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2025年1月 | 派遣会社 厳選3社
退職は一生に何度もあることではありません。退職届を提出する際には、封筒の選び方や書き方、入れ方などにも気を配りましょう。退職届の封筒は、会社への最後の印象を残すものです。マナーを守って、円満に退職できるようにしましょう。
この記事では、退職届を提出する際におすすめの封筒について、以下の点を詳しく解説します。
- そもそも退職届に封筒は必要なのか?
- 退職届を入れる封筒の色やサイズは?
- 退職届の封筒の書き方は?
- 退職届の封筒への入れ方は?
- コンビニやダイソーの封筒でいいのか?
退職届に封筒は必要なのか?
退職届に封筒は必要です。退職届は、会社に対して退職の意思を正式に伝える重要な書類です。封筒に入れないで手渡すのは不作法であり、尊重の欠如と受け取られる可能性があります。また、封筒に入れることで、退職届の内容が他の社員に知られるのを防ぐことができます。
退職届を入れる封筒の色やサイズは?
退職届を入れる封筒の色は白色がおすすめです。白色は、フォーマルな場面で使われる色であり、清潔感や真面目さを表します。茶色やカラフルな封筒は、社内用や事務的な書類に使われることが多く、退職届には不適切です。
また、退職届は基本的に手渡しするため、郵便番号枠があらかじめ印刷されている封筒は避けるようにしましょう。
退職届を入れる封筒のサイズは、退職届の用紙に合わせて選びましょう。退職届の用紙は、B5(182×257 mm)もしくはA4(210×297 mm)が一般的です。それぞれの用紙に合う封筒のサイズは、長形4号(90×205 mm)もしくは長形3号(120×235 mm)です。用紙を三つ折りにして入れると、ぴったりと収まります。なお、退職届は他の社員の目に触れないようにするため、できるだけ小さいサイズの封筒を選ぶとよいでしょう。
退職届の封筒の書き方は?
退職届の封筒の書き方には、次のポイントがあります。
- 黒のボールペンか万年筆を使う
- 表に「退職届」または「退職願」と書く
- 裏に所属部署と氏名を書く
黒のボールペンか万年筆を使う
封筒に書く文字は、黒のボールペンか万年筆を使いましょう。筆ペンやマーカーなどは、目立ちすぎて不適切です。また、書き損じた場合は、修正液や修正テープを使わず、新しい封筒に書き直しましょう。
表に「退職届」または「退職願」と書く
封筒の表面の中央やや上に、やや大きめ・はっきりと「退職届」または「退職願」と書きましょう。宛先は書く必要はありません。退職届は直属の上司に手渡すのが一般的ですが、もし人事部に送る場合は、部署名と担当者名を書くとよいでしょう。
裏に所属部署と氏名を書く
封筒の裏面は、左下に自分の所属部署名とフルネームを記載します。封筒裏面の左半分に納まるように書きましょう。これは、退職届を受け取った人が、誰からのものかすぐに分かるようにするためです。
退職届の封筒への入れ方は?
退職届の封筒への入れ方には、次のポイントがあります。
- 退職届は下から三つ折りにする
- 退職届の右上が、封筒の裏から見て右上になるように入れる
- 封をする場合は「〆」マークを書く
退職届は下から三つ折りにする
退職届は、文字が書いてある面を内側にして、下から三つ折りにします。用紙を正面に置き、長辺を三等分するように、下側を上に折ります。次に、上側を下に折ります。このとき、用紙がずれないように、角と角を合わせて、丁寧にしっかりと折り目をつけましょう。
退職届の右上が、封筒の裏から見て右上になるように入れる
退職届の右上(〇の部分)が封筒の裏の上部にくるように入れます。封筒の途中で引っかからないように、用紙を入れる前に封筒の中身を見て確認しましょう。途中で引っかかる場合は、一度戻して入れなおしましょう。
封をする場合は「〆」マークを書く
退職届は基本的に手渡しするため、封をしなくてもマナー違反ではありません。ただし、封をするかどうかは専門家でも意見が分かれるので、封をしてもしなくても「非常識」とはなりません。封をする場合は、必ず「〆」マークを書きましょう。これは、封筒を開ける人が限られることを示すマークです。封をしない場合は、封筒のふたを折っておきましょう。
コンビニやダイソーの封筒でいいのか?
コンビニやダイソーなどで売っている封筒でも、白色・無地・郵便番号枠がないものであれば、退職届に使っても問題ありません。ただし、郵便番号枠がある封筒は、退職届には不向きです。郵便番号枠があると、郵送することを前提とした封筒であるという印象を与えます。また、郵便番号枠があると、封筒の表面に「退職届」または「退職願」と書くスペースが狭くなります。そのため、郵便番号枠がない封筒を選ぶことをおすすめします。
退職届の封筒のマナーを守ろう
以上、退職届を提出する際におすすめの封筒について、詳しく解説しました。退職届の封筒は、会社に対する最後の印象を残すものです。封筒の色やサイズ、書き方、入れ方などに気を付けて、マナーを守りましょう。
アドバイザー
鈴木教大
沖縄から北海道まで数百社にのぼる顧問企業の支援実績から、労使トラブル対応など、特定社会保険労務士として現実的な解決策提示・予防措置提案を行うエキスパートとして定評があり、企業の労務を“予防”という視点からサポートすることに力を入れている。