九州地方の他県と比べると、宮崎県内を通っている路線の数はそれほど多くありません。しかし、県民の移動手段や他県からのアクセスとして、いくつかの路線は重宝されています。なかでも、宮崎空港駅がある「日南線」は重要な路線だと言えるでしょう。また、宮崎県内の路線で最長を誇るのが「日豊線」です。日豊線は他県との往復で利用されることの多い路線です。大分県や鹿児島県に向かうために、日豊線を利用している人は少なくありません。会社員や旅行客のほか、求職活動で飛び回っている人材も支えています。

宮崎県における主要なターミナル駅といえば「都城駅」でしょう。吉都線と日豊本線が交錯するポイントであり、乗り換えポイントのひとつです。県内から鹿児島県に行きたいとき、都城駅を経由するのは一般的です。次に「南宮崎駅」も宮崎空港に向かう際に乗り換えポイントとなることも多い駅です。宮崎県は路線数が少ないものの、決してアクセスが不便な地域ではありません。複数の路線が県民の経済活動を支え続けています。また、求職活動で企業やセミナー会場を行き来している人も不自由なく移動できるでしょう。

平成30年度の宮崎県内の有効求人倍率は、前年度よりも上昇しました。また、有効求人数も前年度より増えています。つまり、宮崎県の求人数はゆるやかな上昇傾向を示していると言えるでしょう。平成21年度を底辺として、宮崎県の求人数は年々伸びている状態が続いています。一方で、宮崎県の就職件数は平成25年度を頂点として、年々下落してきています。この理由として、非正規雇用者の増加が挙げられるでしょう。宮崎県内ではアルバイト、派遣、パートでの雇用形態が増えています。

非正規雇用者の求人倍率で、上昇が顕著な業界が医療関係の求人です。また、家庭支援サービスや介護サービスにおいても数字は伸びています。多様な業種が生まれるにつれ、求職者にとっての選択肢が広がっているのは大きいでしょう。女性が非正規雇用者として社会進出するようになったのも要因のひとつです。これらの事情を踏まえると、宮崎県は決して「お仕事が見つかりにくい」という地域ではありません。むしろ、一部の業種に関しては求人数が着実に増えてきています。宮崎県にこだわって求職活動をするのも良い選択です。

1年を通して気候が暖かく、自然にも恵まれている宮崎県は「リゾート地」としてのイメージも浸透しています。象徴的な観光施設が白浜海水浴場でしょう。白い砂と青い海で南国気分を味わえるだけでなく、近隣のホテルも充実している点が観光客に人気です。さらに、宮崎科学技術館は巨大プラネタリウムを売りにしている施設です。ユニークな外観も、宮崎県の象徴として広く知られています。

観光以外にも、宮崎県の経済は活発に動いています。宮崎県には大手企業の本社もあり、九州地方の求職者は要注目です。化学工業の「旭有機材株式会社」は東証一部にも上場している大手企業です。パイプ・継手などを全国に出荷しています。次に、サービス業のWASHハウス株式会社も求人数が多い企業です。そのほか、宮崎銀行や宮崎太陽銀行などの金融機関も大手に含まれるでしょう。宮崎県では多様な業種から就職先を選ぶことが可能です。求職者は自分の希望や適性と照らし合わせながら、宮崎県での就職を成功させましょう。