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2024年11月 | 派遣会社 厳選3社
【要チェック】看護師・単発派遣でおすすめの派遣会社
病棟クラークとはどんな仕事？
クラークとは、事務員を意味する英単語です。
つまり、病棟クラークは事務的な面で医師や看護師をサポートする仕事ということになります。
とはいえ、病棟クラークが受け持つ仕事は、病院の規模や配属される診療科、病院ごとのやり方によって違いがあることが多い傾向です。
入退院の手続き
一般的には、ナースステーションにかかってくる電話への対応、入院や退院の手続きや病室の手配などは病棟クラークが行います。
また、入院患者のネームプレートやリストバンドの作成、さらに患者への説明、各種書類やカルテの作成や管理も、病棟クラークが受け持つことが多いです。
ナースステーションの管理
他にも、ナースステーションの備品の管理や、診療器具の準備と片付け、ナースステーションの清掃も行います。
時には、看護師のシフト管理まで、病棟クラークが行うこともあるのです。
病棟クラークは、基本的に病棟のナースステーションに常駐しています。
そこで、医師や看護師が本来の業務である患者のケアに専念できるように、また病院の業務を効率化するために、さまざまな業務を行っているのです。
医療行為は範疇外
ただし、医師や看護師だけが許されている業務を病棟クラークが行うことは、禁止されています。
法律に触れることになってしまうので、注意が必要です。
患者さんやその家族が病棟クラークに病状や治療方針の説明を求めてくることもありますが、看護師や医者などに引き継ぐようにしましょう。
病棟クラーク・外来クラーク・医療事務の違いは？
病棟クラーク、外来クラーク、医療事務の仕事は共通している部分があり、病院の規模によっても扱いが違う場合があります。
病棟クラーク
病棟クラークは、病棟にあるナースステーションに常駐し、入院患者に関する事務作業に携わっています。
外来クラーク
これに対し、外来クラークは、外来患者に関する事務作業に携わっている点が、病棟クラークとの大きな違いです。
外来クラークの仕事内容も、病棟クラークと同じように病院によって違いがあります。
基本的には、診察券を確認して患者を診察室へ誘導したり、カルテやレントゲン写真の準備や運搬をしたりするのが外来クラークの仕事です。
他にも、報告書類や血液検査などの検査データの準備や整理をしたり、紹介状や診断書関連の業務を行ったりもしています。
それらの業務をこなしながら、待合室での患者の様子をチェックし、体調が悪そうな場合は看護師に引き継ぐのも外来クラークの仕事です。
病棟クラークと外来クラークをまとめて、医療クラーク、またはメディカルクラークと呼びます。
医療事務
医療クラークに対して医療事務は、会計業務を行うのが主な役割です。
医療事務は、窓口での会計を行ったり、診察料の精算や請求明細の作成を行ったりしています。
また、レセプトと呼ばれる診療報酬明細書の作成も医療事務の業務です。
とはいえ、外来クラークと医療事務は業務内容が近く、クリニックなどでは兼任されているケースもよくあります。
病棟クラークの仕事に資格は必要？
医療に関わる仕事であるとはいえ、病棟クラークの仕事は事務作業がメインです。
医療事務関連の資格を持っていれば有利にはなりますが、医療の専門的知識が必要というわけではありません。
そのため、病棟クラークの求人には資格を要求しないものが多く見られます。
病棟クラークとして働きながら、看護師の資格取得を目指すことも可能です。
病棟クラークは、職場の体制によって仕事内容が異なります。
勤務する医療機関によっては、非常に幅の広い業務を受け持たなくてはならないこともあるのです。
また、勤務時間も病院によって違いがあります。
仕事内容や勤務時間は、応募する段階でよく確認をしておいたほうがよいでしょう。
病棟クラークにおすすめの資格
病棟クラーク就くための必須の資格はありませんが、推奨されている資格はあります。取得しておけば就職の際に有利だったり好待遇で迎えられたり資格手当が就くこともあるでしょう。
専門学校への通学や通信講座、独学などで取得が目指せます。
一般財団法人日本医療教育財団が運営してる3つの資格がおすすめです。
・医療事務技能審査試験（メディカルクラーク）
・医療事務作業補助技能審査試験（ドクターズクラーク）
・メディカル・フロント・コンセルジュ技能試験
このほかにもパソコン作業が多いのでMOSなどもおすすめです。
医療事務関係の資格も合わせて取ると小規模の病院では重宝されるでしょう。
無資格でできる看護助手もチェック！
病棟クラークと同様に看護助手も無資格でできる医療関係の仕事です。
看護助手は食事介助、配膳下膳、排泄介助、おむつ交換など看護師などの指示のもと患者さんをケアするのが仕事内容になります。
病棟クラークよりも直接患者さんと接する機会が多いのが大きな違いです。
病院の規模や方針によっては医療器具の消毒や備品管理なども任されることがあり、病棟クラークや医療事務と仕事内容がかぶる部分もあります。
無資格で医療系の仕事を探しているのならば病棟クラークにこだわり過ぎず、看護助手の求人もチェックしてみましょう。
病棟クラークに求められる能力とは？
仕事の範囲が広い病棟クラークには、どのような能力が求められるのでしょうか。
ここでは、病棟クラークの仕事に必要な能力について説明します。
コミュニケーション能力
病棟クラークは、医師と患者の間に入り、医療が円滑に行われるのをサポートするのが仕事です。
そのため、高いコミュニケーション能力が求められます。
時には、医師の指示を患者に伝えたり、患者の不満を看護師に伝えたりもしなくてはいけません。
特に、医師からの指示は、正確に伝える必要があります。
病棟クラークは、医師と患者の間で板挟みになることも多い立場です。
しかし、両方の考えを読み取って上手に話を聞いたり説明したりしなくてはいけません。
そのため、スムーズにコミュニケーションを行える能力が必要です。
不安を抱えている患者や家族の心情を察して、気遣うことも大切になります。
事務処理能力
病棟クラークは、事務の面から医療をサポートする仕事です。
当然、事務処理能力が求められます。
入院の受付や書類作成、データ管理など、病棟クラークが行う事務作業は、正確に行わなくてはなりません。
なぜなら、医療の現場での事務上のミスは、思わぬ医療ミスや病院への不信につながる可能性があるからです。
そのため、病棟クラークの仕事は慎重かつ几帳面に取り組む必要があります。
間違えたり忘れていたりすることは、許されないのです。
また、書類の手配やカルテの整理なども行うため、パソコンを使うこともよくあります。
病棟クラークの仕事には、パソコン操作に関する知識もある程度必要です。
病棟クラークの仕事にはどんな人が向いている？
病棟クラークはどんな人に向いている仕事なのかを見てみましょう。
補佐的な仕事が好きな人
病棟クラークは、医師や看護師のサポートをするのがメインの仕事です。
縁の下の力持ちといったポジションなので、誰かの役に立つことを喜びに感じる人が向いています。
医師や看護師の依頼を快く引き受け、患者やその家族とも温かく接する必要があるので、人柄のよさが求められる仕事です。
そのためには、仕事を頼みやすく声をかけやすい雰囲気が大切になります。
表情や話し方が柔和であれば、周囲に安心感を与えられる存在になることができるでしょう。
気の利く人
また、指示を待つだけではなく気を利かせて先回りできる人が喜ばれます。
今必要なことは何かを考え、積極的に行動することが大切です。
さらに、医療の現場では患者の命を預かっています。
病棟クラークの仕事にもミスは許されません。
やらなくてはいけない業務はたくさんありますが、優先順位を付け、時間配分を考えて仕事をする必要があります。
そのため、病棟クラークには、仕事に対する真剣な姿勢が求められるのです。
向上心のある人
医療は、日々進化しています。
保険制度や法律も改正されていくものです。
そのため、病棟クラークにも、医療に関する知識、保険制度や法律に関する知識を吸収していく気持ちが重要になります。
より医療に貢献したいという向上心が大切な仕事といえるでしょう。
健康管理のできる人
配属先にもよりますが、病棟クラークは感染症を患う患者さんや体力や免疫力の落ちている患者さんと接する機会の多い仕事です。
自身が感染して仕事に穴をあけたり、あるいは弱っている患者さんへ移してしまったりすることのないように感染症対策や健康管理をしっかりと行っていかなければなりません。
病棟クラークの仕事から得られるやりがいとは？
病棟クラークの仕事はどんな楽しさややりがいがあるのかについて見ていきましょう。
患者さんから感謝される
入院の手続きや説明など、病棟クラークは、不安な気持ちを抱えて病院にやって来る患者やその家族と接する機会が多い職業です。
親切な対応を心がけることで、相手を安心させて笑顔を見ることができるのが、大きなやりがいにつながります。
裏から医療を支える充実感
また、病棟クラークが事務作業や雑務を引き受けることで、医師や看護師は医療行為に集中することができるのです。
そのため、自分が医療現場を支える不可欠な存在であるという実感を得ることができます。
何よりも、医師や看護師、また患者やその家族から感謝されることが、病棟クラークにとってのやりがいです。
自分自身の成長
仕事を通じて医療に関する知識を増やして行くことになるので、自分の成長を感じることもできます。
コミュニケーション能力や事務作業能力などを磨けばステップアップのチャンスもめぐってくるかもしれません。
病棟クラークで大変なこと
病棟クラークは病院にとってなくてはならない仕事ですが、大変なことも多いです。
病棟クラークで働く人が辛い、辞めたいなどと思いやすい事柄を紹介します。
同僚が少なくて孤独
病棟クラークは技師や看護師などと比べて配属人数がとても少ないです。
病院にもよりますが、ナースステーションにつき1人などと言う場合もあります。
相談できる相手がいなくて孤独や疎外感を覚えてしまう人も少なくありません。
代わりの人がいないので休みがとりにくい職場も多いです。
一方で、慣れてしまえばマイペースに仕事ができるというメリットもあります。
体力仕事で忙しい
病棟クラークは事務職のイメージが強いですが、体を使う作業も多いです。
ナースステーションの備品管理や入退院する患者のために段ボールを運んだり備品を設置したりなど体を使ってすることはたくさんあります。
仕事を始めたばかりのころは筋肉痛に悩まされる人が少なくありません。
とにかく忙しくてトイレに行く暇もなく、膀胱炎になってしまったという人もいます。
足元は動きやすくしておくのが必須です。
雑用中心
病棟クラークは医療現場を支える専門職ですが、現場でもその専門性をしっかりと理解されているとは限りません。
看護師などから一段下に見られてしまうことも多いようです。
誰かがやらなければならない仕事をやっているという自負があっても「毎日雑用ばかり押し付けられる」という不満が募ってしまうこともあります。
自分が何かを提案したり創意工夫が求められたりするような内容の業務ではないのを了解しておきましょう。
給料が安い
病棟クラークは専門職ですが、給料はあまり高くありません。
ほとんどが非正社員で、バイトならば最低時給、派遣社員ならば1,100円～1,200円程度である場合が多いです。
残業がほとんどない職場も多く、フルタイムでも月収15万円程度、年収にして200万円台がボリュームゾーンとなっています。
仕事内容に見合わないと感じている人は少なくありません。
病棟クラークになるには
病棟クラークで働くための方法や待遇などについて紹介します。
病棟クラークなら派遣がおすすめ！
病棟クラークの正社員の求人はほとんどなく、狭き門です。
しかし、非正社員の募集は安定してあります。
その中でもおすすめは派遣です。
未経験であってもスタッフが面接時などにフォローしてくれるので採用されやすく、アルバイトやパートよりも若干時給が高い傾向にあります。
求人では「病棟クラーク」として募集しているだけでなく、「医療事務」や外来クラークと区別せずに「メディカルクラーク・医療クラーク」として求人を出している場合もあるので検索をかける場合には注意をしましょう。
求人や面接についてスタッフに相談するのもおすすめです。
どれくらい稼げる？
病棟クラークの派遣は1,100円～1,200円程度の時給が多いです。
アルバイトの場合は最低時給か最低時給+100円位が相場になります。
経験者や資格保持者であれば資格手当が就いたりより待遇の良い職場で採用されたりしやすいでしょう。
病院にもよりますが、残業はないかごくごく少ない場合が多いです。
残業をしたくない人にとっては魅力となりますが、一方で残業代はあまり期待できません。
フルタイムで働いて年収200万円台という人が多いです。
勤務体制は？
勤務体制は病院の開院日に連動している場合が多いです。
土曜日は半日勤務という場合もあります。
病棟クラークは1つの部署に少人数しか配置されないので、なかなか長期休暇が取りにくい仕事です。
服装は？
病棟クラークの服装は感染防止の観点から基本的に制服になります。
体を動かす作業が多く、また人前に出る仕事でもあるのでズボンの事務服が一般的です。
感染症対策の為、マスクは必須です。
常に携帯している持ち物としては消毒用のアルコール、筆記用具、緊急対応ブック、ハサミ、印鑑などが上げられます。
筆記用具は患者さんから「貸して」と言われる機会も多いうえ、書き物も多い仕事なのでボールペンと油性ペンを数本携帯しておきましょう。
そのほか、頻繁に消毒をするので手が荒れてしまい、ハンドクリームが手放せないという人も少なくありません。
ネイルやアクセサリー、香水等は控えましょう。
求められているのは親切で誠実な人物
病棟クラークの仕事は、医師や看護師、患者やその家族など、多くの人と接する機会があるため、相手の立場を思いやり、親切に接することのできる人が歓迎されます。
また、事務作業においても、真剣で誠実な態度が必要です。
医師や看護師のように資格は必要ありませんが、医療の現場を支える重要な仕事であることには変わりはありません。
人々の役に立つ仕事に就きたい人にとって、検討する価値のある仕事の一つでしょう。
