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2024年11月 | 派遣会社 厳選3社
1. 派遣とは
派遣は1986年、労働者派遣法の施行により開始された人材派遣サービスのことです。2019年、1~3月の平均派遣社員数は142万人といわれています。人材派遣サービスは、働く気持ちのある労働者と人材を求める企業とを派遣会社がマッチングする仕組みです。派遣社員として働きたいのであれば、まずは人材派遣会社に登録し派遣スタッフとなる必要があります。その後、派遣会社から希望する条件の企業を紹介してもらい、合意のうえで派遣先を決定して、その企業で派遣社員として働く流れです。派遣会社への登録は無料で、複数の人材派遣会社に登録することもできます。
派遣スタッフは、複数の派遣会社を比較検討したり、より条件のよさそうな派遣先を選択したりすることが可能です。派遣社員の雇用主は、派遣先の会社ではなく派遣元の会社です。派遣元の会社が派遣スタッフに対して、「給料払い」「雇入れ時の安全衛生教育」「年次有給休暇や産休などの付与」「一般健康診断の実施」などを請け負う義務があります。派遣社員は「登録型派遣」「紹介予定派遣」「常用型保険」の3種類に分けられ、働き方が変わることを覚えておきましょう。派遣の種類によっては、派遣先と直接的に雇用を結ぶケースもあります。
2. アルバイトとの違いから見る派遣のメリット
パートやアルバイトと派遣社員には、違いがたくさんあります。どちらかというと、派遣社員のほうが数多くのメリットがあるといえるでしょう。この段落では、派遣社員のメリットについて説明していきます。
派遣では複数の応募が可能
派遣で働く場合、派遣先の企業へ直接応募することがありません。派遣先の会社と交渉するのは基本的に派遣元の会社となります。複数の派遣会社に登録すれば、同時進行で仕事を探したり、エントリーしたりすることができるでしょう。また、応募の度に履歴書や面接をしなくてよいのもバイトやパートとは異なります。一度エントリーシートを提出すれば、派遣会社はそれを元に、いろいろな企業にアプローチをかけてくれます。簡単に複数の企業に応募できるのが、派遣社員の大きなメリットです。
派遣では職場や仕事に関して詳細聞いたうえで応募ができる
希望の応募条件のなかから、仕事を探せるところが派遣のうれしいポイントです。気になることがあれば、さらなる詳細を派遣会社の担当から教えてもらうこともできるでしょう。場合によっては、応募条件の相談も可能です。「もう少しだけ給料を上げて欲しい」「休みが多いところがよい」といった要望がすべて叶うとは限りませんが、話は聞いてもらえます。その派遣会社所属のスタッフが複数働いている派遣先であれば、現場の声を聞くこともできるでしょう。
アルバイトやパートは、実際に働いてみるまで、どんな現場かわかりません。しかし、派遣は事前にいろいろな情報を得ることができるのです。どのような現場かある程度わかれば、安心したうえで応募することができるでしょう。
派遣はパート・アルバイトよりも給料がいい
派遣社員は、派遣先にとっていろいろなメリットがあるので、支払われる給料が高い傾向です。パートやアルバイトよりも給料が高くなる理由は、派遣先企業にとってはさまざまなメリットがあるからです。例えば、派遣社員は「派遣先企業の希望に沿ったスキルや経歴を持った人」というのが前提なので、即戦力として仕事を任されます。新卒の正社員を採用した場合、戦力になるまで育てるのには一定のコストがかかりますが、派遣社員にはそれが必要ありません。また、派遣先企業にとって急な募集であっても、期限までに条件にあった人を探して紹介してくれるので活用しやすい一面があります。
さらに、求人募集の広告や採用後の給料、保険などの事務処理にコストがかからないのも、派遣先企業にとってはメリットです。派遣社員の給料は、基本的に交通費やボーナスが含まれた金額になります。そのため、パートやアルバイトよりも給料が高くなるのは当然といえるでしょう。
派遣会社のサポートがある
派遣スタッフは、派遣会社のサポートを受けられるのも大きなメリットです。派遣スタッフには、必ず派遣元会社から担当者がつきます。派遣先で何かトラブルがあった場合、派遣スタッフではなく、派遣会社の担当者がすべて対応してくれるのです。派遣スタッフが自分でトラブル対応しようとすると、余計に話がこじれるケースが多いでしょう。何か困ったことがあれば、派遣会社の担当者に相談するようにしてください。
「時給を上げたい」「勤務時間を短くしたい」といった派遣先に対する要望も、派遣元会社を通して交渉してもらう必要があります。そのため、雇用契約を結んでいない派遣先に直接要求をいうのは避けるようにしましょう。また、派遣スタッフには健康診断や産休などの福利厚生もあります。内容は、派遣会社によって異なるため、事前に確認しておくと安心です。
ライフスタイルに合わせて働くことができる
派遣スタッフは、自分の要望を派遣会社に伝えることで、ライフスタイルに合った仕事を自由に選択できます。働きたい期間に合わせての仕事探しや、残業の有無、時給の高さなど、自分が重要と考える条件を提示することが可能です。こちらが条件を出せば、その条件で問題がないと判断する企業に派遣されます。派遣先の企業は、こちらが出した条件以上の働きを求めることができません。もし、条件と違うと感じたら派遣会社の担当者に相談するようにしましょう。正社員とは違い、派遣社員には転勤や異動がないのも魅力です。自分のライフスタイルを崩されたくない人にとって、派遣は働きやすいスタイルといえるでしょう。
キャリアアップを目指せる
派遣スタッフは、自分のキャリアが活かせるところで働くことができます。仮に、未経験であっても正社員ほどハードルは高くないため、いろいろな仕事に挑戦しやすい環境です。派遣先から無理な残業を頼まれる心配がないので、ワークライフバランスは取りやすいでしょう。仕事が終わったあとに、勉強をして資格を取得する派遣スタッフは多くいます。本業とは別の目標に時間を充てることによって、いろいろな方向に進む準備もできるでしょう。自分のペースでキャリアアップを目指せるのが、派遣社員のよいところです。
派遣会社によっては、キャリアップの講習や講座があるところもあります。自分だけで勉強するのが苦手な人は、そういったフォローがある派遣会社を選ぶことがおすすめです。
3. 派遣のデメリット
派遣会社のデメリットは、希望にあった仕事の紹介が必ずあるとは限らない点です。高い要望を出せば出すほど、紹介してもらえる会社は少なくなっていく可能性があります。よほど自分のスキルに自信があれば話は違うかもしれませんが、そうでなければあまり無茶な要求はしないほうが無難です。ボーナスや退職金がないのも、人によっては不満に感じるかもしれません。決められた昇給制度を設定してない会社が多いのも、デメリットといえます。給料を上げる方法が不明瞭だと、仕事のモチベーションも高めにくくなるでしょう。昇給については、派遣会社と定期的に交渉しておくことが必要です。
また、派遣社員は労働者派遣法によって同じ派遣先企業の同じ組織で働ける期間は3年間と決まっています。良い職場が見つかっても、ずっと同じ場所には留まれない可能性が高いことは押さえておきましょう。しかし、パートやアルバイトと比べると派遣社員のメリットは多いです。もしアルバイトと派遣で迷っているのであれば、派遣社員として働くことをおすすめします。
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ワークライフバランスの取り方や女性の社会進出など、働き方には注目が集まっている状況です。自分の生活に合わせた条件、しかも得意分野を活かせる派遣スタッフは、20~40代にとって特におすすめの働き方といえます。派遣会社は登録無料のため、気軽に登録して自分の理想的な仕事を探してみましょう。