を見て何かしらの懸念点が生じたときは、その段階ですぐに担当者へ相談してみましょう。
3. 派遣の仕事を断る時の連絡手段
実際に、仕事を断る際の連絡手段の選び方を説明します。ケースごとに詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
電話
連絡手段について、電話で連絡をしてほしいと派遣会社から言われていたり、普段から電話で担当者とやり取りをすることが多かったりといった場合には、電話での連絡をした方がよいでしょう。急ぎの案件などでは、すぐにレスポンスがもらえる電話を利用するのが基本です。メールやラインなどの文章では、細かな思いなどが伝わりづらいものです。文面では伝えにくい事情や、口頭で伝えたい気持ちがある場合でも、電話を利用しましょう。
メール
日頃から、メールで連絡してほしいと派遣会社から言われている場合や、担当者とメールでやりとりをすることが多いケースでは、メールでの連絡を入れましょう。また、担当者が他の仕事で忙しく、電話で話す時間を取りにくいことがわかっている場合もメールの方が適しています。ただし、メールではこちらからの一方的な連絡になってしまい、素早いレスポンスができません。そのため、必要であれば電話に出るつもりである、という点を伝えておきましょう。
基本的に、紹介してもらった仕事を断る場合は、電話での連絡が丁寧な印象があります。礼儀として無難なのは電話での連絡ですが、状況に応じて使い分けることが大切です。断りっぱなし、言いっぱなしにならないよう、きちんとこまめなやりとりを心がけましょう。
4. 派遣の仕事の断り方のポイント
派遣会社に納得してもらい、良い関係を維持していくためには、いくつか重要なポイントがあります。まず、仕事を紹介してくれた担当者へ、感謝やねぎらいの言葉を述べましょう。担当者は、条件に合う派遣先を探すため、さまざまな業務を行ってくれています。人間同士のコミュニケーションとして、必ずお礼は伝えるようにしましょう。次に、仕事を断ることへの合理的な理由を説明します。この場合の合理的な理由とは、派遣会社が「それならば仕方がない」と納得できる理由です。これについては、次の段落で解説します。
断る理由が上手く説明できないと感じた場合は、返事をするまでの時間を少しだけもらい、話を組み立てることも可能です。この場合には、必ず「いつまでに返事をするか」を明確に伝えておきましょう。この場合の返答期限も、なるべく早めに設定することが大切です。断る際には、紹介された仕事が良いものであったこと、派遣先は良い会社であったことなども伝えておきます。仕事や会社が悪いのではなく、あくまでも自分がその仕事や会社に合わなかった、というニュアンスで話すことが大切です。
そして、今回はお断りするが、今後も派遣の仕事を頑張っていきたい気持ちがある、という意気込みを伝えておきます。こうした断り方をすれば、誠実さが伝わり、今後も仕事を紹介してくれるでしょう。派遣会社は信頼性を重要視するため、適当な態度や誠意のない印象を与えられると、仕事の紹介を控えてしまう可能性があるのです。
5. 派遣の仕事を断る理由の例
仕事を断る理由として、具体的な例を挙げてみましょう。おおまかには、「自分のスキル」「業務や労働条件」「現在の状況」などが理由として挙げられます。自分のスキルを理由とする場合には、自分の適性や能力不足である、職場の雰囲気が合わなそう、などと説明します。あくまで派遣先の悪口にならないよう、自分に合わなかった、という方向性で話をします。次に勤務や労働条件の理由としては、最初に聞いていた仕事内容と異なる場合や、給与や労働時間、残業などの労働条件が希望と異なる場合などです。この場合は条件と違っていた、という点を丁寧に伝えましょう。
最後に、現在の状況と合わない場合として、他の職種に興味がある、他の派遣会社での仕事が決まった、家庭や体力の事情、通勤が困難であるなどのケースがあります。特にほかの派遣会社を並行して利用している場合、必ず事前にそのことを伝えておきましょう。いずれの理由を説明するにしても、本当の理由を伝えることを大切にしてください。数多くの事例を見てきた派遣の担当者には、嘘の理由は自分が思っているよりも悟られやすいものです。断る理由が嘘であると知られた場合、信用を著しく下げてしまうリスクがあります。
6. 仕事を断る時に言ってはいけないこと・やってはいけないこと
仕事を断る際、絶対にしてはならない注意点があります。まず、派遣会社の担当者を責めてしまうことです。担当者は、たくさんの仕事の中から希望に沿ったものを探してくれています。「人気のない仕事ばかり紹介しているのでは」「こういう仕事は出来ないと言っているのに」「態度が気に入らない」など、何かしらに不満があったとしても、担当者を責めるのはやめましょう。印象が悪くなってしまうだけで、得になることは何もありません。
同じように、派遣先の会社を悪く言うこともやめましょう。「雰囲気が悪い」「小さい会社で働きたくない」「オフィスが古い」「ブラック企業だ」など、そうした文句は担当者に言うべきではありません。最後に、1度引き受けた後にキャンセルすることは絶対にやめましょう。急にキャンセルされてしまうと、派遣会社は急いで他の人を探さなければならず、派遣会社と派遣先へ多大な迷惑をかけてしまいます。
7. 派遣の仕事を断ることのリスク
紹介された仕事を、すべて引き受ける必要はありません。しかし、選り好みして断り続けると、ある程度のリスクが伴います。何度も断っていると、派遣会社からは就業の意思がないとみなされ、仕事が紹介されにくくなる可能性もあります。派遣会社は、適当に仕事を紹介しているわけではありません。「その人に合う仕事だ」と判断しているはずなので、それを断られた派遣会社は、他の仕事を探すことが難しくなります。派遣会社が、仕事を何度も断る人を「ブラックリスト」に載せるというのは、ただの噂に過ぎません。しかし、独自に評価を行っている可能性はあります。
その場合、何度も仕事を断る人は評価が下がり、仕事を紹介してもらいにくくなることはあり得るでしょう。
どうしても無理な仕事は早めに丁寧に断ろう
派遣会社から紹介される仕事は、内容をよく吟味し、自分が無理なく続けられるかを慎重に判断しましょう。合理的な理由があって無理だと判断するなら、その理由を誠実に説明し、早めに断るように心がけます。派遣会社の担当者に、感謝や敬意を示して良い関係を維持していけば、きっと自分に適した仕事を見つけられるでしょう。