
目次
2025年2月 | 派遣会社 厳選3社


1. 派遣の仕事内容と雇用期間
派遣と一口に言ってもさまざまな仕事があります。派遣の仕事内容にはどのようなものがあるのか、雇用期間に決まりはあるのかといったことについて見ていきましょう。
派遣の仕事内容は幅広い
派遣の職種に関しては、労働派遣法によって定められています。労働派遣法とは、労働者派遣事業の適正な運営の確保、派遣労働者の就業条件の整備などに関する法律です。この法律によって、派遣で禁止されている業務が決められています。港湾運送業務や建設業務、警備業務、病院などにおける医療機関の業務(紹介予定派遣の場合を除く)などが、禁止されている業務内容です。派遣で禁止されている業務以外なら、派遣として働くことができるため、派遣の業種は非常に幅広いといえるでしょう。
職種によって雇用期間の制限が異なる
派遣として働く場合には、一般的に雇用の契約期間が定められています。基本的には、最長で3年が限度となっています。それ以上の期間雇用したい場合には、派遣の常用化を避けるために直接雇用しなければいけないと定められているのです。ただし、特殊な知識や経験、スキルなどが必要になる職種はこの限りではありません。政令で定められている26の業種に関しては雇用期間の制限がないため、長期間働くことも可能です。
派遣の専門26業種とは、情報処理システム開発、機械設計、放送機器操作、翻訳、通訳、秘書、建築設備運転点検 、貿易、財務といったものが含まれています。これ以外の業種に関しては、派遣として3年以上同じ会社で働くことはできないので、覚えておきましょう。
2. 派遣社員とアルバイトや契約社員の違い
派遣社員と同じく、非正規雇用であるアルバイトや契約社員。これらの働き方と、派遣社員では何が違うのでしょうか。それぞれの違いについて詳しく説明します。
アルバイトとの主な違い
派遣とアルバイトの違いとしてはまず、雇用形態が異なることが挙げられます。派遣の場合には、派遣先企業で仕事をすることにはなりますが、直接雇用契約を結ぶわけではありません。派遣は、派遣元企業と雇用契約を結ぶことになるので、雇用主はあくまでも派遣元企業なのです。一方アルバイトは、アルバイト先と直接雇用契約を結ぶため、雇用主はアルバイト先ということになります。そのため、給与に関しても派遣の場合には派遣元企業から支給され、アルバイトの場合にはアルバイト先から支払われるといった違いがあるのです。
アルバイトも派遣も、一般的には時給制で給与計算がおこなわれます。しかし、派遣のほうがアルバイトよりも時給が高く設定されていることが多いのが特徴です。同じ時間働くのなら、派遣のほうが効率的に稼ぐことができるでしょう。
契約社員との主な違い
派遣社員と契約社員は、雇用形態が違います。派遣社員が派遣元会社と雇用契約を結ぶのに対して、契約社員は就業先の会社と直接契約を結ぶことになります。そのため、給与はそれぞれの雇用主から支払われることになるでしょう。
また、派遣社員と契約社員では給与形態にも大きな違いがみられます。派遣社員の場合には基本的に時給制で給与が計算されますが、契約社員は月給制です。派遣の給与は働く日数などに左右されますが、契約社員は日数関係なく安定した給与が得られるのが特徴でしょう。たとえば、ゴールデンウィークや年末年始など、休日が多い月であっても給与に変動がないため、安心して休むことができます。
契約期間が終わった後の対応についても違いがあります。派遣社員は契約満了後に派遣会社が次の勤務先を紹介してくれるケースがほとんどです。しかし、契約社員は契約満了後に契約更新されなかった場合には、自分自身で次の勤務先を探さなければいけません。
3. 派遣で働くことのメリット・デメリット
派遣として働くメリットやデメリットにはどのようなことがあるのでしょうか。メリット・デメリットについて紹介します。
メリット
派遣として働くメリットの1つ目は、自由度が高いことです。派遣は、職種や業務内容、勤務期間などについて自分自身で選択することができます。そのため、ライフスタイルに沿った働き方ができることは大きな魅力でしょう。会社都合での異動などもなく、契約以外の業務内容を任せられることもありません。
さまざまな企業や職種を経験できるのもメリットです。同じ職種であっても、派遣先によっては仕事の進め方や業務内容が異なることもあります。多くの経験を積めるので、スキルアップにもつながりますし、視野も広がるでしょう。ひとつの会社だけで働いていると、その会社のルールや常識に縛られることになるため、どうしても視野は狭くなりがちです。色々な派遣先で働くことによって、さまざまな経験ができるので考え方の幅が広がり、仕事面だけではなく人間的な成長も見込めます。
プライベートと仕事の両立を実現しやすいのも、派遣社員の良い点です。勤務時間や勤務日数などを柔軟に調整することができますし、残業もほとんどありません。自分の時間を重視した働き方ができるので、子育て中の主婦や介護などで働く時間が限られている人にも向いている働き方なのです。
トラブルが起こった場合に、派遣会社に相談できるのもメリットでしょう。仕事上でトラブルが起こったとき、仕事に対して不安があるといった際でも派遣会社に相談すればサポートを受けることが可能です。直接、勤務先に伝えなくてもいいので、相談しやすくなっています。契約と実際の業務内容が違うといった場合でも、派遣会社が間に入ってくれるのでスムーズにトラブルが解決できるのです。
時給の高さも魅力です。経験やスキル、職種などによっては正社員よりも時給が高くなるケースもあります。能力や経験があれば、効率的に稼ぐことができるは良い点です。
デメリット
常に自分の希望に合った職種が見つかるとは限らない点は、デメリットとして挙げられます。派遣会社と契約したとしても、自分が希望する職種や業務内容の仕事が見つからずに、なかなか勤務先が決まらないケースもあります。そのため、定期的にどのような仕事があるのかチェックすることが重要です。
仕事と仕事の期間が空くケースがあることも注意したいポイントです。契約満了した後は、派遣会社から次の勤務先を紹介してもらえることが一般的ですが、紹介できる仕事がない、希望に合う仕事がないといったケースもあります。その場合には、空白期間ができるため一時的に収入が途絶えたり、激減したりする可能性も高いのです。そのため、仕事のスケジュールや計画をしっかり立てることが重要になります。
派遣社員は正社員とは違い、ボーナスや退職金などがないケースが多いです。いざというときに備えて、計画的に貯金するなどの対策を取らなければいけないので注意しましょう。また、決められた昇給制度がないケースが多いので、キャリアアップを望む人にはあまり向いていません。
派遣の仕事内容は幅広い!やりたい職種に挑戦してみよう
派遣社員の仕事内容はさまざまです。色々な仕事内容を選ぶことができたり多くの経験を積むことができたりと、魅力の多い働き方でしょう。未経験の職種に挑戦してみたい、アルバイトからスキルアップしたいという人にも向いています。これから派遣として働きたいと思っているのなら、派遣会社をまとめて比較できるこちらのページや派遣会社を横断的に検索できるこちらのページもチェックしてみてください。