本州では最北端に位置する青森県には、さまざまな鉄道が通っています。近隣県とつながる路線も多いです。
たとえば北海道新幹線は北海道への移動手段として重用されています。また、東北地方での移動では東北新幹線が人気です。さらに弘南鉄道や五能線といった路線が青森県にはあり、多くの乗客から利用されています。

青森県内のターミナル駅として最も規模が大きいのは<strong>青森駅</strong>でしょう。青森駅は「青い森鉄道」「津軽線」「奥羽本線」といった路線がつながる駅として有名です。また、新幹線の「新青森駅」ともつながっているので、遠距離への移動では高確率で経由することになります。同じ東北新幹線のなかでは「八戸駅」もターミナルとして機能しています。特に、岩手県から青森県へのアクセスでは、八戸駅で乗り換えることが多くなるでしょう。また、奥羽本線と弘南鉄道が交錯するターミナル駅として「弘前駅」も無視できません。路線もターミナルも充実している青森駅は、観光にも求職活動にも便利な地域だと言えるでしょう。

青森県では近年、有効求人倍率・新規求人倍率ともにゆるやかに減少傾向を示しています。原因としては、少子化や労働人口の流出が挙げられるでしょう。青森県は全国的に見て賃金が高い地域ではないため、若年層は県外で求職活動を行ないがちになってきていることも要因のひとつ。それでも、業種ごとに細かく見てみると、新規求人数が伸びているものも多いです。農業・林業といった第一次産業については、安定した求人数があると言えるでしょう。また、サービス業についても増加傾向が見られます。

一方、他県では増加傾向を示すことが多い「製造業」「建設業」といった分野で、求人数が減少傾向を示しているのは青森県ならではの特徴です。さらに、小売業や宿泊業も求人数がゆるやかに減り続けています。こうした背景は、事業承継に悩む中小企業の数が減ってきている点と無関係ではないでしょう。ただし、青森県が「求職活動には向かない」とまで断定するのは早計です！
青森県内に本社を置く大企業もあり、業種によっては安定した求人数が確保されています。また、労働人口が少ない＝ライバルが少ない、条件のいい仕事の競争率が低い、いい仕事が見つかりやすいとも言えます。
他県で求職活動をするより、青森県での就職にこだわるほうが有利になる場合もあるでしょう。

自然に恵まれた青森県は、観光地としての魅力が満載です。また、本州最北部ということもあり、冬景色を見に訪れる観光客も少なくありません。青森県で有名な施設は「青森県立美術館」です。新青森駅の近くにあるのでアクセスも便利です。三内丸山遺跡とともに、青森県の歴史を伝えています。また「浅虫水族館」も地元の海の魅力を展示している施設です。温泉地にあるので、名湯と一緒に楽しむ人も少なくありません。

そして、青森県には大手企業もたくさん本社をかまえています。青森銀行、みちのく銀行といった金融関係は東証にも上場しており、安定した経営を続けています。株式会社サンデーは園芸やDIY用品の販売で事業規模を拡大してきた企業です。青森県の風土にマッチした社風が受け入れられたと言えるでしょう。青森県では、志望先をうまく絞り込めば派遣求人も見つかりやすく、求職活動を充実して行えます。