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2024年11月 | 派遣会社 厳選3社
1986年に労働者派遣法の施行によって、派遣という新しい働き方が解禁されました。
近年では労働者派遣法が見直され、無期雇用制度という新しい働き方が誕生しました。
ここでは、スタッフサービスの無期雇用について解説していきます。
無期雇用制度は派遣会社によって取り組み方が違う
2015年に労働者派遣法の改正によって、これまでは期限のある派遣という働き方に対して、無期雇用という新しい働き方が誕生しました。
この無期雇用という働き方は、将来的なキャリアアップを目指す人にとっては有益で、契約更新に対する不安も解消できるとして期待されています。
日本には、アメリカの約5倍にあたる人材派遣会社があると言われており、無期雇用制度の導入は人材派遣会社の変革を求める制度であると言えます。
しかし、無期雇用制度は、人材派遣会社によって取り組みが異なり、この記事では、数多くある人材派遣会社の中から「スタッフサービス」に焦点を充てて、無期雇用制度について解説していきます。
派遣会社の無期雇用制度について
派遣社員が無期雇用となる場合、従来の派遣社員と比べると選考方法などが異なり、正社員と同様の選考方法を導入することや安定した収入を得ることができます。
派遣会社と無期限の雇用契約を結び派遣先で勤務すること
従来の派遣社員については、3カ月や半年と勤務する期限が決まっており、その都度雇用契約を更新していくものの、派遣先から更新されなければ勤務終了となるという仕組みで、派遣先が変わるごとに新たに雇用契約を結ぶ必要があるため、安定した収入は期待できないことが難点でした。
一方の無期雇用とは、もし派遣先の勤務が終了していても、派遣会社と雇用契約を結んでいるため、例え次の派遣先がすぐに決まらなくても給与が発生するという仕組みとなります。
従って、人材派遣会社と無期限の雇用契約を結び、指定された派遣先で勤務することになり、安定した就労スタイルを維持できるということになります。
ただし、従来の派遣社員とは異なり、書類選考や面接などを経て採用が決定されるため、登録後すぐに就業できるという訳ではないので注意が必要です。
無期雇用の様々なメリット
無期雇用では、従来の派遣社員のような短期間での不安定な雇用期間から解放されるだけでなく、以下のようなメリットが挙げられます。
- 雇用期限に制限がない
- 月給制になっており給与が一定
- 賞与がある
- 派遣先の仕事が終わっても雇用関係が継続できる
- 交通費の支給
この他にも、正社員と同レベルでの福利厚生を受けることができるなどのメリットがあります。
その一方で、従来の派遣社員とは異なり、採用には書類選考や面接を導入していることや、派遣先が安定しないというデメリットもあります。
また、従来の派遣社員と同様に正社員ではないため、途中で契約を切られる可能性も十分に考えられ、月給制で安定した収入を得やすいですが、給与が上がりにくいというデメリットもあります。
さらに、派遣先が決まるまでの期間は休業扱いとなるため、その期間の収入は見込めず、ほぼ基本給のみの支給となるため、派遣先が途切れない人材派遣会社を選ぶことが重要だと言えるでしょう。
自由な派遣勤務を希望している人には向いていない
従来の派遣社員の場合、ライフスタイルに合わせた短期間での勤務を希望している人には有益でした。
しかし、無期雇用契約を結ぶと、派遣切りに合うという不安は解消される一方で、その分自由がきかなくなることがデメリットとして挙げられます。
そのため、家庭と仕事を両立したいなどの理由であえて派遣勤務を選ぶ人には向いていない制度だと言えます。
しかし、無期雇用制度は、限りなく正社員に近い状態で働くことができるため、雇用期間に限りがなく安定した就労を実現したい人には向いていると言えます。
派遣会社スタッフサービスの無期雇用の特徴
人材派遣会社の一つであるスタッフサービスは、人材派遣業を展開する株式会社スタッフサービス・ホールディングスの子会社である株式会社スタッフサービスが運営しています。
スタッフサービスの無期雇用派遣は「ミラエール」と名付けている
スタッフサービスでは、無期雇用制度に伴って「ミラエール」という独自の無期雇用派遣制度を導入しており、4,000人以上がこの制度を利用して勤務しています。
また、ミラエールでは、これまでに販売員や営業などの経験しかなく、事務職未経験者や新卒者を対象としており、業務の幅を広げるための場として整備されています。
事務職未経験者や社会未経験者では、ある程度の業務経験がないことなどを理由として、正社員で雇用されるのは難しいのが現状です。
しかし、ミラエールは、無期雇用派遣として事務やテレアポの経験を積むことができ、事務職未経験で事務職希望者の今後のステップアップになります。
ちなみに、ミラエールの取引先企業には、人材派遣やHRテクノロジーを展開するリクルートホールディングスや、携帯電話などの通信事業を展開する株式会社エーユーなどが挙げられます。
給与や昇給について
従来の派遣社員では、時給が設定されており、能力に応じてアップしていくのが一般的です。
しかし、ミラエールは無期雇用制度を導入しているため、時給制ではなく月給制だという特徴があります。
ミラエールでは、基本給を一律140,000円として、勤務地によって地域手当がプラスされるという仕組みとなっています。
具体的には、東京都では60,000円、大阪府では40,000円、広島県では20,000円が地域手当に設定されており、都市部であるほど金額が高い傾向にあります。
また、年に一度「クラス評価制度」という昇給制度があり、自己評価・派遣会社評価・派遣先評価の3つの方向から1~10のクラスで評価されます。
例えば、クラス1では0円、クラス5では20,000円、クラス10では100,000万円が基本給にプラスされることになります。
その他には、年2回に分けて賞与が支給され、交通費や残業代については全額支給されます。
この他には、就業先貢献手当という特別手当が設けられており、同一企業で半年以上継続して勤務した場合に支給されることになっています。
週休二日制で福利厚生も充実
ミラエールでは、土日休みが確保されているなど、週休二日制で福利厚生が充実していることも特徴です。
また、各種社会保険や産休育休制度も充実しているため、結婚や出産でのライフスタイルに変化があった場合でも安心です。
さらに、無料研修制度が設けてあるため、事務職が初めてでパソコンスキルが不安な人でも、豊富な講座の中から自分のスキルに合った講座の受講ができます。
このように、ミラエールは無期雇用であるため、女性が長く働きやすい環境が整っています。
このような講座は、4段階のレベルで設定されており、PC操作・ビジネスマナー・職種別研修などの分野から選択できます。
選考面接会がある
正社員の事務職は大変人気があるため、多少お給料が安くても小さい会社でも応募が殺到するのが現状です。
また、ミラエールでは、事務職未経験から正社員を目指す制度でもあるため、スキルをアップして正社員を目指すことができます。
なお、人材派遣会社の場合でも、無期雇用の場合は書類審査や面接があり、選考面接会を開催しています。
この選考面接会では、履歴書に基づいたエントリーシートを記入し、勤務体系や福利厚生などの会社説明を受けます。
その後、簡単なグループワークを行い、審査を通過すると内定という流れとなっています。内定後は、勤務地や業務内容などのヒアリングを受け、派遣先が案内されます。
万が一、ミラエールの選考面接会で不採用となった場合でも、スタッフサービスでは、正社員として働くことを前提とした紹介予定派遣制度を設けているため、このような方法で働くこともできます。
スタッフサービスの無期雇用の特徴をおさえておこう
ブラック企業やパワハラ問題が浮き彫りになった今、労働者も企業選びを慎重に行う必要があります。
また、正社員として勤務していたとしても、企業の業績によっては賞与が支給されないケースもあるため、収入が不安定になりがちです。
しかし、スタッフサービスのミラエールでは、雇用期間が無期限であることに加えて、福利厚生の充実やスキルアップ制度も整備されています。そのため、正社員と同じレベルでの待遇を受けることができ、月給で安定した収入を目指すことができます。