目次
2024年12月 | 派遣会社 厳選3社
1. 官公庁の仕事内容について
官公庁とは、国や地方公共団体の役所のことです。官公庁といっても、どこで働くかによって仕事内容が異なるので注意が必要です。最初に官公庁の仕事内容について解説していきます。
総務省で働く
総務省では、統計関連業務のためのデータ入力の仕事がメインになります。基本的に1~2カ月程度の短期の仕事になり、主に年度末となる2~3月が勤務期間になることが多い傾向にあります。
自治体で働く
自治体で働く場合は、6カ月~1年という比較的長期勤務になります。データ入力の仕事が多く、デスクワークが中心になりますが、実際は電話応対や窓口業務など幅広い仕事をすることになります。書類の仕分けや資料の準備なども任されることがあるので、柔軟な対応が必要です。
年金事務所や税務署などで働く
年金事務所や税務署などで働くときの期間は約6カ月になります。書類整理などの事務的な仕事をしながら、訪問者の案内や電話応対なども行うことがあります。
2. 必要なスキルについて
「官公庁で働くには高度なスキルが必要なのでは?」と考えている人も多いのではないでしょうか。ただ実際は特別なスキルがなくても、業務をこなしていく上で最低限必要なスキルさえあれば、官公庁の求人に応募することは十分可能です。ここでは、官公庁で働く場合の必要なスキルについて解説していきます。
最低限のマナー
業務をスムーズに行う必要があるので、どこで働くにしてもコミュニケーション能力は必要不可欠です。デスクワークではなく、来庁者への案内など対面業務などをするときには、丁寧な言葉遣いや誠実な対応力が欠かせません。受付業務を任されると、来客対応や電話対応など、人と話す仕事が中心となります。個人情報を扱う仕事もあるので、守秘義務を守る必要があります。
パソコンスキル
作成やデータ入力などの業務があるため、パソコンスキルが使えないと難しくなります。WordやExcelなどの基本操作ができると、作業も簡単になり、仕事をスムーズに進めていくことができるでしょう。マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)や日商PC検定(文章作成2級またはデータ活用2級など)の資格があると、パソコンスキルの証明になります。
3. 官公庁の仕事のメリット
官公庁で仕事には、民間企業の仕事にはない魅力があります。ここでは、官公庁で働く具体的なメリットについて解説していきます。
残業が少ない
どの職場を選ぶかによって仕事内容は異なりますが、官公庁は基本的に業務量が少ないので、定時に終わることが多いメリットがあります。職員として働く場合は、窓口が閉まってからも残業が発生する場合がありますが、派遣なら残業が少ない求人が多いので安心です。毎日夜遅くに帰宅するというケースも少ないため、家事やプライベートを優先したい人には向いている職場だといえるでしょう。土日祝日は休みのところが多く、スケジュールを立てやすいメリットもあります。仕事も頑張りたいけど、趣味や家族と過ごす時間も欲しいという人にとって、官公庁で働くメリットは大きいといえます。
ノルマがない
ほとんどの職場は、基本的に利益を追求しているわけではないので、民間企業のような厳しいノルマなどはありません。ノルマがあることで精神的に追い詰められることもないため、常に落ち着いて仕事をすることができます。
マイペースで仕事ができる
官公庁の仕事は基本的に同じ作業の繰り返しになるので、コツコツと業務ができる人には適した職場だといえるでしょう。できあがった仕事は社会のどこかで役立っているため、社会貢献をしているという実感を得られやすいメリットもあります。マイペースで仕事ができるのも官公庁で働く大きな魅力だといえます。
4. 官公庁の仕事のデメリット
官公庁の仕事はメリットばかりではありません。デメリットもあります。ここでは、官公庁で働く具体的なデメリットについて解説していきます。
正社員にはなれない
一般企業で働く場合と違い、官公庁の仕事には正社員になるという道は100%叶いません。正社員になって安定の道を目指したいのであれば、官公庁の仕事は向いていないでしょう。何年も働いてスキルや経験を積んだとしても、官公庁で正社員になることはできないので、正社員を目標にしている人にとっては時間の無駄になってしまいます。毎日定時で帰れる官公庁の働き方に体が慣れてしまうと、民間企業のハードワークについていけなくなる可能性もあります。民間企業と官公庁の待遇の違いに戸惑ってしまい、今後のキャリアに支障をきたすこともあるかもしれません。今後正社員としてバリバリ働いていきたいと考えているなら、官公庁ではなく、別の派遣の仕事を選んだほうがいいでしょう。
長く働けない
官公庁の仕事は誰にでもできる仕事なので、代わりの人はたくさんいます。そのため、仕事の期間も短いものが多く、契約更新満了まで働いたら交代するケースがほとんどです。官公庁で働く場合は、契約終了後のことも考える必要があります。そのため、満了日が近くなると精神的な負担が大きくなってきます。契約が終了したら収入の確保が難しくなり、焦る気持ちも出てくるでしょう。安定した収入がほしい人や、ひとつの職場で長く働きたいと考えている人には向いていません。
官公庁の職員も派遣社員が長く働けないことを十分に承知しているため、一線を引いてドライに関わってくる場合があります。露骨ないじめなどはありませんが、人によっては職員の態度を冷たいと思い、ストレスに感じてしまうこともあるでしょう。人と関わるのが苦手な人には最適な職場環境ですが、人と関わるのが好きで、チームワークを大事にしていきたいという人には不向きだといえます。
スキルが身につかない
官公庁の仕事は競争がない分、仕事の内容も簡単です。責任のある仕事や専門的な業務を派遣に任せることはほぼなく、受付などの事務的な作業や、ファイリングなどのオフィスワークが中心となります。場合によっては仕事が暇でやることがないということもあるため、バリバリ仕事をしたい人やスキルアップを目指したい人には向いていません。同じ仕事を淡々とこなしていかなければならず、人によっては「つまらない」と感じることもあるでしょう。
民間企業のように激しいライバル争いがあるわけでもないので、精神的に楽な分、仕事にやりがいや達成感を感じにくいデメリットがあります。「留学するまでに短期の仕事が欲しい」「育児と両立できる簡単な仕事がしたい」という人には適していますが、専門的な仕事をしてスキルアップしていきたい、さまざまな仕事をしてキャリアや経験を積みたいと考えている人には不向きだといえるでしょう。官公庁の仕事は未経験でも応募しやすいメリットがある一方で、ライバルが多く、自分の代わりはいくらでもいるというデメリットもあります。自分だけにしかできない仕事が欲しいという人は、別の仕事を選んだほうがいいかもしれません。
官公庁の仕事は自分の時間を大切にしたい人におすすめ!
官公庁の仕事は簡単な作業が多く、残業が少ないので、仕事以外のプライベートな時間を大切にしたい人に適しています。基本的に事務業務が中心になるため、ひとつのことに没頭できる人や、コツコツ作業できる人に向いている仕事だといえるでしょう。プライベートを重視したい方は、官公庁の仕事を始めてみてはどうでしょうか。