はじめて派遣で働くときに知りたいこと

「派遣で働く」ってどういうこと?

派遣とバイトの違いって何?
派遣で働くってどういうこと?

まずは「派遣で働く」という仕組みを正しく理解しましょう。

派遣社員という働き方の大きな特徴は「雇用契約を結ぶ会社」と「実際に勤務する会社」が違うということです。
直接雇用と派遣雇用は、どう違うのかを説明します。

直接雇用のしくみ

直接雇用の図解イメージ

上の図は、直接雇用の仕組みです。

正社員や契約社員・パートなどの“直接雇用”で働く場合には、勤務する会社と雇用契約を結び、給与は勤務先から支払われます。
登場人物は、2者しかありません。

派遣雇用のしくみ

派遣雇用の図解イメージ

続いて、派遣雇用の仕組みを比べてみましょう。

派遣スタッフとして働く“派遣雇用”は、派遣社員(あなた)、派遣先(あなたが働く勤務先)、派遣元(登録する派遣会社)の3者間で成り立つ仕組みです。

派遣で働く場合、雇用契約はあなたと派遣元(仕事を紹介する派遣会社)のあいだで結ばれます。
つまり、あなたの給与は、あなたが働く派遣先の会社からではなく、派遣会社から支払われます。

給料の支払いのほか、お仕事の紹介や就業条件について派遣先企業との交渉をすることも、派遣会社の役割です。

勤務時間や待遇など、労働条件については派遣会社と交渉し、業務での相談は派遣先企業とやりとりすることになります。

日々の仕事の指示は、派遣先企業から直接受けます。

派遣で働くと、正社員よりも不利!?

派遣社員って、正社員に疎まれない?
嫌がらせを受けたり、仕事を押し付けられたりするの?
正社員じゃないから待遇が悪かったらどうしよう…

初めて派遣で働くときには、不安でいっぱいかもしれません。
派遣社員は、正社員よりも不利な待遇を受けてしまうのでしょうか?

派遣社員はしっかり「守られている」

人材派遣についての決まりは「労働者派遣法」で派遣が可能な業務や期間などの細かい規定が、定められています。

労働者派遣法の正式名は「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律」といいます。

実は、この法律は平成27年に改訂されたばかり。
以前の正式名は「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の就業条件の整備等に関する法律」でした。

以前の派遣法は、派遣を雇う企業のための法律だったと言えるかもしれません。

しかし現在の派遣法は、派遣労働者として働く私たちの保護のための法律であることが明記されています。

派遣社員が不利な冷遇を受けることなく、安心して働くための制度が整っています。

派遣で気になる「福利厚生」

派遣で働く場合、年金はもらえるのでしょうか。
派遣社員も、社会保険に加入することが出来るのでしょうか。
保険証がもらえなければ、病気やケガをした場合の医療費も気になりますし、困りますよね。

初めて派遣で働くときに気になる、福利厚生。
福利厚生とは、社会保険のことだけではありません。

▼福利厚生とは

給与以外に、企業が社員とその家族のために提供する、制度やサービス。

例えば、社員旅行や有給休暇制度などは、福利厚生に当たります。
社員寮や住宅補助、社員食堂などの福利厚生施設の利用ができること、育児休暇などの子育て支援があることなども、福利厚生の一部です。

正社員や正規雇用のバイトと同じように、派遣社員も福利厚生を受けることが出来るでしょうか。

ここで思い出したいのが、派遣社員は「雇用契約はあなたと派遣元(仕事を紹介する派遣会社)の間で結ばれている」ということです。

つまり、派遣社員として働く場合には、福利厚生は派遣先の条件ではなく、派遣元(派遣会社)の条件が適用されます。

結論、派遣社員も社会保険に加入することができます。
有給休暇・育児休暇などの福利厚生を受けることができる場合もあるでしょう。

詳細は、登録した派遣会社で確かめましょう。

派遣会社に登録してから就業までの流れ

登録から就業までの流れ
派遣社員として仕事を探すためには、まずは派遣会社に登録をします。

派遣会社に、あなたのお仕事の希望やプロフィールを登録する必要があります。
それを行うのが「登録会」と呼ばれる場です。

【1】登録会に予約する

登録会(登録説明会)は、基本的には事前予約制です。
WEBサイトや電話で予約をして、登録会に参加します。

どの派遣会社も、登録会は無料で実施しています。
定員枠に余裕があれば当日に予約を取ることも出来ますし、土日や平日の夜間にも説明会が開催されているので、都合の良い日程で予約をしましょう。

おすすめは、スマホやPCで事前に仮登録をすること。
WEBサイトで仮登録を完了しておくと、時間短縮になり登録までがスムーズになる派遣会社が多いです。

【2】登録会に参加し、登録手続きをする

登録会当日、派遣会社に訪問し、登録の手続きをします。
登録会の流れは、主に4ステップ。

(1) 派遣の仕組みや説明を聞く
(2) プロフィールを登録する
(3) スキルチェックを受ける
(4) 面談をし、登録完了

派遣の仕組みや説明はとても重要です。
実際にお仕事を紹介されて就業までの流れ、福利厚生や社会保険についての説明があります。
わからないことがあれば、なんでも質問し、不安や疑問のないようにしましょう。

プロフィールの登録は、あなたの職務経歴の他にこれからどんな仕事を探したいのか職種や業種の希望を登録します。
WEBで事前に入力して省略できるケースがありますので、確認しておくとよいでしょう。

スキルチェックは、計算問題や一般常識問題、タイピングのテスト(PCの入力の速さや正確性をチェックするテスト)などが一般的です。
他にも、業種によってはヒアリングなどの語学力チェックもあるでしょう。
テストが一切不要な場合もあります。

面談は、1対1で実施されるカウンセリング。
面談をする相手は、派遣会社のコーディネーターです。
あまり緊張しすぎず、どんな仕事をしたいのか希望や要望をできるだけ具体的に伝えましょう。

面談は、面接とは違います。
あなたに仕事を紹介するかどうか見極めているわけではありません。
面談で「落とされる」ことはないので、しっかり話して伝えることが大切です。

【3】お仕事選び→決定

早く仕事を始めたい!
即日スタートできる職場が知りたい!

すぐに仕事を始めたいなら、派遣会社に急いでいることを伝えましょう。
登録会の時点であなたに最適な仕事が見つかれば、その場でお仕事を紹介してもらえることもあります。

事前に、WEBのお仕事検索で気になる職場があった場合には、面談のときに伝えてみましょう。

その場でお仕事を紹介される以外には、後日、電話やメールでお仕事の紹介が届くようになります。
在職中の場合は、派遣会社からの電話に出られない時間帯もあるかもしれませんので、電話がつながりやすい時間帯を事前に伝えておいた方がよいでしょう。

【4】顔合わせ・職場見学

希望通りのお仕事が見つかったら、派遣先(実際の職場)との「顔合わせ」があります。
派遣会社によっては「職場見学」「会社訪問」などと呼ぶ場合もあります。

この顔合わせは、派遣先が、あなたをチェックする時間ではありません。
あなたを採用するかどうかの審査ではないので、リラックスして向かいましょう。

顔合わせ(職場見学・会社訪問)は、あなた自身が、職場を見極める時間。
本当に希望通りの働きかたができるのかをしっかり確認するための時間なのです。

就業条件は、事前に聞いていたものと違いがないか。
任されるお仕事の内容は、あなたの希望に合っているか。
職場環境・職場近隣の環境などを確認し、問題がなさそうか。

もちろん、実際に働いてみないと気が付かないことは多々あるかもしれませんが、気になる点があれば、納得がいくまで質問しましょう。

【5】就業スタート

就業開始日が決まれば、いよいよお仕事スタートです!

派遣会社の役割は、職場を紹介するだけではありません。
就業が決まったあとも、あなたが仕事しやすい環境を作るためのサポートがあります。

お仕事やスキルアップに関する相談もできますので積極的にキャリアにつなげていきましょう。

派遣契約の終了が近づいたら契約更新の確認があります。
契約終了が確定した場合は、就業先での経験や新しい次の仕事に関する希望を再度確認したうえで、引き続き、あなたに合ったお仕事を紹介してもらえます。